現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「GRヤリス」の3気筒ターボを合体! レクサスLBX モリゾーRR 304馬力の試作車へ試乗

ここから本文です

「GRヤリス」の3気筒ターボを合体! レクサスLBX モリゾーRR 304馬力の試作車へ試乗

掲載 更新 18
「GRヤリス」の3気筒ターボを合体! レクサスLBX モリゾーRR 304馬力の試作車へ試乗

LBXにGRヤリスのパワートレインをドッキング

「RR」の2文字を見ると、ロールス・ロイスやランドローバー・レンジローバーを思い浮かべるかもしれない。あるいは、リアエンジン・リアドライブか。しかし、今回はルーキー・レーシングの頭文字だ。

【画像】「GRヤリス」の3気筒ターボ合体! レクサスLBX モリゾーRR 競合クラスの高速クロスオーバー 全114枚

レクサスは、LBXの高性能モデルとして「モリゾーRR」を追加すると発表した。トヨタ車に対するGRと、同じ位置づけと考えていいだろう。今回試乗したレクサスLBX モリゾーRRが、その先鋒を担う。

ちなみにモリゾーとは、トヨタ会長の豊田章男氏が、レーシングドライバーを務める時に用いるニックネーム。ルーキー・レーシングとは、ツーリングカー選手権などへ参戦している、トヨタとレクサスのレーシングチーム名だ。

LBXはトヨタ・ヤリスクロスのレクサス版といえるが、上級クロスオーバーとして完成度が高い。それをベースに、ハイブリッド・パワートレインを降ろし、GRヤリスの1.6L 3気筒ターボエンジンと四輪駆動システムを搭載したのが、このモリゾーRRとなる。

ボディは、通常のLBXより全幅が15mmワイドで、全高は10mmロー。ホイールアーチのトリムは、グレーではなくボディと同色に塗装される。

アルミホイールは19インチの鍛造品。コンチネンタル・スポーツコンタクト7という、ハイグリップなタイヤが組まれる。リア側へ回ると、太いマフラーカッターが2本。RRブランドのキーカラー、イエローに塗装されたブレーキキャリパーも組めるそうだ。

0-100km/h加速は5.2秒 6速MTも選択できる

今回試乗したのは、日本仕様。GE16E-GTS型と呼ばれる3気筒ユニットは、304psを発揮する。欧州仕様は未定とのことだが、仮に用意されるなら、排気ガスへ合わせて僅かにパワーダウンされるだろう。GRヤリスも、同等の処理を受けている。

車重は1440kgと軽く、0-100km/h加速は5.2秒。英国にはフォード・プーマ STパワーシフトという高性能なコンパクト・クロスオーバーがあるが、こちらは7.4秒だから、遥かに速い。他方、フォルクスワーゲンTロック Rは4.8秒で、僅かに届かない。

LBX モリゾーRRで喜ばしいのが、6速MTを選択できること。8速ATも設定されるが、ショートストロークなシフトレバーと、踏み応えのあるクラッチペダルで、遥かに運転体験は濃密。シフトダウン時に回転数を合わせてくれる、レブマッチ機能も備わる。

加えてMTを選ぶと、従来的なハンドブレーキレバーも与えられる。ラリードライバーさながらに、ダートコースでテールスライドを誘うことも難しくないだろう。

とはいえ、普段使いのことも考えて、8速ATの方が人気は高いと予想される。ノーマル・モード時は、燃費優先でスルスルとシフトアップしていく。リラックスした気持ちで、お買い物や通勤にも問題なく使えるはず。

高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く

スポーツ・モードへ切り替えると、高回転域までシフトアップは抑えられ、増強されたエンジン音が車内へ響く。シフトレバーをMへ倒すと、シフトパドルで好きなギアを選ぶこともできる。6速MTでは、このモードがデフォルトだ。

四輪駆動システムの前後トルク分配は、通常は75:25で、フロントアクスルがメイン。必要に応じて、50:50まで可変する。AWDモードを有効にすると、50:50に固定され、よりニュートラルなトラクション展開を感じ取れる。

雨混じりの天気での試乗となったが、かなり濡れた路面でも、LBX モリゾーRRは安定。アクセルペダルを積極的に踏んで、コーナーからの鋭い脱出を楽しめた。

ボディロールは最小限で、ステアリングホイールの反応はタイト。フロントタイヤのグリップ力が高く、意のままにラインを辿っていける。旋回中にアクセルペダルを一気に放すことで、リフトオフ・オーバーステアも引き出せる。

四輪駆動システムのトルク分配が、リア寄りにならないことへ疑問を感じるかもしれない。レクサスによると、より滑沢な操縦性を求めるドライバーは、トヨタのGRモデルを選んで欲しいとのこと。

試乗車はプロトタイプという位置づけだったが、発売は決定済み。純粋な内燃エンジン・モデルは、減少していく一方だ。高級感や快適性と、適度な興奮をバランス良く楽しみたいドライバーにとって、モリゾーRRは魅力的なチョイスになるだろう。

執筆:ローレンス・チャン(Lawrence Cheung)

レクサスLBX モリゾーRR(プロトタイプ)のスペック

価格:650万円(税込)
全長:4190mm
全幅:1840mm
全高:1535mm
最高速度:−km/h
0-100km/h加速:5.2秒
燃費:−km/L
CO2排出量:−g/km
車両重量:1440kg
パワートレイン:直列3気筒1618cc ターボチャージャー
使用燃料:ガソリン
最高出力:304ps/6500rpm
最大トルク:40.7kg-m/3250-4600rpm
ギアボックス:6速マニュアル(四輪駆動)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

