新型ヴェルファイアとアルファードが、2017年12月25日発表、年を越して2018年1月8日から発売となる。
新型といっても、型式などが変わるフルモデルチェンジではなく、マイナーチェンジ。
とはいえ、その内容を紐解いてみるとかなり変更点が多く、予想以上のビッグマイナーが来た!! と思わず銘打ってしまうほど。
アルファード後期 標準タイプ
【マフラーの基礎知識・第2回】マフラーは、なぜ必要なの? | FUJITSUBO presents
ヘッドライトからつながるラインがフォグ部に向かって伸びるエアロタイプに比べ、標準はグリル両端下方向にそのままストンと落ちてるデザインが特徴的。フォグ開口部はコンパクトになっていてヴェルファイア標準同様にシャープなイメージに仕上がっている。
ヴェルファイア後期 標準タイプ
後期エアロタイプよりもさらに変わった感が強いエアロレスの標準タイプ。バンパー中央にもメッキ加飾を与えて高級感を底上げ。フォグまわりはデルタデザインとしシャープな印象に。この標準タイプに後付けメッキパネルを装着するだけでも、大きくラグジュアリー感を演出可能。
アルファード後期 エアロタイプ
前期アルファードのキャラクターだった大型メッキグリルは健在。ヘッドライトにメッキラインが入りヴェルファイアに近い2段デザインに変更。エアロタイプ最大の特徴はビッグバンパーのコーナー部のデザイン。前期エアロタイプに比べ、より明確にドレスアップ性を高めている印象。
ヴェルファイア後期 エアロタイプ
前期エアログレードのビッグバンパー左右のルーバーダクトルックは継承しつつも、各部をブラッシュアップ。この部分のメッキ感をアップし、グリル部分は前期に比べて少しメッキ感を軽減させたイメージ。リアガーニッシュが左右両端まで伸びているのもニューデザイン。
パッと見でまず気になるのがそのフロントマスク!
ヴェルファイアエアログレードは特徴的なバンパー両サイドのダクトデザインを継承しながらもよりエッジが効いた印象に。アルファードのエアログレードは、よりヴェルファイアに近くなった印象。両車ともヘッドライトが刷新されている。
最上級グレードではレクサスLSのような3眼ユニットを内蔵し、C-HRや新型ハリアーで好評のシーケンシャルウインカーを搭載(一部グレードを除く)。さらにその流れるウインカーはテールレンズにも搭載されているのだ。ドレスアップ的な見方をすると、市販のカスタムヘッドライトとLEDテールレンズが最初から付いているかのようなイメージすら受ける。
アルファード後期 標準グレード フロントマスク
アルファードのフェイスが超進化より進化した感のあるフェイスまわり。ジャイアントグリルは残しつつも、グラマラスなバンパーラインが与えられよりスタイリッシュに。
アルファード 後期 テールレンズ
流れるウインカー搭載の後期テールレンズリアガーニッシュが伸びてテールレンズの印象も一変。点灯の仕方も気になるデザインだ。流れるウインカーはやはり最下部のクリア部分であろう。
ヴェルファイア後期 エアログレード フロントマスク
カスタム感が大幅アップのフェイスよりアルファードとの差別化を図るのが狙いなのか、グリルの印象が前期に比べシャープになった印象。左右のビッグダクトはメッキ部が増量。
ヴェルファイア 後期 テールレンズ
テールレンズコーナー部まで伸びるリアガーニッシュテールレンズユニット自体は比較的前期と変わらない感じだが、ガーニッシュが伸びているので互換性は不明。レンズ最下部がウワサのシーケンシャルウインカーだと予想される。
LEDシーケンシャルターンランプ新採用
ハリアー後期などでも採用されたことから、ヴェル&アルでも付くだろうと予想されていた流れるウインカー。エグゼクティブラウンジに標準装備となり、さらにメインユニット部が3眼デザインになった。エグゼクティブラウンジ以外のヘッドライトは2眼タイプとなり、前後流れるウインカーは一部グレードを除きオプションで追加することが可能。
機能面のリニューアルも見逃せないポイント
2017年、トヨタ車全般で一部改良やマイチェンが行われたが、その要因のひとつがトヨタセーフティセンスPへのバージョンアップ。新型ヴェルファイア&アルファードではさらにその上をいくトヨタセーフティセンス(第二世代)というシステムにアップデート。センサーや自動運転アシストの強化が図られている。
3.5Lエンジンは、レクサスGSにも搭載された2GR-FKSとなり、ダイレクトシフト8ATを採用。予防安全機能、そしてエンジンでもトヨタの最高級ミニバンとして確実にポテンシャルアップしている。
最上級のエグゼグティブラウンジは標準車だけの設定だったが、この後期からエグゼグティブラウンジのエアログレードが追加。ブラック&ホワイトインテリアやプレミアムナッパ本革シートなど専用装備も与えられ、よりラグジュアリーな仕様に。
TSS(第2世代)
ビッグマイナーの目玉のひとつがこの安全装備。従来のトヨタセーフティセンスPがさらに進化してトヨタセーフティセンス(第2世代版)が全車標準装備に。プリクラッシュセーフティの強化、レーントレーシングアシストなどバージョンアップが図られた。
ホワイト&ブラック内装色が新設定
エグゼクティブラウンジの上級グレードに新しく設定されたのがブラック&ホワイトのインテリアカラー。清楚感溢れるプレミアムナッパ本革素材のホワイトシートにシルバー木目調パネルでラグジュアリー感たっぷりの空間を演出。
木目パネルがグレードアップ
インパネの木目カラーも後期になって一新。ブラウンオリーブアッシュパール木目調、シルバー木目調、メタルブラウンウッド、メタルウッドの4色がグレードやモデルによって与えられる。
メーターカラーがグレードごとに設定
前期ではハイブリッドとガソリン車でデザインやカラーが違ったメーターだが、後期では全4タイプをベース車両に合わせて用意している。
3.5Lガソリン車のV6エンジンが、レクサスGS350にも搭載される直噴タイプの2GR-FKSに変更。301馬力/36.8kgmという高スペック。ミッションも合わせてダイレクトシフト8ATになっている。パワートレーンの大幅強化は要注目だ。
この記事の執筆時点では残念ながら掲載パーツの後期対応の可否を掲載する術無し。現状、未確認情報ではあるものの、サイドステップやリアスポイラーなどフロントまわり以外のエアロの互換性はあるようだ。インテリアパーツ関係も前期と共通点が多そう。
確定情報は2018年も発売が予定されているスタイルRVにてしっかりと掲載するので、ぜひ待っていて欲しい。
気になる車両価格は
全体的に各部がグレードアップした感のある後期ヴェルファイア&アルファード。そこで気になるのはやはり価格。セーフティセンスのバージョンアップ、3.5L V6エンジン&8ATへの変更、エグゼグティブラウンジのエアログレード追加など、グレードによる差はあるものの、前期と比べて15万円~50万円ほど車両価格がアップしている。
最上位グレードとなるハイブリッドエグゼクティブラウンジZ(S)は約751万円(税込)。一番下のグレード2.5L Xだと約335万円。3.5LのエアログレードZG(SC)が約495万円。
グレード、モデルにより価格差があるのでカスタムを考えるのであればベース車選びは重要になってくる。
(Vol.128 トヨタ ヴェルファイア&アルファード No.10)
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