FIA世界耐久選手権第4戦富士6時間レースを前に、トヨタはEoT(技術均衡値)の調整に同意した。これにより、TS050 HYBRIDの車両最低重量は878kgから引き上げられ、904kgとなった。
EoTの調整により、トヨタ側の参戦条件が変更されるのは始めてのこととなる。これまではTS050を基準とし、LMP1クラスのプライベーターのパフォーマンスが調整されており、ターボエンジンを使用するマシンの車両最低重量は833kg、自然吸気エンジンを使用するマシンは818kgとなっていた。
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FIAの耐久レース委員会は、今回のEoT調整について発表した際、「これらの変更は、LMP1-H(ハイブリッド)の競技者の合意のおかげで可能になった」と説明した。
また、これまでトヨタは1スティントにつき2周長く走れるという燃費上のアドバンテージを持っていたが、プライベーター勢の燃料タンク容量増などにより、このアドバンテージも失われることになるようだ。
これらの変更は、前戦シルバーストンでのレースでトヨタがプライベーター勢を圧倒したことを受けて決定されたものだ。トヨタは6時間のレースで、プライベーター勢トップの3号車レベリオンに4周差をつけた。なおこのレースでは、スキッドブロックの違反によりトヨタの2台は最終的に失格となっている。
WECとシリーズのプロモーターであるACO(フランス西部自動車クラブ)は、昨年夏にポルシェがLMP1クラスからの撤退を発表した際、プライベーターたちに対しラップタイムがハイブリッド車(トヨタ)と同等となるようにすると約束していた。
だが一方で、ハイブリッドシステムを搭載するトヨタが持つ燃費のアドバンテージは保つ予定だったはずで、EoTによる性能調整に綻びが見えてきていると言えるかもしれない。
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