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カクカクな形が流行り!? スズキ新型「ハスラー」が目指した本格スタイルとは

掲載 更新 9
カクカクな形が流行り!? スズキ新型「ハスラー」が目指した本格スタイルとは

■市場調査でわかった、最新SUV事情とは?

 スズキの軽クロスオーバーSUV「ハスラー」がフルモデルチェンジし、2020年1月20日より発売されました。

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 先代モデルと似たようなスタイルで登場したこともあり、あまり変化がなさそうに見えるのですが、実際はかなり進化しています。新型ハスラーは、どのような点が新しくなっているのでしょうか。

 先代モデルのヒットを受け、新型ハスラーのスタイルはキープコンセプトではあるものの、先代モデルよりも角張ったボディと、ハスラーのアイコンともいえる丸目のヘッドライトを組み合わせ、カッコよさと可愛らしさが融合したデザインになりました。

 スズキの軽クロスカントリーの「ジムニー」にも似たデザインにも思えるのですが、スズキによると、「ジムニーは意識していない」といいます。

 新型ハスラーの商品開発を担当する、スズキ株式会社 四輪商品・原価企画部の高橋修司氏は次のようにいいます。

「新型ハスラーのデザインを開発するにあたり、都市部やキャンプミーティング、音楽フェスなどで市場調査をおこなったところ、最近のSUVのトレンドはメルセデス・ベンツ『Gクラス』やジープ『ラングラー』のような角張ったデザインであることがわかりました。

 そのため、新型ハスラーにも四角いフォルムを採用し、丸目ヘッドライトなどの愛くるしいアイコンは残しながら、SUVのトレンドに合わせて進化させています。

 ジムニーとは使用される用途が違うということもあり、まったく意識していません」

 また最近では、アウトドアのアイテムやウェアを日常的に身に着けるスタイルが増えており、ライフスタイルのひとつとして定着しています。

 先代よりもタフで力強いデザインに進化した新型ハスラーは、内装にもアウトドアをイメージするアイテムが取り入れられました。

 内装で目を引くのは、メーター、ディスプレイ、グローブボックスをベゼル(枠)で縁取った、遊び心があるデザインのインパネです。シートにもボディカラーに合わせたアクセントが施されるなど、ワクワク感を表現しています。

 日常とアウトドアでの使い勝手を考慮し、機能性を追求した収納スペースが各所に設けられているのも特徴です。

 グローブボックスを開けたときにフタがテーブルのように使えるギミックも、先代モデル同様に採用されています。なお、グローブボックスが閉じているときに、カラーコード(紐)を用いて挟む収納も可能にしました。

 また、先代モデルのフロントシートはベンチシートでしたが、新型ハスラーではセパレート型に変更。運転席と助手席の間には、カップホルダーやバッグなどが置けるコンソール収納が設けられています。

■より“平ら”になった! フルフラットで車中泊にも対応

 新型ハスラーは荷室の使い勝手についても向上し、先代モデルよりもリアシートのスライド量が拡大。リアシートを前にスライドして、荷室を広く使うことが可能になりました。

 さらに、後席を前に倒すことでフラットなスペースが生まれ、助手席も含めてフルフラットにすることもできます。フルフラットになる荷室は車中泊をするユーザーからの要望で、より平らになるように配慮されています。

 ラゲッジスペースは、先代モデルで好評だった防汚タイプのリアシート(背面)とラゲッジフロアを継承。ラゲッジアンダーボックスは、取り外して洗うことができるので、濡れたものや汚れたものを収納するときに活躍します。

 新型ハスラーには次世代パワートレインが採用され、エンジン、CVTなどが見直されました。

 燃費が良く軽快な走りを実現する新開発の660cc自然吸気エンジンと、「アルトワークス」から採用された、ゆとりある動力性能を備える660ccターボエンジンがあり、全車にマイルドハイブリッドが搭載されました。なお、トランスミッションには新開発のCVTが採用されています。

 駆動方式は2WDと4WDが設定され、4WDには「スノーモード」を新たに追加。雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をアシストします。

 また、4WDには、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートするや「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」も標準装備されました。

 安全面では、予防安全技術「スズキセーフティサポート」が搭載されます。進化したデュアルカメラブレーキサポートにより、夜間の歩行者検知や標識認識機能、後退時ブレーキサポートを可能としました。

 さらに、ターボ車には、アダプティブクルーズコントロール(ACC)[全車速追従機能付き]と車線逸脱抑制機能をスズキの軽自動車として初搭載しています。

※ ※ ※

 昨今の軽自動車はさまざまな部分が進化し、乗用車に負けない装備や機能が搭載されています。全体的に軽自動車のレベルが上がっており、小型車との差別化が難しくなりました。

 スズキの小型SUVとしては「クロスビー」や「イグニス」がありますが、新型ハスラーはこれらの小型車を超える魅力を持ち合わせているといえます。

 これについてスズキの担当者は、「社内で顧客を取り合うのではなく、お互いが高めあうというのがスズキの社風」であるといいます。

 新型ハスラーが進化した分、クロスビーやイグニスの次期モデルが、ハスラーを凌駕する魅力を備えて登場することが期待されます。

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みんなのコメント

9件
  • 見出しにある本格というよりは、
    ハスラーらしいキャラクターを構築した
    スタイルと言うべきでは?

    別にジムニーに歩み寄る必要はなく、
    (だったらジムニーにすればいいことだし)
    ワゴンRみたいにシルエットを見ただけで
    ハスラーだと分かる方が重要でしょ。
  • ダルマさんが転んだ...
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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