「今の時代、おっさんはどんなクルマに乗るべきか?」
いやもちろん、どんなクルマに乗ったっていいのだが、アナタ(おっさん)が仮にクルマ好きなら、周囲のクルマ好きからどう見られるかを意識するはずだ。そして少なくとも、「シブイなぁ!」とか、「わかってるね~」と思われたい、と願うのではないだろうか? そういう選択を、ワタクシ清水草一が独断で展開いたします!
ハンドリングのハイブリッドか、トルクの22XDか!? ――3代目マツダ アクセラ 連載【おっさんはこれに乗れ!】
文/清水草一
写真/マツダ
■マツダ3とアクセラとの大きな違い
クルマ好きのおっさんなら、マツダにはリスペクトを感じているに違いない。
マツダは、クルマ好きの心の琴線に触れる、いいクルマを数多く作ってきた。ロータリーエンジンをはじめとして、独自のメカにもこだわってきた。「なんでこんなにクルマ好きだけを相手にしたようなクルマばっかり作ってるんだ!」と呆れるほどだ。
が、個人的には、クルマ好きのおっさんのひとりとして、ここ最近のマツダ車には納得できない部分がある。特に接地感と乗り心地に関しては、「前モデルのほうがはるかによかった」ということがある。
その最たる例が、アクセラと、その後継モデルたるマツダ3だ。アクセラがあれほど豊饒な接地感としなやかな乗り心地を持っていたのに、登場当初のマツダ3の足まわりはしなやかさがなく、路面からガンガン突き上げがきた。「マツダはいったいどうしちゃったんだ!」とおおいに嘆いたものだ。
これはもう、リアサスがマルチリンクからトーションビームになったっていうことじゃ説明できない。乗り味の哲学そのものが変わったように思えた(マツダ側は全否定)。
アクセラはファミリアの系統を受け継ぐコンパクトセダン&ハッチバック。最終型となる3代目モデルは2013年に登場した
マツダ3の足は、その後のマイナーチェンジで徐々に改善され、元のしなやかさを取り戻しつつあるが、まだアクセラの域には達していない。本来、クルマはどんどん進歩して当たり前なのに、「前モデルのレベルに戻るのが楽しみ!」なんてなぁ……。あくまで好みの問題ではありますが。
とまあ苦言を呈してみましたが、しかし「前のモデルのほうがよかった」というのは、ある意味朗報だ。新車より中古車のほうがいいということなのだから、そのぶん安くいいクルマが買えるので。
■ハイブリッドはワインディングでベストの走り!
というわけで、2013年から2019年まで生産された3代目アクセラは、カーマニア的には傑作。さすがにデザインはマツダ3の入魂ぶりに負けるが、ハンドリングや乗り心地は、クルマ好きのおっさんなら間違いなく感動モノである。
欧州テイストなスタイリングの3代目アクセラ。先代型(2代目モデル)よりシンプルで大人っぽい雰囲気となった
では、3代目アクセラではどのグレードがおすすめなのか、2つほどスイセンさせていただきます。
●スイセングレードその1
「セダン ハイブリッド」
アクセラの足まわりのよさは、ヨーロッパの実用車そのもの。具体的にはフォード フォーカス(2代目)に近く、カッチリしているんだけどしなやかで、タイヤが路面をつかんで離さないフィーリング満点だ。どこまでも走って行けそうな気にさせられる。
なかでも一番感心したのは、ハイブリッドの足まわりだ。ハイブリッドシステムはプリウスのものを使っているが、エンジンはマツダ製で排気量は2.0L(プリウスは1.8L)。出力は3代目プリウスと同じ99psだが、なにしろシャシーがアクセラなので、走りはまったくレベルが違う!
ハイブリッドバッテリーを車体後方に積んでいるため、前後重量配分がよく、ワインディングでのハンドリングは、アクセラのなかでもベストだった。
といっても販売は、バカ売れする3代目プリウスを尻目に鳴かず飛ばずだったが、いまコイツを中古車で選択するオッサンは、「悟りの境地じゃのう……」と、カーマニアから尊敬されるに違いない。
狙いは、モデル末期の高年式車。2018年式でも150万円前後で買える。150万円で20km/L以上走ってハンドリング抜群のコンパクトセダンなんて、アクセラハイブリッドだけ!
■余裕の走りでロングドライブにも最適なディーゼル!
