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消える間際がカッコイイ? 意外とイケてたファイナルモデル3選

掲載 更新 21
消える間際がカッコイイ? 意外とイケてたファイナルモデル3選

■消滅したクルマの最終モデルを振り返る

 各自動車メーカーとも毎年数多くの新型車を発売しており、近年は矢継ぎ早にSUVが登場している状態です。一方で、消えていってしまうモデルも数多くあります。

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 現在は世界的にSUVの人気が上昇中ですが時代によってニーズが変化して、長い歴史がありながらも販売が低迷して、生産終了を余儀なくされたモデルも存在。

 そこで、振り返ると意外とイケていた最後のモデルを、3車種ピックアップして紹介します。

●ホンダ5代目「プレリュード」

 ホンダは1972年に初代「シビック」を発売し、グローバルで成功を収めました。その後、車種の拡充を開始して、1978年には初代「プレリュード」が誕生。

 しかし、2代目シビックとあまり変わらないフロントフェイスと性能的に特筆すべき点もなく、人気車にはなりませんでした。

 そこで、1982年に登場した2代目プレリュードでは外観のデザインを大きく変え、低いボンネットの先端にリトラクタブルヘッドライトを配置した流麗なフォルムや、充実した装備によって人気となります。

 その後もホンダを代表するスペシャリティカーとして代を重ね、1996年には5代目が発売されました。

 外観は大ヒットした3代目に回帰したかのようなシャープなデザインに一新。内装はシックな印象ながら奇をてらうことなく、飽きの来ない意匠です。

 トップグレードには220馬力を発揮する2.2リッター直列4気筒DOHC VTECエンジンを搭載し、4輪ダブルウイッシュボーンの優れた足まわりと相まって走行性能も高められています。

 しかし、すでに2ドアクーペの人気は低迷しており2001年に生産を終了。プレリュードはこの代をもって23年の歴史に幕を閉じました。

●日産10代目「ブルーバード」

 1959年に発売された日産初代(ダットサン)「ブルーバード」は、それまで旧態依然とした設計のラインナップから一気に進化を果たしたモデルです。

 その後は「サニー」や「スカイライン」などと並び、日産の中核を担うモデルとして進化していきました。

 1979年に発売された6代目の「910型」では、初のターボエンジンを搭載し、トップグレードはターボエンジンとなり、代を重ねます。

 ところが、1996年に登場した10代目の「U14型」では、ターボエンジンが廃止され、ガソリン車はすべて自然吸気エンジンを搭載。

 トップグレードの「2.0SSSアテーサ」は145馬力の2リッター直列4気筒エンジンと、それまでのハイパフォーマンス路線ではなくなってしまいました。

 それでも1997年のマイナーチェンジで追加された「2.0SSS-Z」では、190馬力を誇る「SR20VE型」エンジンを搭載するなど、往年の高性能なブルーバード復活の兆しもありました。

 しかし、折しも日産の業績悪化という悪い要素もあり、10代目ブルーバードは2000年に生産を終了。

 実質的な後継車として「ブルーバード シルフィ」が発売されましたが、サニーとシャシを共有する1クラス下のモデルとなったことから、ファンにとっては10代目が最後のブルーバードといわれています。

■長い歴史がありながらも消えたマツダ車とは?

●マツダ9代目「ファミリア」

 日本でマイカーが普及するよりも前の1963年に、マツダ初代「ファミリア」が誕生しました。ファミリアはそのネーミングからもわかるとおり大衆車として開発され、サニーや「カローラ」よりも先にデビューしていました。

 その後、ファミリアにはロータリーエンジンが搭載されるなど高性能化されましたが、排出ガス規制の影響からパワーダウンを余儀なくされ、次第に存在感も薄れてしまいます。

 しかし、1980年には初のFFモデルである5代目が登場すると、若者を中心に大ヒットを記録し、ファミリアはマツダの主力車種としてのポジションが確立されました。

 その後も代を重ね、1998年には9代目が登場。ボディタイプは4ドアセダンと5ドアステーションワゴンが設定されました。

 なかでもステーションワゴンはスポーティさが強調され、1999年には最高出力170馬力の2リッター直列4気筒DOHCエンジンを搭載した「スポルト20」が登場。

 このエンジンは後にセダンにも搭載され、2001年に100台限定でホットモデルの「マツダスピード ファミリア」が発売されました。

 マツダスピード ファミリアは1.5リッターセダンをベースに、ワゴン用の2リッター直列4気筒エンジンに換装。エンジン内部に手が加えられ、ハイコンプピストン、専用のカムシャフト、軽量フライホイール、吸排気ポート加工、ステンレス製エキゾーストマニホールドの採用などにより、最高出力は175馬力を発揮し、トランスミッションは5速MTのみと硬派な仕様でした。

 しかし、ファミリアの人気は一時ほどの勢いはなく、2004年に9代目をもって生産を終了。実質的な後継車は「アクセラ」で、現在の「マツダ3」です。

※ ※ ※

 近年はSUVのラインナップが増える一方、セダンやスポーツカーの減少が続いています。

 直近ではホンダ「S660」が生産を終えると発表されると最後の特需があり、すでに生産計画分は完売してしまいました。

 S660は生産終了が正式にアナウンスされましたが、なかにはひっそりと消えてしまうモデルもあり、思い入れのあるオーナーにとっては寂しいところではないでしょうか。

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みんなのコメント

21件
  • 国産ステーションワゴン、すっかり消えたなぁ…
  • ファミリアSワゴンは、リヤシートの位置が不自然に高くて圧迫感や狭さを感じた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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