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ジムニー5ドアがインドで発売!! 現地でもすでに納期1年以上の大人気……無理は承知でやっぱり日本に並行輸入して乗りたいぞー!

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ジムニー5ドアがインドで発売!! 現地でもすでに納期1年以上の大人気……無理は承知でやっぱり日本に並行輸入して乗りたいぞー!

 2023年6月7日、スズキのインドにおける子会社、マルチ・スズキ・インディア社が、5ドアのジムニー(日本名シエラ)の販売をインド国内で開始すると発表した。しかし、いまだ日本ではジムニー5ドアの販売は明らかになっていない。

 ただでさえ、3ドアのジムニー/ジムニーシエラの納期は1年以上だから5ドアとなればもっと長納期になることが予想される。となればインドでジムニー5ドアを買って並行輸入し、日本の公道で走れないものか、迫ってみた。

ジムニー5ドアがインドで発売!! 現地でもすでに納期1年以上の大人気……無理は承知でやっぱり日本に並行輸入して乗りたいぞー!

文/ベストカーWeb編集部、写真/マルチ・スズキ・インディア社、ベストカーWeb編集部

■インドで発売されたが納期は1年以上という話も

ジムニー5ドアのインドでの価格は約215万円から

 2023年1月12日にインドのオートエキスポで発表された5ドアのジムニーが、6月7日、インド国内での販売がスタートした。

 インド・グルガオン工場で生産され(年間生産台数は10万台)、インド市場だけでなく、南アフリカや中南米へ輸出され、順次発売されるという。

 ちなみにこのグルガオン工場ができるまでは、湖西工場で日本向けと輸出向けの生産を行っていたが、現在は日本向けが生産されている。

 すでに現地メディアは4万台以上のジムニー5ドアの予約受注が入り、納期は1年以上、発売日以降はさらに受注が加速すると、伝えている。

 さて、6月7日に発表されたインドでのジムニー5ドアの価格は以下のとおり。

 エントリーモデルのZeta、MTの215万3000円から、2トーンカラーのAlpha、ATの254万3000円まで。ジムニー3ドアの日本での価格は、JLグレードの5MTが186万3400~JCの4速ATが208万4500円だから、3ドアよりも約30万円高ほどになる。

■ジムニー5ドア インドでの価格
Zeta AllGrip Pro MT=215万3000円(1274ルピー)
Alpha AllGrip Pro MT=231万3600円(1369ルピー)
Zeta AllGrip Pro AT=235万5900円(1394ルピー)
Alpha AllGrip Pro AT=251万6000円(1489ルピー)
Alpha AllGrip Pro MT(Dual tone)=234万円(1385ルピー)
Alpha AllGrip Pro AT((Dual tone)=254万3000円(1505ルピー)
※1ルピー=1.69円換算

■インドから並行輸入して日本で乗れないか?

エンジンはK15B型1.5Lで4速ATと5速MTを用意するのは3ドアの日本仕様と同じ

 日本で3ドアのジムニー/ジムニーシエラを今発注すると、納期はジムニーが1年以上、ジムニーシエラは1年半以上かかるという(2023年6月ディーラー調べ)。

 スズキ広報部に聞いた話では、ジムニー5ドアの日本発売に関して「当面、発売の予定はありません」とのこと。

 ただ、「日本での発売の計画をしていない」のではなく、当面は発売の予定はないというニュアンスなので、おそらく発売を予定している、という解釈と受け取ってよさだそうだ。

 いまだ長納期が続いているから、まずはそちらを優先して生産し、長納期が落ち着いたら5ドアを、という考えなのだろう。

 きっと5ドアのジムニーの受注が始まったら、受注が殺到して、ランクル300のように納期は4~5年ということになりそう。

インドは日本と同じ右ハンドル、左側通行の国なので、そのままインドから日本に持ってくれば走れそうというのは浅はかな考えか

 そんな状況をただ待っていられない。どうしても早くジムニー5ドアに乗りたいという人もなかにはいるだろう。

 では、インドでジムニー5ドアを購入し、並行輸入して、日本でなんとかして登録できないものか? インドは日本と同じ右ハンドルの左側通行の国だから簡単だろうというのは浅はかな考えなのか……。

