日本中どこいっても見かけるといっても過言ではないのが、プロボックス/サクシード。じつはカスタムして乗るのがひそかなブームに!! トヨタディーラーも手掛けるまでになるなど、超絶アツいのだ。しかもコレがかなりカッコいいのだ。
文/奥野大志(Team G)、写真/埼玉トヨペット
プロボックスをディーラーが超絶カスタム!! 安心感抜群の中古車カスタムがアツい
■トヨタディーラーならではのユニークなボディカラー設定
撮影車のボディカラーはベージュ。ヘッドライトにはLEDバルブが使用されている
カスタムUカーの名前は「WOPY」。WORK(ワーク)&PLAY(プレイ)を掛け合わせた造語で「ワッピー」と読む。
プロボックスバンとサクシードバンのUカーをベースにしたカスタムUカー(中古車)で、埼玉トヨペットが2022年の12月に発売したばかり。中古車サイトで検索すると販売中の実車を確認することも可能だ。
車名からわかる通り、仕事と遊びの両方に使えるバンで、アウトドアテイストを強調したエクステリアが特徴。ボディカラーはベージュ、アーバンカーキ、ダークグリーンの3色をラインアップする。
さらにオフロード感を高めてくれるタイヤ&ホイールやカラフルなシートカバー、艶消しのエンブレムなども装備。流行のスタイルに仕上げている。
注目はボディカラーで、ダークグリーンはFJクルーザーの輸出モデルにあった純正色。さらにベージュとアーバンカーキは現行シエンタの純正色となっている。
ダークグリーンは非常にレアで、これだけでも友達に自慢できそう。トヨタディーラーとしてのリソースを上手に活かしたボディカラーと言える。
■リースアップしたUカーがWOPYのベース
WOPYのベース車両はUカーのみ。埼玉トヨペットのグループ会社(レンタカー会社)が管理していたリースアップ車を使用しているが、一番の狙いは価格設定にある。
登録後5年経過した個体を使用することで、約130~170万円の価格帯を実現。ちょっとした遊びグルマが欲しいというニーズに応えている。新車ベースなら300万円以上の予算が必要なので、かなりお手頃価格といえる。
また5年経過した車両はメーカー保証が切れるので、カスタムのベース車に向いているという側面も。保証期間内の場合、ボディカラーを変更することができないのため、WOPYにピッタリなのだ。
■盛り上がりを見せるトヨタディーラーのカスタムカー
塗装は自社工場で実施する他、その他のカスタマイズも内製で行っている
実はここ数年、トヨタディーラーによるカスタムカーが盛り上がりを見せている。ネットでちょっと調べただけでもプロボックス/サクシードの他、ハイエースやライトエースなども存在する。
火付け役はハイエースのキャンピングカー。今では複数のトヨタディーラーが独自に車両を企画、販売しており、埼玉トヨペットも2019年に「Green Buddy」というハイエースのキャンピングカー(こちらは新車ベース)を発売している。
ハイエース同様、ビジネスカーとして高い評価を集めるプロ/サクを、トヨタディーラーがカスタムするのはある意味自然な流れだ。
これらの動きはトヨタディーラーにとって、2020年に始まった全車併売が大きな転機になったのは想像に難くないが、他社との差別化を図るためにも、話題性の高い車両の存在は必須。
今後もユニークな特別仕様車の登場が予想されるが、選択肢が増えるのはユーザーとしては大歓迎だ。トヨタ車の新たなムーブメントのひとつとなるか、注目していきたい。
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