現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 100年続くにはワケがある! スズキの底力を思い知らされる歴代名車8台

ここから本文です

100年続くにはワケがある! スズキの底力を思い知らされる歴代名車8台

掲載 更新 8
100年続くにはワケがある! スズキの底力を思い知らされる歴代名車8台

スズキは創立100周年を迎えた

 日常の足となる軽自動車やコンパクトカーを得意とするスズキが2020年3月15日、鈴木式織機株式会社の創立から数えて100周年を迎えた。

【歴代ジムニー大全・初代編】実用第一主義だった初代ジムニーは男のくるまだった

 第二次世界大戦後に二輪車、四輪車、船外機、発電機へと事業を拡大していったスズキは海外への展開も早く、1975年にはパキスタンでジムニーの組立を開始。今やスズキにとって最大の市場となっているインドでは83年より四輪車の生産を始めている。

 そんなスズキの歴史の中で、特に画期的だった四輪車8台を振り返ってみよう。

【スズライトSS】

 スズキ初の四輪車、そして日本初の量産軽自動車として1955年10月に発表されたスズライトSSは、359ccの空冷2サイクル2気筒エンジンをフロントに搭載。

 これで前輪を駆動する、日本初のFF車でもあり、技術面でも日本の自動車史に残るパイオニアとなった。

 なお、車名であるスズライトの「スズ」は「スズキ」の略で、「ライト」には「軽い」という意味に加え「光明」という意味も持たせられている。

【ジムニー(初代)】

 軽自動車初の本格オフローダーとして1970年に誕生した初代ジムニーは、軽トラックであるキャリイのものを基本とした359cc空冷2サイクル2気筒エンジンを搭載。

 ラダーフレームに前後リジッドアクスル、パートタイム式4WD、大径タイヤといった、道なき道を走るための基本構成は、最新の4代目ジムニーにまで引き継がれている。

【アルト(初代)】

 高度経済成長とモータリゼーション、その後の大気汚染やオイルショックを経て1979年に誕生した初代アルトは、機能優先、シンプルなスタイル、47万円という低価格、この3つを柱とした、極めて実用的な軽自動車だった。

 またこの低価格を実現するため、グレードも1種類に絞られていた。これが1車種あたりのグレードとメーカーオプションが少ない、現在のスズキのモデル構成に活かされている。

【アルトワークス(2代目アルトベース)】

 軽ホットハッチの代名詞的存在であるアルトワークスの最初のモデルは、1984年にデビューした2代目アルトをベースとして87年に誕生。軽自動車初の3気筒DOHCターボエンジンは64psを発揮し、これが今なお続く軽自動車の64ps自主規制の端緒となっている。

 グレードは廉価版の「RS-S」、上級タイプの「RS-X」、クラス初のビスカスカップリング式フルタイム4WDを採用する「RS-R」の3種類があり、後二者にはエアロパーツが標準装備された。

【エスクード(初代)】

 トヨタRAV4やホンダCR-Vよりも6年以上早い1988年にデビューし、ライトクロカンの先駆けとなった初代エスクード。だが後発モデルのように乗用車ベースのモノコックボディではなく、ラダーフレームにリヤリジッドサス(フロントはストラット式)、副変速機付きパートタイム4WDを備えており、オフロード走行にも充分耐えうる設計となっていた。

 デビュー当初は全長3.5m強の3ドアのみだったが、90年には全長4m弱の5ドア車「ノマド」が追加されている。

【カプチーノ】

 オートザムAZ-1、ホンダ・ビートとともに「ABCトリオ」と呼ばれる90年代軽自動車オープンスポーツの1台、スズキ・カプチーノは1991年に登場。他の2台がリヤミッドシップを採用するのに対し、カプチーノはF6A型ツインカムターボエンジンをフロントミッドに搭載するFR車だった。

 軽自動車初の四輪ダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用するほか、ハードトップ、Tバールーフ、タルガトップ、フルオープンの4通りに使えるルーフ構造を備えていた。

【ワゴンR(初代)】

 バブル経済崩壊直後の1993年に生まれた初代ワゴンRは、それまでの軽自動車にないFF背高ワゴンパッケージを採用。FRベースの1BOX車に対してフロアを低く取れるため、全高1.7m弱ながら、大人でも乗り降りしやすく充分に広い居住空間、ユーティリティ、視界の広さを実現していた。

 また、70%もの部品を他車と共通化することで、最廉価グレードで79万8000円という低価格を可能にした合理的な設計も、軽自動車の世界に大きなパラダイムシフトをもたらした。

【スイフト(二代目)】

 2000年に発売された初代スイフトはプラットフォームをワゴンRワイド、ドアなどの外板を軽クロスオーバーSUVのKeiと共用する安価な小型車という位置付けだったが、04年デビューの二代目ではスズキ初のトーションビーム式リヤサスペンションを採用する登録車専用プラットフォームを新開発。

