この春から初夏にかけては、1年中でもっともドライブ、アウトドアライフに適した季節だ。
日差しが穏やかで気温が安定し、緑に溢れ、高原、湖畔、海岸沿いのロケーションで、最高のアウトドアが楽しめる。
スポーツカーからの乗り換えにトヨタの新型「プリウスPHEV」をおすすめしたい理由
今回はそんな季節にぴったりの、アウトドアに向く国内外のアウトドアフレンドリーカーを紹介したい。
電欠の心配もない「三菱アウトランダー」
その筆頭は、三菱アウトランダーだろう。現行アウトランダーは全車PHEVとなり、充電していれば電気自動車として走れ、エンジンを搭載しているため、電欠の心配もない。これは、充電設備が近隣にないアウトドアフィールドでは、かなり重要なポイントとなりうる。
そしてゆとりある動力性能によるアウトドアフィールドに向かうロングドライブの快適性はもちろん、荷物積載性、S-AWC(Super All Wheel Control)による三菱自慢のオールラウンダーな走行性能、そして電動車ならではの装備として、車内外で1500Wまでの電化製品が使えるAC100V/1500Wコンセントが備わるところもまた、アウトドアに適する大きな理由である。
そして、アウトドアでの昼寝、車中泊にもうってつけなのがアウトランダーだ。何しろ後席を格納したときのラゲッジルームからつながるフラットなスペースの全長は2040mm、幅は1070~1300mmもあるから大人2人でも真っすぐに寝ることができるというわけだ。
ミニバンの皮をかぶった本格SUV「三菱デリカD:5」
アウトドアは基本的にテントを設営し、家族数人で行くため、荷物が多くなって困る・・・というなら、アウトランダーと同じ三菱のデリカD:5を推奨する。じつはデリカD:5、基本部分はアウトランダーであり(現在のモデルではない)、プロの視点では全車AWCの4WD、最低地上高185mmということからも分かるように「ミニバンの皮をかぶった本格SUV」なのである。
3列目席が緊急席となるアウトランダーの3列シートとは違い、6名乗車なら誰もが快適にドライブを楽しめるところもアウトランダーに対するアドバンテージだが、3列目席を格納した2列シートのみの使用であれば、そのボックス型ボディ、室内高の余裕を生かした荷物の積載力もまた、アウトランダー以上になる。
三菱自動車が主催する「スターキャンプ」というイベントでも、通なアウトドア派、キャンプファンの愛車の多くがデリカD:5であることからも、デリカD:5のアウトドア適性度の高さが証明されている。アウトランダーに対してほぼ唯一残念なところは、クリーンデイーゼル車ゆえ、AC100V/1500Wコンセントを持たないところだが、電源付きキャンプサイトであれば解決する。
デリカD:5が示すように、ボックス型ミニバンはその広大かつ天井の高い室内空間を生かし、車内のベッド化、お座敷化、大量の荷物の積載(3列目席格納時)に最適だが、次に紹介するのはアウトドアフィールドに似合う、似合わないはともかくとして、国産ミニバンとして車中泊性能にもっとも優れた1台と言える全車8人乗りの日産セレナe-POWERだ。
ベッド面のフラット度ではミニバン最高峰、日産「セレナe-POWER」
見た目のアウトドアテイストは皆無!?ながら、横スライドするとともに、中央のスマートマルチセンターシートを備えた2列目席がキャプテン、ベンチシートにアレンジ自在で、2-3列目席フラットアレンジによる、マットレスなどなしに大人2人が快適に横になれるベッド面のフラット度ではミニバン最高峰。ベッド長は実測2150mmに達し、日帰りアウトドアの仮眠、昼寝、車中泊性能は文句なし。しかも新型セレナのe-POWERにはセレナ初のAC100V/1500Wコンセントが用意されているのだから、アウトドア適性度は最強と言っていいかも知れない(くどいようですが、アウトドアに似合うクルマではありませんが)。
荷物の積載力もバッチリ!普段使いにも便利な「トヨタ・シエンタの2列シート仕様」
アウトドアに出掛けるのは大人1~2人+子供1~2人。普段使いが楽で価格もお手頃な、それでいてアウトドアに似合い、アウトドアで使えるクルマが欲しい・・・というなら、トヨタ・シエンタの2列シート仕様がお薦めだ。車中泊が可能であることはもちろん、荷物の積載力もバッチリ。さらにHVモデルならOPでAC100V/1500Wコンセントを付けることができ、なおかつアウトドアに似合うアースカラーのベージュ、アーバンカーキのボディカラーも選べるからである。
アウトドア適性度の高い「シトロエン・ベルランゴ」と「プジョー・リフター」
一方、輸入車で比較的リーズナブルな価格で手に入るアウトドアに似合い、アウトドア適性度の高いクルマと言えば、兄弟車のシトロエン・ベルランゴとプジョー・リフターがある。駆動方式はFFのみで最低地上高は一般的な乗用車と変わらないものの、その実態はクロスオーバーテイスト満点のエクステリアデザインがアウトドアフィールドに似合う、大容量の荷室を持つ両側スライドドア完備のハイトワゴン。バックドアが、同種のルノー・カングーとは違い、一般的な縦開きというのもポイントで、日差しの強い日、雨の日でも、バックドアを開けることで大きなひさしとなり、屋根付きテラス席のように直射日光や雨をしのぎつつ、ラゲッジルーム後端をベンチ代わりにしてくつろぎ、自然を満喫できるのである。
そして、ベルランゴとリフターのアウトドア適性度の極めつけとなるのが、両車のオプションアクセサリーとなるagreのベッドキットが用意されていること。ブラック、ライトグレーのほか、レッド、オレンジ、ライトブルーのカラフルなカラーをリバーシブルで選べ、車内を快適なベッドスペースとして利用できるようになる。標準ボディ用のほか、「agreベッドキット」はロングボディ用も追加されている。さらにベッドキットの下が収納スペースになるなど、車種専用設計ならではの使いやすさもあるから文句なしである。
もっとも、以上のような、アウトドアライフに適したクルマをただ手に入れただけでは、最高のアウトドアライフを楽しむことはできない。各自のアイデア、装備、アクセサリーを盛り込み、自身、家族にとって最高のアウトドアフレンドリーカーに仕立てていくことが重要だ。
そうそう、アウトランダーやデリカD:5は悪路の走破性もバッチリだが、セレナやシエンタ、4WDが選べないベルランゴ、リフターなどの最低地上高は乗用車と変わらない。しかし心配は無用だ。日本の人気アウトドアフィールドのほとんどはアクセス路、構内ともに整備され「最低地上高に余裕ある4WDじゃないとたどり着けない、構内を移動できない」なんていうことはまずない。本格4WDじゃないとたどり着けないようなアウトドアフィールドでは、集客力が伴わず、商売にならないからである。よって、特別な場所でない限り、駆動方式がFFだろうと、乗用車と変わらない最低地上高のクルマだろうと、なんなくたどり着け、アウトドアライフを楽しめると思っていい。あとはアウトドアフィールドに似合うかに合わないかの個人的な判断、クルマ選びになるだろう。
文/青山尚暉
写真/雪岡直樹 青山尚暉 シトロエン プジョー
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