ファッションブランドとコラボした「フィアット パンダ・トラサルディ」が本国で発表

伊FCAは9月17日、フィアットのコンパクトカー「Panda（フィアット パンダ）」の特別仕様車「パンダ・トラサルディ」を発表した。

狭い街路でも取り回しやすいボディサイズと優れたパッケージングで、長年にわたり欧州で高い人気を保っているパンダ。現行モデルは39年前にデビューした初代から数えると3代目を数える。その40年近い歴史で初めて、ファッションブランド「トラサルディ」とのコラボにより実現したラグジュアリー仕様が登場した。

パンダ・トラサルディは、SUVライクな装備を与えられた「パンダ・クロス」をベースに、名門トラサルディが内外装に手を入れたもの。特別なエクステリアカラーが最大の特徴で、マット・カフェ・イタリアーノと名付けられたモデル初の艶消しペイントは、ブラックアウトされたヘッドライト周りやフェンダーアーチとのコントラストが際立ち、若々しいパンダを一気にシックなムードへ変化させている。トラサルディのロゴをモチーフとした模様入りのリアクォーターウインドウもユニークだ。

インテリアにものトラサルディとのコラボアイテムが奢られ、フロアマットやシートベルトはトラサルディのロゴ入りとなる。シートは、中央がブラウンメランジのファブリック、サイドがブラックの人工皮革の専用デザインで、ブラウンのコントラストステッチが施される。さらに、ダッシュボードもブラウンカラーでコーディネートされているから、エクステリアとのマッチングはバッチリだ。

フィアットではこのパンダ・トラサルディを訴求していくにあたり、米国のシンガーソングライター、エイバ・マックスを起用し、彼女の新曲ビデオクリップにパンダ・トラサルディを登場させるなど、斬新な販促を展開。高級ブランドとのコラボモデルだけに、顧客とのコミュニケーションもファッション業界の手法を積極的に取り入れたという。

国内では「500（チンクエチェント）」のイメージが強いフィアットだが、欧州ではパンダが非常に高い人気を誇っている。パンダ・トラサルディ。是非、日本でもその姿を見てみたいものだ。