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メルセデスAMGが開発する公道のF1「プロジェクトワン」は1000馬力以上と判明

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メルセデスAMGが開発する公道のF1「プロジェクトワン」は1000馬力以上と判明

独メルセデス・ベンツは8月19日、ハイパーカー「メルセデスAMG プロジェクト・ワン」の自社施設におけるテスト走行の模様を公開した。

F1のドライブトレーンを搭載した公道走行可能な車両を作る。そんな夢のようなプロジェクトが進行中だ。メルセデスAMGが技術を集大成して進める「プロジェクト・ワン」は、現在、テストグラウンドでプロトタイプによる走り込みを行い、ダイナミック性能、ハンドリング、そして空力パーツの煮詰めが行われている。特に空力については、可動式のアクティブエアロダイナミクスの採用により、これまでのモデルでは考えられないパフォーマンスを発揮するとのことで、風洞実験に加え、実走での微妙なセッティング調整が欠かせないようだ。

注目すべきは、今回初めてプロジェクトリーダーからスペックについてのアナウンスがあったこと。それによると、プロジェクト・ワンが搭載するF1由来のハイブリッドパワートレーンは、735kW(1,000hp)超の最高出力を発揮。比類ないドライビングダイナミクスとデイリーユースにも耐えうる実用性を両立し、さらにはモーターだけでの走行も可能とのこと。もちろん、最高峰のレースシーンで使われるユニットを公道用の量産車へ移植するには、走行ノイズ一つとっても困難な課題があったようで、開発者達は先例のない中、解決策を一つ一つ見つけていったという。

こうした走行テストと並行して、エンジニア達はエンジンテストベッドやシミュレーターによる各種システムの調整も進めている。ただ、コンピューターの性能向上によりバーチャルな開発環境も相当整備されてきてはいるものの、足回りのファインチューニングにはやはり実際の走行が欠かせない。そのため、テストグラウンドでの走行が終わった後に、プロトタイプはニュルブルクリンク北コースへ持ち込まれ、そこで最終段階の調整が行われるとのことだ。いかに先進的なパワートレーンを搭載していようとも、最後には熟練ドライバーの職人芸が必須。伝統のコースに咆哮が轟く日を楽しみに待ちたい。

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