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Q1:はじめてタイヤを空気不要にしそうなのは?
はじめてのエアレスタイヤ:ブリヂストン
中国では、膨大な数の自転車が空気不要タイヤを履いている。クルマでも、遠からず同じ状況になるだろう。ブリヂストンは先ごろ、長寿命で手頃な価格の乗用車向けエアレスタイヤを開発中だと発表した。実用化されれば、パンクの心配とは無縁になり、スペアタイヤやジャッキ、もしくはパンク修理キットも不要となる。それは、軽量化とスペース拡大に貢献する。まずは高額モデルから導入が進むだろう技術だが、2020年代前半には実用化されると予想される。
Q2:はじめて自動調整シートを実現しそうなのは?
はじめての自動調整シート:フォード
リンカーン・コンチネンタルには30ウェイの電動調整フロントシートが装着されている。使いこなすには、取扱説明書を熟読しなければならないかもしれない。そこでフォードは、乗り込む前にシートを自動調整するシステムの開発に着手した。
これは死角モニターのような既存の技術を利用し、クルマに近づく人間の体格をスキャン。そのデータに基づき、シートを調整するのだ。特許も出願中で、フォードはどうやら本気で実用化するつもりらしい。今後3年程度で、市販化されるとみられる。
Q3:はじめてクルマからドアハンドルをなくしそうなのは?
はじめてのドアハンドルがないクルマ:テスラ
コンセプトカーが予告するクルマの未来には、ドアハンドルの居場所はなさそうだ。ボディからドアを開くレバーをなくすというのは、難しいが不可能ではない。それを最初に実現しそうなのはテスラだ。
モデルSとモデルXでは、飛び出すドアハンドルを採用している。次の段階では、おそらくピラーに小さなスイッチを備えることになるだろう。採用は、2020年代前半に登場する次期モデルSとなりそうだ。
Q4:はじめて内燃エンジンと縁を切りそうなのは?
はじめての内燃エンジンのないメーカー:ボルボ
電動パワートレイン技術が進歩するにつれ、自動車メーカーは既存のエンジンへの投資を続けるかどうか検討するようになってきている。そんな中で、ボルボは他に先駆け、2030年頃にはエンジンを全廃すると予想される。
というのも、ボルボはラインナップにスポーツカーが存在しないプレミアムブランドで、快適性重視のモデルを取り揃えている。同じプレミアムブランドでも、BMWのようなエンスージアスト向けのクルマを提供しているわけではないので、オール電化への反対はそれほど激しくならないだろう。同じことは、たとえばビュイックのようなブランドでも言えるが、ボルボは電動化についてすでに動き出しているため、いち早く実現できるだろう。
Q5:はじめて圧縮着火ガソリンエンジンを実用化しそうなのは?
はじめての圧縮着火ガソリンエンジン:マツダ
自動運転や電動化に腐心するメーカーが多い中、マツダは他社が解決策を見いだせなかった問題に取り組んでいる。彼らがスカイアクティブXと呼ぶそれは、史上初の圧縮着火ガソリンエンジンだ。スパークプラグが不要になる日が、遠からずやってくるかもしれない。
スカイアクティブXエンジンは、ディーゼルの経済性やトルクと、ガソリンの低エミッションとパフォーマンスを両立する技術だ。すでに試作が進んでおり、実用化も近い。2019年には新型車、おそらくは新型アクセラに搭載されるとみられる。
Q6:はじめてエネルギー貯蔵ボディパネルを実用化しそうなのは?
はじめてのエネルギー貯蔵ボディパネル:ボルボ
現在、電動パワートレインにはかさの大きいバッテリーパックが不可欠だ。今後10年以内には、それに代わる蓄電機能をボディパネルに持たせることが可能になるかもしれない。すでに開発に着手しているメーカーは複数あるが先頭を走っているのはボルボだろう。
5年前、彼らはS80をベースに、充電できる特殊なカーボン素材のボディパネルを備えたプロトタイプを公開している。この技術は、いまだ発展途上の段階にあり、その試作車から大きく前進したとは聞かない。しかし、電動化に積極的なボルボは、これを実用化するに違いない。
Q7:はじめて可変排気量エンジンを実用化しそうなのは?
はじめての可変排気量エンジン:ヒュンダイ
ヒュンダイは容積の異なるシリンダーを組み合わせたエンジンの開発を進めているようで、特許を出願している。これはたとえば4気筒なら、市街地走行時の小排気量シリンダーと、加速時などに用いる大排気量シリンダーを2気筒ずつ備えるというようなものだ。
同種の技術はホンダなども研究中のようだが、もちろん多数の新技術投入が求められる。また各モードの移行をスムースにする必要もあるが、実現すれば効率改善の有効な策となる。ヒュンダイは、これを2025年までに実用化する目論見らしい。
Q8:はじめて空飛ぶクルマを量産しそうなのは?
はじめての空飛ぶ量産車:吉利
幸か不幸か、21世紀に入っても、かつてのSFが予告したような空飛ぶクルマは実用化されていない。技術的には不可能ではないが、法律面でもコスト面でも、実現へのハードルはあまりにも多い。
そんな中、ボルボの親会社として知られる中国の吉利は、空飛ぶクルマを開発するアメリカのヴェンチャー企業、テラフギアを買収した。吉利は有り余る資金力を武器に、ブランドの急速な発展ぶりを誇示してきたが、空飛ぶクルマを実用化すれば、それはますます加速するだろう。2020年代前半には、プロトタイプにお目にかかれるのではないだろうか。
Q9:はじめてレベル5の自動運転を実現しそうなのは?
はじめてのレベル5自動運転:アウディ
アウディは2017年のフランクフルト・ショーで、レベル5自動運転への展望を示した。その技術が量販車に採用されるのはまだ先のことだが、インゴルシュタットの慎重ながらも断固たる自動運転へのアプローチは、他社に先駆けそれを実用化することをほぼ約束するものだ。
昨年夏に登場した第4世代のA8は、レベル3自動運転を可能にする初の量産車となった。この分野の開発レースをアウディはリードしており、ここから追い抜かれるとは考えにくい。2020年まではレベル3止まりかもしれないが、2030年代が終わるまでにはレベル5に到達しているに違いない。
Q10:はじめて車内をラウンジのようにするのは?
はじめてのラウンジのようなインテリア:フォルクスワーゲン
自動運転により、デザイナーがインテリアのパッケージングに新たな方法論を持ち込む自由度は広がる。ドライバーが不要ということは、運転席も必要がなくなる。全員が乗客になるのだ。
フォルクスワーゲンは、タイプ2の現代版ともいうべきIDバズ・コンセプトを市販化する意思をすでに固めており、何らかのかたちで自動運転技術を盛り込んで2022年に発売する予定だ。この時こそ、コンセプトカーのラウンジのようなインテリアを現実にするチャンスだ。渋滞にハマったら、運転はクルマに任せて、ドライバーはシートを後に向けて同乗者と将棋を指す、などという時代が来るかもしれない。
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