LBXにGRヤリスのパワートレインをドッキング
「RR」の2文字を見ると、ロールス・ロイスやランドローバー・レンジローバーを思い浮かべるかもしれない。あるいは、リアエンジン・リアドライブか。しかし、今回はルーキー・レーシングの頭文字だ。
【画像】「GRヤリス」の3気筒ターボ合体! レクサスLBX モリゾーRR 競合クラスの高速クロスオーバー 全114枚
レクサスは、LBXの高性能モデルとして「モリゾーRR」を追加すると発表した。トヨタ車に対するGRと、同じ位置づけと考えていいだろう。今回試乗したレクサスLBX モリゾーRRが、その先鋒を担う。
ちなみにモリゾーとは、トヨタ会長の豊田章男氏が、レーシングドライバーを務める時に用いるニックネーム。ルーキー・レーシングとは、ツーリングカー選手権などへ参戦している、トヨタとレクサスのレーシングチーム名だ。
LBXはトヨタ・ヤリスクロスのレクサス版といえるが、上級クロスオーバーとして完成度が高い。それをベースに、ハイブリッド・パワートレインを降ろし、GRヤリスの1.6L 3気筒ターボエンジンと四輪駆動システムを搭載したのが、このモリゾーRRとなる。
ボディは、通常のLBXより全幅が15mmワイドで、全高は10mmロー。ホイールアーチのトリムは、グレーではなくボディと同色に塗装される。
アルミホイールは19インチの鍛造品。コンチネンタル・スポーツコンタクト7という、ハイグリップなタイヤが組まれる。リア側へ回ると、太いマフラーカッターが2本。RRブランドのキーカラー、イエローに塗装されたブレーキキャリパーも組めるそうだ。
0-100km/h加速は5.2秒 6速MTも選択できる
今回試乗したのは、日本仕様。GE16E-GTS型と呼ばれる3気筒ユニットは、304psを発揮する。欧州仕様は未定とのことだが、仮に用意されるなら、排気ガスへ合わせて僅かにパワーダウンされるだろう。GRヤリスも、同等の処理を受けている。
車重は1440kgと軽く、0-100km/h加速は5.2秒。英国にはフォード・プーマ STパワーシフトという高性能なコンパクト・クロスオーバーがあるが、こちらは7.4秒だから、遥かに速い。他方、フォルクスワーゲンTロック Rは4.8秒で、僅かに届かない。
LBX モリゾーRRで喜ばしいのが、6速MTを選択できること。8速ATも設定されるが、ショートストロークなシフトレバーと、踏み応えのあるクラッチペダルで、遥かに運転体験は濃密。シフトダウン時に回転数を合わせてくれる、レブマッチ機能も備わる。
加えてMTを選ぶと、従来的なハンドブレーキレバーも与えられる。ラリードライバーさながらに、ダートコースでテールスライドを誘うことも難しくないだろう。
とはいえ、普段使いのことも考えて、8速ATの方が人気は高いと予想される。ノーマル・モード時は、燃費優先でスルスルとシフトアップしていく。リラックスした気持ちで、お買い物や通勤にも問題なく使えるはず。
高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く
スポーツ・モードへ切り替えると、高回転域までシフトアップは抑えられ、増強されたエンジン音が車内へ響く。シフトレバーをMへ倒すと、シフトパドルで好きなギアを選ぶこともできる。6速MTでは、このモードがデフォルトだ。
四輪駆動システムの前後トルク分配は、通常は75:25で、フロントアクスルがメイン。必要に応じて、50:50まで可変する。AWDモードを有効にすると、50:50に固定され、よりニュートラルなトラクション展開を感じ取れる。
雨混じりの天気での試乗となったが、かなり濡れた路面でも、LBX モリゾーRRは安定。アクセルペダルを積極的に踏んで、コーナーからの鋭い脱出を楽しめた。
ボディロールは最小限で、ステアリングホイールの反応はタイト。フロントタイヤのグリップ力が高く、意のままにラインを辿っていける。旋回中にアクセルペダルを一気に放すことで、リフトオフ・オーバーステアも引き出せる。
四輪駆動システムのトルク分配が、リア寄りにならないことへ疑問を感じるかもしれない。レクサスによると、より滑沢な操縦性を求めるドライバーは、トヨタのGRモデルを選んで欲しいとのこと。
試乗車はプロトタイプという位置づけだったが、発売は決定済み。純粋な内燃エンジン・モデルは、減少していく一方だ。高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く楽しみたいドライバーにとって、モリゾーRRは魅力的なチョイスになるだろう。
執筆:ローレンス・チャン(Lawrence Cheung)
レクサスLBX モリゾーRR(プロトタイプ)のスペック
価格:650万円(税込)
全長:4190mm
全幅:1840mm
全高:1535mm
最高速度:−km/h
0-100km/h加速:5.2秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1440kg
パワートレイン:直列3気筒1618cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:304ps/6500rpm
最大トルク:40.7kg-m/3250-4600rpm
ギアボックス:6速マニュアル(四輪駆動)
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みんなのコメント
出来たら86にこのエンジン載っけたらどうなるか?見てみたい。勿論4駆では無くてFRで笑