マツダ渾身の効率化技術「スカイアクティブ」にクリーンディーゼルを組み合わせたスカイアクティブディーゼル搭載モデル
●スイセングレードその2
「スポーツ22XD」
マツダ得意のSKYACTIVディーゼル搭載モデル。セダンにも22XDはあるが、やっぱりハッチバックの「スポーツ」のほうがスポーティでカッコいいので、こちらを選びました。
なお、2017年に1.5Lディーゼル(15XD)が追加されておりますが、おすすめは断然2.2Lの22XD。1.5と2.2じゃ、パワーもトルクも比較にならないほど違う!
【1.5スカイアクティブD】
最高出力 105ps/4000rpm
最高トルク 270Nm/1600rpm
【2.2 スカイアクティブD】
最高出力 175ps/4000rpm
最高トルク 420Nm/1600rpm
比較的軽量なボディに2.2Lディーゼルの組み合わせは、ダッシュ抜群! おっさんも大喜びだ。おっさんになると高回転域まで回すのはかったるくなってくるが、低い回転からぐぐぐっと大トルクを絞り出す大排気量ディーゼルはおっさん殺し! ディーゼルなので燃費もいいし軽油は安い。ロングドライブなら、燃料代はハイブリッドとほぼイーブンでイケる。
ただし22XDは、3代目アクセラのなかで最もフロントヘビー。コーナーではノーズが重く、アンダーステアもやや強い。アクセラハイブリッドとはかなり正反対の性格になるが、足まわりのしなやかさは共通している。こちらも中古車相場は150万円前後。コーナリングを取るか加速を取るか、お好みでお願いします!
※ ※ ※
3代目アクセラには、実はもうひとつ、超通ウケなグレードがある。1.5Lガソリンの6速MTモデルだ。最もノーズは軽く操縦性は軽快。それが6速MTで楽しめる。
が、おっさんの私は、あえてスイセンはいたしません。やっぱりパワー/トルクがなさすぎてツライ……。エンジンフィールにも特筆すべきものはないし。シブイと言えば猛烈にシブイのですが、MT車ならコレを選ぶより、スイスポ(スズキ スイフトスポーツ)のほうが断然イイと思うであります。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
NEXCOマジギレ「警察に告発しました!」発表に“怒りの声”殺到! 「出禁にしろ」「即営業停止で」 法律無視の「重量26トンオーバー車」運転手&会社を追放! 高額罰金も? 愛知
「すごい事故…」 首都高が「渋滞中の“追突事故”」の瞬間を公開! SUVの「急ブレーキ」のせいでタクシーが「ベッコリ」… 一体何があった? 車間不足&前方不注意が悲劇を招くことに
中国の巡視船に“放水砲攻撃”される漁船 3人けが フィリピンが動画公開し猛抗議「この映像を家族と一緒に見てほしい」
「もう軽に見えない!」ホンダ新「N-BOX」発表に“反響殺到”!「ここまでやるか…」「重厚感すごいな」の声も! 軽ハイトワゴン“絶対王者”に新登場の「めちゃクロ」仕様! 特別な「ブラックスタイル」とは!
日産が新型「セレナ」発表! 3年ぶりの「デザイン大刷新」&歴代初の「“Google搭載”システム」採用! “新たな派生モデル”を追加し26年2月から発売へ! 278万円から
老舗のヤナセがついに軽EVを売る! 「ヤナセEVスクエア」がBYDとディーラー契約し2026年夏横浜に店舗をオープン
中国の巡視船に“放水砲攻撃”される漁船 3人けが フィリピンが動画公開し猛抗議「この映像を家族と一緒に見てほしい」
「もう軽に見えない!」ホンダ新「N-BOX」発表に“反響殺到”!「ここまでやるか…」「重厚感すごいな」の声も! 軽ハイトワゴン“絶対王者”に新登場の「めちゃクロ」仕様! 特別な「ブラックスタイル」とは!
日産が新型「セレナ」発表! 3年ぶりの「デザイン大刷新」&歴代初の「“Google搭載”システム」採用! “新たな派生モデル”を追加し26年2月から発売へ! 278万円から
新車53万円! ヤマハ新型「オフロードバイク」発表! 125ccの“原付二種”でも「フルサイズ」な本格派! 名門“WR”の系譜を継ぐ、ヤマハ渾身の「青い相棒」! 新型「WR125R」とは!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ど初期の1.5 MTに乗るオッサンだけど、ヨメさんと2人でしか乗らないから十分だ。
高速でエアコン入ってても、無闇に低回転に振ってないからちゃんと走るぞ。
まぁ3人以上乗ってエアコン入れると市街地のストップアンドゴーに辛い時が出るが、MTだから回しときゃ良い。