いよいよ米ラスベガスで開幕の時を迎えた北米最大のテックイベント「CES 2022」。新型コロナの影響でリアル開催は2年ぶりとあって、各社気合の入った出展内容を準備している。残念ながらオミクロン株の拡大で直前になってオンライン参加に切り替えたメーカーも多いが、ここでは注目の7社をピックアップしてみたい。
まず地元米国勢のうちGMは、フルサイズピックアップ「シボレー シルバラード」のEV版をワールドプレミア。この巨大トラックは、400マイル(約640km)以上の航続距離のほか、GMのピックアップ初となる大型グラスルーフや4輪操舵システムが搭載され、ハイテク感を訴求している。
ステランティスは、「シトロエン アミ・アーバンEV」や「DS」のフォーミュラEマシンのほか、ジープのプラグインハイブリッド「4xe」を出展。さらに、クリーンモビリティを体現したコンセプト「クライスラー エアフロー」の公開も予定する。
テック企業ではGoogleの自動運転車部門「ウェイモ」に注目。こちらは、サンフランシスコで混雑状況での自動運転に向け実証実験中の「ジャガー I-PACE」や、超大型トラック「フレートライナー カスカディア」などをデジタル出展する見込みだ。
オンライン参加のみになるメルセデス・ベンツは、航続距離1000kmをうたう大型EVサルーン「コンセプト EQXX」を出展する。脅威的なロングレンジを達成するため可動式ボディパネルなど、これまでにない技術を搭載してくるようだから目が離せない。
同じくオンライン参加のBMWは、電動SUV「iX」のハイパフォーマンスバージョン「iX M60」をワールドプレミアする予定。600hp超えの出力のほか、ボタン一つでボディカラーを変えられるシステムや車内シアターも搭載するとのこと。EVも様々なニーズに応えるために今後様々なモデルが登場することを予感させる。
日本勢では、直前でオンライン参加に切り替えたトヨタグループのトヨタ紡織が、2030年以降の自動運転レベル4を見据えたシェアライド空間コンセプト「MX221」や、MaaSサービス空間コンセプト「MOOX」をデジタル出展。シェアリング時代の新しい自動車内装を提案する。
変わり種ではトルコ初の国産EVメーカー「togg」が新型車をワールドプレミアする予定。誕生してわずか数年の新興メーカーながら、既にかなり完成度の高いプロトタイプEVを公開しており、次期モデルも要注目だろう。
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