ジムニー5ドアのインテリア。後席の座面に長さ、ヘッドレストの形状に注目

 日本や欧米などの自動車先進国では、車両認証法規のなかでその国で自動車を走らせるのに必要な安全や環境の規則が定められていて、それぞれの地域特性や歴史的な背景などから多くの規則が作られ、運用されているのはご存じのとおり。

 クルマを販売し登録するためには、それぞれの地域ですべての規則を満たすのはもちろんだが、その国で生産されている車両として保証されていることを証明する必要がある。それが国別の車両型式認証(VTA: Vehicle Type Approval)である。

 例えば日本でVTAが取得している車両は、米国や欧州でも使用できるように、国際的な車両認証 (IWVTA : International Whole Vehicle Type Approval)の相互承認制度が交わされている。これは「1958年制定」といわれるもので、車両全体の認証だけでなく、個別の規則の統一を図る動きが行われている。

 つまりこの車両型式認証書が、加盟国1ヵ国で、部品や自動車に対して発行されるとその認証書はほかの加盟国では追加の試験をせずに受け入れられることが保証されており、現在、58の国や地域と127の規則がある。

 しかし、残念ながらインドはその1958年制定に加盟していないため、現時点で欧州、日本で発売(認証)されていないジムニーシエラ5ドアの輸入は厳しいと思われる。

神奈川県厚木市にあるジムニーのエキスパートショップRV4ワイルドグースさんが並行輸入したジプシー(BCwebが過去に取材した時のもの)

 実際、過去インドからジプシーを並行輸入したRV4ワイルドグースさんに、ジムニーシエラ5ドアをインドで購入して、日本に並行輸入できるか聞いてみた。

「インドやインドネシアなどアジア諸国で生産されているクルマは、車両製造証明書が付いていませんので、新規に日本でさまざまな試験を受けなければいけないため、登録に時間がかかり、その莫大な金額と期間を考えると厳しいと言わざるをえません。

 またジムニーシエラ5ドアが日本で正式に発売された後でも、日本生産とインド生産のジムニー5ドアが同じクルマだと証明する書類をスズキさんが出してくれるかどうか……」。

 つまり、並行輸入自体は可能だが、莫大な費用と長い期間がかかるということだ。

 日本で発売しても納期が1年以上かかることが予想されるジムニー5ドア。お金と根気のある方ではないとジムニー5ドアを日本に輸入して走らせるのは難しそうだ。

余談となるがスズキが発表したEV生産計画のなかに、欧州でBEV5車種を投入と明らかにされている。上段右はジムニー5ドアのようにも見える。しかし日本市場の書面を見るとジムニー5ドアの姿はない

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みんなのコメント

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  • インドの国民車であるスズキ。
    もう45年近く前に進出、現地生産を始めたスズキである。
    20年位前、LAのロングビーチで乗り回していた当時のスズキサムライが横転して裁判になり負けてしまった事を思いだす。
  • 日本での販売に障害となっているのは製造面の理由ではなくジムニー、ジムニーシエラの燃費です。日本では車メーカーに販売車種への一定の燃費を規定しています。スズキに至っては人気のハイブリッド車種が少なくこのまま燃費の悪いジムニー系が売れ過ぎるとメーカーとして販売車全体の燃費数値をクリア出来ないと言うことです。ジムニー系の燃費向上のためにハイブリッド、EV含め改良エンジンの載せ代えは今後販売台数を伸ばすための最優先課題のはずです。ジムニーらしさを失う恐れもありスズキとしても答えを出すのは難しい問題でもあるので今のままだと販売台数を抑制するより方法がないので納期長期化は解消される見込みはないのです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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