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家族もちなら誰でも「ミニバン最強説」は終焉! 「それ以外」を選ぶべきファミリー5タイプとその理由

掲載 更新 107
家族もちなら誰でも「ミニバン最強説」は終焉! 「それ以外」を選ぶべきファミリー5タイプとその理由

 いまやファミリーカーはミニバンが最強とは限らない

 ひと昔前は、「子供が生まれたらミニバンに買い換える」というのがお約束のようになっていたものです。幼稚園や学習塾の前には、お迎えの時間になるとズラリとミニバンが並び、休日のショッピングモールやレジャー施設もミニバンのオンパレード。窓にカーテンをつけたり、車内はクッションやカバーで家のリビングみたいにして、広い空間を余すところなく活用するのがファミリーカーの理想形とされていました。

3列シート+スライドドアでもダメ! 人気ジャンルなのに売れないミニバン5選とその理由

 ところが近年、幼稚園や学習塾の前に並ぶのは、ミニバンが減少してSUVが増えてきています。日産エクストレイル、マツダCX-5、スバルXV、ホンダ・ヴェゼル。ボルボXC60やBMW X3、MINIクロスオーバーといった輸入車勢もたくさん。まだまだ、トヨタ・ヴォクシーやシエンタ、日産セレナ、ホンダ・ステップワゴンやフリードといったミニバンも健在ですが、「ファミリーカーと言えばミニバンが最強」とは言い切れなくなってきました。そこで今回は、どんなファミリーがミニバン以外を選ぶべきなのか? さまざまなケースを考えてみたいと思います。

 1)3列目席部分が広い荷室のほうが便利なケース

 まずケース1は、3列シートにまったく魅力を感じないファミリーです。最近、もともとは3列シート7人/8人乗りしかなかったミニバンに、続々と2列シート5人乗り仕様が登場しているんです。というのは、「3列目のシート、いらないよね」というファミリーが増えているからなんです。5人家族以上なら3列目シートを使う回数も多いかもしれませんが、3~4人家族だとほとんど使う機会はありません。それなら、シートをなくしてもっと荷物がたっぷり積めるラゲッジがあった方が便利だよね、となるわけです。

 年に1~2回の帰省時に3列目シートを使うだけ、というファミリーは悩ましいところですが、そのときだけレンタカーを借りるという手もありますので、ミニバンでなくてもいいのではないでしょうか。

 2)子供が安全に自分でドアの開閉ができるケース

 次にケース2は、スライドドアの恩恵がまったくわからない、というファミリーです。狭い場所でも大きな開口部が得られるため、大きな荷物を出し入れしたり、子供を抱っこしたまま乗り降りする際などにも便利なのがスライドドアですが、その恩恵が大きいのは子供が小学生くらいまでのこと。それ以降は、通常のヒンジドアでも子供ひとりで安全に開閉できるし、パッパッと素早く開閉できます。

 スライドドアは面積が大きく重い分、ちょっと開閉に時間がかかるので、自宅の駐車場が狭いなどの理由がない限りは、ミニバンじゃなくてもいいかもしれません。

 アウトドアに行くことが多い場合はやはりSUVが安心

 3)全員で出かけることが少ないケース

 ケース3は、家族全員揃って出かけることがあまりないファミリーです。リビングルームみたいに広い空間が魅力のミニバンは、やはり多人数で乗るには最適。ですが、家族それぞれに予定があって、なかなか全員で出かける機会がないというのであれば、そんなに広い空間があっても逆に寂しいだけです。夏や冬のエアコンもなかなか効かないし、1~2人しか乗ってないのに大きく重いボディを走らせれば燃費もそれなりに悪いので、ちょっと無駄かもしれないですね。

 4)アウトドアで遊ぶケース

 そしてケース4は、ここ数年でキャンプなどアウトドアにハマるファミリーが増えていますが、オフロードや雪道をよく走るという場合です。もちろん、ミニバンにも4WDの走破性の高さを謳うモデルもありますが、やっぱり最低地上高やアプローチアングルなど、障害物を考慮しているSUVのほうが、オフロードや雪道を頼もしく走るのに向いている場合が多いです。4WDモードがダイヤルやスイッチで選択できるモデルがあったり、どれか1輪が空転してもほかの車輪に駆動力を伝えて脱出しやすくする機能などもSUVに多く搭載されているので、安心してアウトドアレジャーに出かけられるのではと思います。

 5)立体駐車場を利用することが多いケース

 最後にケース5は、機械式の立体駐車場を頻繁に利用するファミリーです。ミニバンは全高が1700mm以上あるモデルがほとんどなので、一般的な機械式立体駐車場には入れてもらえないことが多く、入れたとしても入庫数が少ない場合が多いものです。なので、すぐに満車になって待ち時間が長くなったり、目的地から遠い場所に停めることになったりと、何と不便を強いられ、無駄な時間やコストがかかってしまう可能性が高いのです。

 せっかく、ドアツードアで出かけられるのが利点のクルマなのに、駐車場探しに四苦八苦するのって、かなりストレスですよね。もし、必ず行く場所の駐車場にサイズや重量制限があるならば、それに合わせたクルマを選ぶべきだと思います。

 いかがでしたでしょうか。今まさに、ミニバンの購入を検討しているファミリーの皆さん、当てはまる項目はありましたか? 確かにミニバンは、相変わらず便利で魅力的ではありますが、ファミリーの形もライフスタイルも変化してきた今、それがファミリーカー最強かと言われたら、そうとは言えない時代になってきたと思います。コンパクトカーやSUV、軽自動車などにもファミリーにやさしいモデルがたくさん登場しているので、ぜひ自分たちにはどれが最適か、じっくりと選んでみてくださいね。

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みんなのコメント

107件
  • なんでこういうところではミニバンを必死に否定する輩が出るんだろうな。
    ミニバンの利便性の高さは間違いなく最高だろ?
  • 日本は税金やら車検やら車の維持費が非常に高いので車を複数台所有するのは大変です。

    また、自宅の駐車場や店舗などの駐車スペースも狭いところが多くて一台だけ所有するならミニバンが便利なんですね。

    アメリカのように車の維持費が安く、土地も広大なら話は変わるでしょう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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