現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フェラーリが「カーボンファイバー」をテーマとして特別なデザインでイタリアGPに参戦、そのレプリカアイテムを一般にも販売

ここから本文です

フェラーリが「カーボンファイバー」をテーマとして特別なデザインでイタリアGPに参戦、そのレプリカアイテムを一般にも販売

掲載
フェラーリが「カーボンファイバー」をテーマとして特別なデザインでイタリアGPに参戦、そのレプリカアイテムを一般にも販売

モンツァサーキットで行われているF1第16戦イタリアGP(2024年8月30日~9月1日)で、スクーデリアフェラーリはパートナー数社とともに、レーシングカーの最先端の素材であるカーボンファイバーの進化を祝福するイベントを行った。マシンのカーナンバーを特別なカラーリングで彩り、カーボンファイバーをテーマとしたデザインのレーシングスーツ、ヘルメット、シューズなどを使用して戦いに臨んだ。

F1にはなくてはならない素材となったカーボンファイバー
カーボンファイバーは軽量で強度が高く、速さだけでなく安全性の面でF1の発展に大きく貢献してきた。もっとも1958年に米国で発明されたものの、実用化が難しく広く知られる素材ではなかったようだ。それでも1980年にマクラーレンがF1で初めて採用したことで、注目を集めることになった。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

スクーデリア・フェラーリは1982年にアルミニウムシャシを強化するためにカーボンファイバーパネルを使用し、この新素材でリアウイングも製造。翌1983年シーズンにフェラーリ126 C3がデビューしたが、これがフェラーリでカーボンファイバーモノコックを備えた最初のマシンとなった。フェラーリ126 C3はイギリスGPでデビューし、次のドイツGPでルネ・アルヌーが優勝を飾っている。

その後、コンピューターが進化し、カーボンファイバーに対する理解が徐々に深まるにつれ、F1 でのこの素材の使用は飛躍的に増加。洗練されて軽量化される中で、グラスファイバーに取って代わるようになり、ブレーキディスク、衝突保護構造、エンジンの吸気口、一部のエンジン部品などにも登場した。1994 年まで金属製だったサスペンションアームも、徐々にカーボンファイバー製に移行し、ステアリングコラムやドライバーシートにも使われるようになった。

21世紀になるとカーボンファイバーはさらに普及し、安全性の観点からさらに部品の数が増えていく。ステアリングアームやサスペンションアームもカーボン製となり、今やペダル類もドライバーの靴の形に合わせてカーボンで作られている。2003年以降、それまでアルミニウムで作られていたギアボックスケースは、チタンとカーボンのハイブリッドに切り替わり、2014 年からは完全にカーボン製になった。

カーボンファイバーは最初はレーシングカーで使用されたが、その強度と軽さにより、サーキットから公道へと広まり、現在では、量産スポーツカーにもこの素材がフル活用されている。

カーボンをテーマに開発されたさまざまなアイテムを一般に特別販売
カーボンファイバーはレーシングカーやスポーツカーだけではなく、さまざまなアイテムに使われている。1991年には現在のスクーデリア・フェラーリのパートナーであるベル(BELL)がアラミドとカーボンファイバーのみで作られた最初のヘルメットを開発した。

今週末のイタリアGPでは、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツはそのベルの最新型ヘルメットの特別バージョンを使用。レーシングスーツもカーボン調で、それにあわせてデザインされた特別なTシャツやキャップも制作されている。

また、レイバンはスクーデリアフェラーリのためにカーボンをテーマにしたサングラスを開発、これはチームに供給されるだけでなく、一般に特別販売されることになった。さらにプーマはレーシングスーツからインスピレーションを得たシューズを制作し、ベルはイタリアGP用ヘルメットの1:1レプリカおよびミニ1:2レプリカを開発した。