日産 北米向けムラーノの新型を発表。可変圧縮比ターボエンジンを搭載
日産 北米向けムラーノの新型を発表。可変圧縮比ターボエンジンを搭載
Auto Prove
世界的にも「クレイジーなJCT」!? 首都高のスーパーぐるぐるJCT「大橋」のヒミツ 大都会の“古代遺跡”が自然に還りつつある!?
世界的にも「クレイジーなJCT」!? 首都高のスーパーぐるぐるJCT「大橋」のヒミツ 大都会の“古代遺跡”が自然に還りつつある!?
乗りものニュース
軽くて丈夫なのになぜ? カーボンファイバーが「市販の乗用車」にあんまり普及しないワケ
軽くて丈夫なのになぜ? カーボンファイバーが「市販の乗用車」にあんまり普及しないワケ
Merkmal
テックサーフが CT125ハンターカブ用フルエキゾーストマフラー「ZEEX Cub」のモニターキャンペーンを実施中!
テックサーフが CT125ハンターカブ用フルエキゾーストマフラー「ZEEX Cub」のモニターキャンペーンを実施中!
バイクブロス
カスタムパーツのお祭り!「WORLD MOTO×カスタムパーツライド2024」が大阪で11/10に開催
カスタムパーツのお祭り!「WORLD MOTO×カスタムパーツライド2024」が大阪で11/10に開催
バイクブロス
インテリアにミニカーが標準装備!? フィアット『グランデ・パンダ』の遊び心ある内外装
インテリアにミニカーが標準装備!? フィアット『グランデ・パンダ』の遊び心ある内外装
レスポンス
マツダ「“ミニ”ロードスター」実車展示! “全長2.6m”ボディ&斬新「1人乗り」! 常時“フルオープン”な「本格仕様」が登場!
マツダ「“ミニ”ロードスター」実車展示! “全長2.6m”ボディ&斬新「1人乗り」! 常時“フルオープン”な「本格仕様」が登場!
くるまのニュース
日産の3列シートSUV『パスファインダー』2025年モデルが登場、迫力のオフロード仕様「Rock Creek」も
日産の3列シートSUV『パスファインダー』2025年モデルが登場、迫力のオフロード仕様「Rock Creek」も
レスポンス
トヨタの赤い水素カートリッジの将来性は?…ジャパンモビリティショー2024
トヨタの赤い水素カートリッジの将来性は?…ジャパンモビリティショー2024
レスポンス
スバル、「本格」ハイブリッドシステム発表…『クロストレック』に搭載し12月発売へ
スバル、「本格」ハイブリッドシステム発表…『クロストレック』に搭載し12月発売へ
レスポンス
トライアンフ、新型スピードツイン900を発表。倒立フォークを採用し、2025年1月以降に発売予定
トライアンフ、新型スピードツイン900を発表。倒立フォークを採用し、2025年1月以降に発売予定
AUTOSPORT web
【疑問】今更だけど自動車界でよく使われてる[カーボン]素材って何がすごいの? メリットあるの?
【疑問】今更だけど自動車界でよく使われてる[カーボン]素材って何がすごいの? メリットあるの?
ベストカーWeb
マツダ スペーシアギヤのOEMモデルのフレアワゴン、フレアワゴンタフスタイルをモデルチェンジ
マツダ スペーシアギヤのOEMモデルのフレアワゴン、フレアワゴンタフスタイルをモデルチェンジ
Auto Prove
【MotoGP】日本GPの遺恨は残る? アレックス・マルケス、ミルの批判は「レース直後で感情的だったから、意味が分からない」
【MotoGP】日本GPの遺恨は残る? アレックス・マルケス、ミルの批判は「レース直後で感情的だったから、意味が分からない」
motorsport.com 日本版
アクティブの「ハイパープロ ショックユニット」に GSX-8S/GSX-8R/X350用が発売!
アクティブの「ハイパープロ ショックユニット」に GSX-8S/GSX-8R/X350用が発売!
バイクブロス
日本一女子率が高いオフロードイベント?! 第3回『オプカン女子会』が開催、次回は『俺の#オプカン』を予定
日本一女子率が高いオフロードイベント?! 第3回『オプカン女子会』が開催、次回は『俺の#オプカン』を予定
レスポンス
約179万円! トヨタ新型「ハイラックス“ランガ”」公開! “カクカク”デザイン&MT設定採用の「超高効率モデル」尼国に登場
約179万円! トヨタ新型「ハイラックス“ランガ”」公開! “カクカク”デザイン&MT設定採用の「超高効率モデル」尼国に登場
くるまのニュース
「ガリッ!」「ドン!」あぁ時間よ戻ってくれ……運転初心者がよく「ぶつける」クルマのポイント5つ
「ガリッ!」「ドン!」あぁ時間よ戻ってくれ……運転初心者がよく「ぶつける」クルマのポイント5つ
WEB CARTOP

みんなのコメント

18件
  • pop********
    1440kgで軽いってどういう感覚しているんだろう?
  • 松風
    売れなくてもこんな遊びが出来てるのは国内ではトヨタだけだろう。普通に考えてGRヤリス買った方が走りはいい筈だからね!
    出来たら86にこのエンジン載っけたらどうなるか?見てみたい。勿論4駆では無くてFRで笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

460.0720.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

446.0765.0万円

中古車を検索
LBXの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

460.0720.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

446.0765.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村