毎年8月中旬の約1週間、アメリカのカリフォルニア州モントレーは、世界のカー・エンスージアストにとってのパラダイスとなる。それはクラッシックカー・イベントが集中して開催されるためで、いつしかそれは「モントレー・カーウイーク」とも呼ばれるようになった。
このモントレー・カーウイークを、夏休みとして楽しむようになって、もうどのくらいになるだろうか。少なくとも2003年からはそれが自分の決まったスタイルであることを記憶しているのは、この年にブガッティがヴェイロンのプロトタイプをラグナセカ・レースウェイでデモ走行させるシーンに立ち会ったことを記憶しているからだ。それ以前にもしばしばモントレー・カーウイークを訪れたことを考えれば、すでに20回以上は、この地で夏休みというものを楽しんだことになるだろうか。
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モントレー・カーウイークの幕開けを飾るイベントのひとつとして、年々その存在感を強めているのが、高級ホテル・グループのペニンシュラが運営するゴルフ・リゾート、クエイル・ロッジ・アンド・ゴルフ・クラブで行われる、「ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング」だ。そのタイトルからも想像できるように、そもそものコンセプトはモータースポーツのヒストリーを華やかに彩ってきたモデル達を中心に、新旧さまざまなモデルの魅力を楽しもうというもの。だがこのイベントには、モントレー・カーウイークに行われているほかのイベントとは、明らかに異なるコンセプトがある。それはゲストの数を厳しく制限し、会場内をラグジュアリーな雰囲気に演出していること。参考までに一般販売される入場チケットのプライスは650ドル。これが素晴らしいクルマ達と、ペニンシュラ自慢のケータリング、そしてラグジュアリーな時間の対価というわけなのだ。
モントレー半島に特有の朝霧が晴れ、天気が快晴に近くなる頃になると、このイベントにエントリーした貴重なモデルの美しさも、さらに際立つようになる。オーガナイザーは今年、ポルシェ356、すなわちポルシェ・ブランドの生誕70周年、ルーフ、ランボルギーニ・イスレロ&エスパーダ50周年、ランチア、フェラーリ、戦前スポーツカー&レーシングカー、戦後スポーツカー、戦後レーシングカー等々のクラスを設け、それぞれでジャッジによる審査を行ったが、最終的にロレックス・ベスト・オブ・ショーの栄冠に輝いたのは、1953年のランチア・アウレリア・ピニンファリーナ200Cスパイダーだった。このモデルは、同年にピニンファリーナが、ランチア・アウレリアB52のシャシーをベースに製作したプロトタイプで、10年間にわたるレストアを終えた後、2013年にアメリカではペブルビーチと並ぶ格式を誇る、アメリア・アイランド・コンクール・デレガンスでベスト・オブ・ショーに輝くなど、華やかなヒストリーを持つモデルとして知られている。
イベントの格式、そしていわゆるスーパーリッチが集まる社交場としての性格から、このイベントはスーパースポーツカーやプレミアムカーのブランドにとっても見逃せない存在だ。ここ数年はここでニューモデルの発表が行われることも多くなった。一例をあげれば、今年はブガッティが40台の限定モデルとなるディーヴォを、またランボルギーニは、アヴェンタドールのラストモデルとなるだろう900台限定のSVJをここで初公開した。だがこのイベントで何が行われているのかを、実際に自らの目で見ることができる者はごくわずかだ。その意味ではモータースポーツ・ギャザリングは、モントレー・カーウイークのなかで、最もミステリアスなイベントともいえるのだ。
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