Tシャツやキャップ、サングラス、シューズ、レプリカヘルメットなどは、Ferrari.comのeストアとフェラーリブティックで入手できる。

[ アルバム : フェラーリがカーボンファイバーをテーマとして特別なデザインでイタリアGPに参戦 はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1に慣れるには3年が必要……なんて格言はもう古い! マルコ博士が”新人のあたり年”について語る
F1に慣れるには3年が必要……なんて格言はもう古い! マルコ博士が”新人のあたり年”について語る
motorsport.com 日本版
トヨタ新型「“超コンパクト”SUV」登場へ!? 精悍顔が超カッコイイ「静音モデル」! 「bZ1X」なのかもしれない「bZスモールクロスオーバー」とは
トヨタ新型「“超コンパクト”SUV」登場へ!? 精悍顔が超カッコイイ「静音モデル」! 「bZ1X」なのかもしれない「bZスモールクロスオーバー」とは
くるまのニュース
装甲車がサーキットを全力疾走!? 「鉄馬withベータチタニウム」ではどんなバイクが走ってる?
装甲車がサーキットを全力疾走!? 「鉄馬withベータチタニウム」ではどんなバイクが走ってる?
バイクのニュース
トヨタ『ランドクルーザー250』をオープン化! 市販の可能性もある!?「ROXコンセプト」…SEMAショー2024
トヨタ『ランドクルーザー250』をオープン化! 市販の可能性もある!?「ROXコンセプト」…SEMAショー2024
レスポンス
外装のアレンジを変更した改良型BMW2シリーズ クーペが日本上陸
外装のアレンジを変更した改良型BMW2シリーズ クーペが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
日産と三菱商事、自動運転やEVの新サービスで共同出資 2024年度内にも新会社設立へ
日産と三菱商事、自動運転やEVの新サービスで共同出資 2024年度内にも新会社設立へ
日刊自動車新聞
【ポイントランキング】2024年F1第21戦サンパウロGP終了時点
【ポイントランキング】2024年F1第21戦サンパウロGP終了時点
AUTOSPORT web
激しさは静けさの中に PHEVバージョンの「ランボルギーニ ウルス」のドライビングテスト
激しさは静けさの中に PHEVバージョンの「ランボルギーニ ウルス」のドライビングテスト
AutoBild Japan
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
全長2.2m級で3人乗れる! 59万円からの「小型マシン」に反響あり! 普通免許&ノーヘルでも乗れる新型「トライク」どんなモデル?
くるまのニュース
2ペダルってどうなの? やっぱMTもいいネ!…スポーツカーの秋、注目モデル試乗
2ペダルってどうなの? やっぱMTもいいネ!…スポーツカーの秋、注目モデル試乗
レスポンス
ついに最後! ホンダ「スーパーカブ50」ファイナルエディションが受注期間限定で登場
ついに最後! ホンダ「スーパーカブ50」ファイナルエディションが受注期間限定で登場
VAGUE
日本で白・黒・シルバーのクルマが人気な理由は「下取り査定額」と「納期」の影響だった!
日本で白・黒・シルバーのクルマが人気な理由は「下取り査定額」と「納期」の影響だった!
WEB CARTOP
ルクレール、フェラーリの逆転タイトルに望みを繋ぐ”ダメージ最小限”の5位「戦略面ではミスだったけどね」
ルクレール、フェラーリの逆転タイトルに望みを繋ぐ”ダメージ最小限”の5位「戦略面ではミスだったけどね」
motorsport.com 日本版
サンデーメカニック憧れの一品!? 「エアコンプレッサー」【バイク用語辞典】
サンデーメカニック憧れの一品!? 「エアコンプレッサー」【バイク用語辞典】
バイクのニュース
知ってますか!? 新東名の「都心直結」もうすぐ実現するんです! 「東名の地獄渋滞」大きく変化!? 夢の新ネットワークはこう誕生する
知ってますか!? 新東名の「都心直結」もうすぐ実現するんです! 「東名の地獄渋滞」大きく変化!? 夢の新ネットワークはこう誕生する
くるまのニュース
フェルスタッペンが17番手から今季8勝目。アルピーヌ歓喜のダブル表彰台【決勝レポート/F1第21戦】
フェルスタッペンが17番手から今季8勝目。アルピーヌ歓喜のダブル表彰台【決勝レポート/F1第21戦】
AUTOSPORT web
マセラティ グランカブリオ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
マセラティ グランカブリオ【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
愛車の履歴書──Vol53.速水もこみちさん(後編)
愛車の履歴書──Vol53.速水もこみちさん(後編)
GQ JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村