現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 魅力のない”伝統”レースの将来は? F1は新天地との置き換えを検討、一方で再契約の道も……

ここから本文です

魅力のない”伝統”レースの将来は? F1は新天地との置き換えを検討、一方で再契約の道も……

掲載 更新
魅力のない”伝統”レースの将来は? F1は新天地との置き換えを検討、一方で再契約の道も……

 F1のCEOを務めるチェイス・キャリーは、前体制のF1と”魅力のない”開催契約を結んでいるレースについて、現体制と交渉し新たな契約を結んだレースと置き換えることも検討すると話した。


 リバティ・メディアがF1の新オーナーとなり、キャリーがF1のCEOとなってから、カレンダーに追加された新しいレースは2020年の初開催を予定しているベトナムだけだ。

■レッドブル育成のティクトゥム、オフ中にさらなるスーパーライセンスポイント獲得へ。来季はスーパーフォーミュラの可能性が「非常に高い」

 しかし彼は、多くの候補地がF1開催に興味を持っており、今後は年間25レースまでカレンダーを拡大する可能性があると繰り返し述べてきた。


 一方でF1開催契約を途中破棄したシルバーストンでのイギリスGPなど、いくつかのクラシックなレースはかつてF1を率いていたバーニー・エクレストンと結んだ契約が切れた後、カレンダーに残れるかは不明なままだ。

 キャリーは、リバティ・メディアの投資家との電話会議の中で、レースのプロモーターとより緊密に連携し、良いショーを生み出すことに取り組んでいくと強調。だが従来のイベントには”新鮮味がない”と示唆した。

「我々のプロモーションは、F1の他の収益源よりも成熟していると考えている」

「このような認識は、前体制による投資や新鮮さが欠けていたことにより強まった。極めて単純に言えば、我々のイベントは陳腐化していた。それによってプロモーターたちが成長ではなくコストに集中するようになったのだ」

「現在のイベントはかつてないほど貴重なものであり、我々は世界クラスでプレミアムなイベントを開催しているのだ。そのホストと情報を交換し、価値を最大限に引き出す必要がある」

「このメッセージが、既存のイベントや新しくイベントを開催することに関心を持っている都市に伝わりつつあることに、我々は自信を持っている」

 キャリーは、新しいレースのカレンダー加入が強く望まれることで、F1はより良い契約を結べるようになると主張した。

「我々はプロモーションの部門で、今後数年間は大きく成長する可能性があると考えている」

「成長は3つの要素で決定される。第1に、現行の年間21戦よりもカレンダーを拡大するということだ」

「拡大自体は控えめなものになるが、レース開催に興味を持っている場所の数と質に、我々は興奮している。レースの質や収入という面でも正しい方法に進んでいる」

「第2に、我々は魅力のない契約を結んでいる既存のレースについて、新しいイベントと置き換えるか、新しい契約を結ぶ予定だ。レーシングにとっても良いことだし、さらなる価値を生むことになる」

「第3に、ホスピタリティの体験をハイレベルにすることが長期的にかなり重要だ」

「現代の主なイベントは、企業的にも小売的にも、ユニークで最高の体験に対して顧客にお金を払ってもらうということに依存しているのだ」

 将来的に年間25レースを戦うというアイデアは、チームにあまり受け入れられてない。これに対し、最近議論されているひとつの選択肢が、イベント日程を土日の2日間に短縮して行うことだ。この場合、金曜日は継続的にファンが満員となるような開催地でのみ、テストデーとして利用するという。

 これにより、現在シーズンを通じて計4日間行われているインシーズンテストを、金曜日の走行で置き換えることができる。また、木曜日の会見などの活動の大部分を金曜日に移すことも検討されている。

こんな記事も読まれています

新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
新型[デリカ]が衝撃デザインでデビューへ!! [クルマが透ける]機能まで!? 2026年登場で600万円か
ベストカーWeb
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
ベンツが神話だった70年代の「W123」…驚きの安全性と最新テクノロジーは当時の国産車では足元にも及べない知恵が詰まっていました
Auto Messe Web
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
ブリヂストン 新スポーツタイヤ「ポテンザ RE-10D」発売 サーキットでのタイム短縮追求
グーネット
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
サーキットも普段使いも!クラシカルなフルバケット「ジータIVクラシック」発表 ブリッド
グーネット
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
メガーヌ R.S.のように旋回? 新型ルノー・ラファールへ試乗 ドイツ銘柄からの顧客獲得へ期待
AUTOCAR JAPAN
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
竹岡圭さん「XCRスプリントカップ北海道」参戦!三菱&トーヨータイヤがサポート
グーネット
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
シンプルデザインで車内にマッチ タテ・ヨコ回転OKの車載スマホホルダー シズカウィル
グーネット
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
アウディの充電施設、2か月で600名利用 新料金プランでサービス提供開始 東京・紀尾井町
グーネット
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
WECの“カスタマー締め出し”にポルシェが警告。10メーカー参戦の2025年、残枠はわずかに『2』か
AUTOSPORT web
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
V8×MT×FR採用! 新型「スポーティセダン」初公開! “青感”高めた「豪華内装」が超カッコイイ「CT5-V ブラックウイング ル・モンストルE」アメリカに登場
くるまのニュース
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
マクラーレン 初のEVスーパーカー計画、現在の技術では達成困難 「支援」要請
AUTOCAR JAPAN
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
駐車の際の「前向き」「後ろ向き」問題…日本での正解をお教えします! 米国で「前向き」が多いのは防犯上の理由もありました
Auto Messe Web
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
ハースが「文句なし」のダブル入賞。ペレスを抜き返したヒュルケンベルグが今季ベスト6位/F1第11戦
AUTOSPORT web
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
【最長/最深トンネル爆走】 ベントレー新型コンチネンタルGTスピード オープンのGTCも同時発表
AUTOCAR JAPAN
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
『ビースト』という名のスクールバス!? 90名乗車でEV航続241km、米国で納車開始
レスポンス
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
復活するIGTC鈴鹿が『1000km』&控えめなエントリー目標である理由「長距離に慣れているチームがほとんどない」
AUTOSPORT web
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
新型「4WDスポーツ車」初公開! レトロな「丸目」に超ハイパワー「V型8気筒エンジン」搭載! “日本専用”の特別なベントレーに衝撃の声!
くるまのニュース
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
デコトラの命ともいえる電飾! LEDが台頭するもいまだ電球派もいる理由とは?
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村