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「カウンタック」に「ヨタハチ」も! 大正レトロの街並みにクラシックカーが集う「門司港レトロカーミーティング」が開催

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「カウンタック」に「ヨタハチ」も! 大正レトロの街並みにクラシックカーが集う「門司港レトロカーミーティング」が開催

北九州市門司区に集まるクラシックカーのお祭り

1980年までに生産された車両が参加できる「門司港レトロカーミーティング」は、北九州市門司区にある観光地、門司港レトロで開催されている人気旧車イベントだ。大正レトロを基調とした旧い街並みに並ぶ昭和時代のクラシックカーは、クルマに興味がある人はもちろん、たまたまこの地へと遊びに来た人も足を止めるほど、珍しい車両が勢ぞろい。2023年10月15日の開催で18回目を迎えた老舗イベントの模様をお伝えしよう。

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旧い街並みが残る港に、愛車を並べて過ごす1日

九州地方で開催される数あるクラシックカーイベントの中で、老舗のひとつと呼ばれるイベントがこの「門司港レトロカーミーティング」だ。主催は、門司港レトロカーミーティング実行委員会。この近隣で「ノスタルヂア」という喫茶店を営む春木英利さんが事務局長として、イベントのとりまとめを担当している。

開催場所となる門司港レトロは、福岡県北九州市門司区にある港街に建設された観光スポットだ。JR九州鹿児島本線が乗り入れる門司港駅は、古くから外国貿易で栄えた土地。駅舎は国の重要文化財に指定されており、現役で活用される駅としては、東京駅とこの門司港駅のみという貴重な建造物でもある。周辺にも同じような当時の建造物が多数残されており、それらと合わせて大正レトロ調で新たに建築された商業施設などを整備し、1995年より開業された人気観光スポットである。

「20年ほど前にこの門司港レトロ地区で飲食店を始めたのですが、この美しいロケーションにクルマを展示することができたらどれだけ素敵なんだろうという思いがこのイベントを始めるきっかけでした。街を盛り上げるという目的もあり、北九州市観光協会、商工会議所、経済産業局に協力していただくことで、初めて開催したのが2006年。それから毎年開催を重ねて、今回で18回目の開催となります」

事務局長の春木さんは、イベントを運営する前はご自身が愛車で参加する側だった。その参加するオーナーの気持ちを理解しているからこそ、この門司港レトロ地区を使ってのクルマイベント開催に積極的に取り組んだことが、現在のこのような形で実を結んだ。

周辺施設も充実しているので、家族みんなで楽しめる

展示されるクルマは、1980年までに生産された車輌で、日本車、輸入車の区別はなし。基本的には日本車オーナーの参加率が多いが、ヨーロッパやアメリカなど幅広いカテゴリーの車輌オーナーが、門司港レトロ中央広場を中心とした会場に集合した。

門司港レトロカーミーティングは、中央広場を中心にその周辺の親水広場などに愛車を並べることができる。しかも、近隣には旧門司税関や展望室、北九州市大連友好記念館、海峡プラザといった、この門司港レトロ地区を余すことなく楽しめる様々な施設に恵まれているのも特徴だ。

「この土地は、周辺の商業施設が充実しているということも重要なのです。例えば、ご家族でこのカーミーティングに参加されたとすると、車両オーナーであるお父さんは1日この会場で交友を広げて楽しむことができる。一緒に来られた奥様やお子さんは、お父さんと一緒にクルマを見て過ごしてもいいし、近隣の鉄道記念館に遊びに行ったり、海峡プラザでショッピングなどを楽しむことができるのです。そういう意味で、旧いクルマの集まりをきっかけにして、門司港という街にご家族で遊びに来ていただくことができる。クルマ好きのお父さんお母さんにとってもご家族の理解を得やすいし、街にとってもさまざまなお客様が足を運んでくださることが嬉しいのです」

春木さんがそう語るように、このイベントは街おこしといった趣きも兼ねている。そのため、町全体がこのイベントの参加者を歓迎してくれているのも事実であり、この雰囲気を楽しむことを目的に、毎年参加してくるベテラン勢も多いそうだ。

三方を海に囲まれた門司区で、しかも大正ロマン調に整備された門司港レトロという会場。この独特の美しい風景の中に愛車を展示したい! と願うオーナーが多いのが、とても理解できる会場のシチュエーションだった。もし自分が対象年式の車両を持っていたら? あるいは、この場所に並べたいから、ずっと気になっていた車両を手に入れよう! そんな行動力を掻き立ててくれることが、「門司港レトロカーミーティング」の人気の理由なのだろう。

ちなみに、春木さんはこのイベントとは別に、毎春に「門司港レトロネオクラシックカーミーティング」というイベントも実施しており、こちらは1980年から1993年までの車両が対象となる。この会場でのクルマ展示や観覧希望の方は、2024年春開催予定の「ネオクラシックカーミーティング」もお勧めだ。

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