 欧州市場を意識して走りとデザインも劇的に洗練させたことで大成功を収め、08年5月にスズキ最短となる3年8ヵ月で世界累計生産台数100万台を達成している。

こんな記事も読まれています

トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
トヨタ版「CX-80」は“4人乗り”仕様! 衝撃的な「カクカクボディ」採用した“個性派デザイン”が凄い! マツダ「3列シートSUV」とは異なる“めちゃ未来”なモデルとは!
くるまのニュース
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
【F1第22戦無線レビュー(2)】「目的を見失うなよ」「自分のレースをしている」戴冠を見据え冷静に走り続けたフェルスタッペン
AUTOSPORT web
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
ACコブラ、なぜ「大波乱」を呼んだ? 1960年代の伝説的スポーツカー 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
【今さら人には聞けないEV生活の基礎知識】充電スタンドの種類や探し方、電欠しない充電の仕方など、基本中の基本をお教えします
Auto Messe Web
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
ニッサンFEがシミュレーター大手のDynismaと提携。競争力向上を狙い特注の新型システムを導入へ
AUTOSPORT web
進化型『GRヤリス』用、HKSのスーパーターボマフラー2製品発売 「運転が楽しくなる音質」実現
進化型『GRヤリス』用、HKSのスーパーターボマフラー2製品発売 「運転が楽しくなる音質」実現
レスポンス
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
『ジャガーXJR-12(1990年~1991年)』再びル・マン制した耐久専用車【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
美しすぎる三菱「和製スポーツカー」が凄い! ド迫力の「巨大グリル」採用した“ラグジュアリークーペ”に大注目! めちゃ開放的な「オープン仕様」も設定した「“幻の”エクリプス」とは!
美しすぎる三菱「和製スポーツカー」が凄い! ド迫力の「巨大グリル」採用した“ラグジュアリークーペ”に大注目! めちゃ開放的な「オープン仕様」も設定した「“幻の”エクリプス」とは!
くるまのニュース
R36「スカイラインGT-R」まもなく実車公開か!? デザインはまるでR34型! 4.1リッターで1000馬力を発生する「次世代型GT-R」の気になる姿とは?
R36「スカイラインGT-R」まもなく実車公開か!? デザインはまるでR34型! 4.1リッターで1000馬力を発生する「次世代型GT-R」の気になる姿とは?
VAGUE
【第1回】長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:ミニチュアと実車の二刀流趣味~スーパーセブン編
【第1回】長尾循の古今東西モデルカーよもやま話:ミニチュアと実車の二刀流趣味~スーパーセブン編
AUTOCAR JAPAN
「能ある鷹感がいい」ワゴン専用になったVW『パサート』、デザイン、実用性にSNS注目
「能ある鷹感がいい」ワゴン専用になったVW『パサート』、デザイン、実用性にSNS注目
レスポンス
ハイエースにキャラバンが「デコトラ」みたいに「ギラッギラ」! 一歩間違えると「ブサイク」になる難易度高めの「デコバン」ワールド
ハイエースにキャラバンが「デコトラ」みたいに「ギラッギラ」! 一歩間違えると「ブサイク」になる難易度高めの「デコバン」ワールド
WEB CARTOP
F1ハースとの協業で得られる技術的メリット。WECとの違いとパイプライン【トヨタ/TGR加地部長インタビュー/前編】
F1ハースとの協業で得られる技術的メリット。WECとの違いとパイプライン【トヨタ/TGR加地部長インタビュー/前編】
AUTOSPORT web
マセラティ公式の「スーパーカー消しゴム」グッズ発売、“直線番長レース”で大人も夢中に
マセラティ公式の「スーパーカー消しゴム」グッズ発売、“直線番長レース”で大人も夢中に
レスポンス
「うわっ…!」“西日”がまぶしい! 午後のドライブで突然のピンチに!? 注意したい晩秋特有の“現象”に有効な「対策」とは
「うわっ…!」“西日”がまぶしい! 午後のドライブで突然のピンチに!? 注意したい晩秋特有の“現象”に有効な「対策」とは
くるまのニュース
急転直下のキャデラックF1参戦。マリオ・アンドレッティにとっても謎?「個人的な理由もあったようだが、突然まとまった」
急転直下のキャデラックF1参戦。マリオ・アンドレッティにとっても謎?「個人的な理由もあったようだが、突然まとまった」
motorsport.com 日本版
[15秒でわかる]ヒョンデ『アイオニック9』…柔軟な座席配置を実現
[15秒でわかる]ヒョンデ『アイオニック9』…柔軟な座席配置を実現
レスポンス
いすゞ「“2階建て”キャンパー!?」世界初公開! タフな「カクカク」ボディが超カッコイイ! 6人寝られる「NTB エクスペディション ストライカー」愛知で実車展示
いすゞ「“2階建て”キャンパー!?」世界初公開! タフな「カクカク」ボディが超カッコイイ! 6人寝られる「NTB エクスペディション ストライカー」愛知で実車展示
くるまのニュース

みんなのコメント

8件
  • スズキ車に15年乗っています。
    リコールはありましたが、問題なく対応されています。
    今はスイフトに乗っていますが、小型車の中でもずば抜けていい車だと思います。
  • 市場の声をよく聴いてクルマ造りをしてるんだなぁと思います。軽自動車はエアコンのコンプレッサーがほぼ壊れる以外は造りが良いです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索
ジムニーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

165.4200.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

0.0650.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村