もくじ
ー まずは3万台限定のファースト・エディションから
ー 重要な3番目の時代の扉を開く
ー バッテリー容量は3種類
ー ファースト・エディションは3つの仕様から選択可能
ー 外寸はゴルフ並み、車内は中型車並み
まずは3万台限定のファースト・エディションから
フォルクスワーゲンがハッチバック電気自動車「ID 3」の事前予約を欧州で開始した。納車は2020年中頃より始まる予定だ。ドイツ本国における販売価格は、最も容量が少ないバッテリーを搭載したエントリー・レベル仕様で、3万ユーロ(約368万円)からとなっている。
ゴルフと同等サイズのID 3は、フォルクスワーゲン・グループが新開発したMEBと呼ばれる電気自動車用アーキテクチャを採用する最初の市販モデル。
まずは事前予約者のみが購入できるファースト・エディション「ID 3 1st」から販売が始まる。3万台限定となるこの特別仕様車は、WLTPによる航続距離420kmという中サイズのバッテリーを搭載する。ID 3の公式発表は今年9月のフランクフルト・モーターショーになる予定だ。
フォルクスワーゲンはまた、これまで単にハッチバック(社内コードネームNEO)と呼ばれていたID最初のモデルの正式名称を発表した。同社によれば、ID 3という車名は、過去のビートル、ゴルフに続く、3番目の新たな時代の扉を開くという意味が込められているという。
また、3は社内でコンパクトAセグメントを示す数字でもある。同時にこの名称は、将来的にこれより大型と小型のモデルが登場する可能性も示唆する。
重要な3番目の時代の扉を開く
フォルクスワーゲンの販売部門を率いるユルゲン・シュタックマンは、ID 3の事前予約開始が「ビートルとゴルフに続く、ブランドの歴史における戦略的に非常に重要な3番目の時代の扉を開くことになります」と語り、「ID 3により、わたしたちは電気自動車を手の届くものとします」と付け加えた。
シュタックマンはID 3が「フォルクスワーゲンにとって画期的な出来事」であると述べ、「世界は現在、変革の過程にあります。フォルクスワーゲンはその一端を担うだけでなく、この変革を進展させていきます」と語った。
「われわれはパワートレイン戦略の集中化を追求しているところです。フォルクスワーゲンは首尾一貫してバッテリー電動システムを選択してきました。これは現在、CO2排出量の削減に最も効率が良く、野心的なCO2削減目標に適合します。Eモビリティはわれわれの主要テクノロジーになるでしょう」
バッテリー容量は3種類
IDシリーズのラインナップは今後、10まで増加すると見られている。これまでコンセプトとして発表されてきたSUVのID Crozz、セダンのID Vizzion、ミニバンおよび商用バンのID Buzz、高級SUVのID Roomzzという名称は、市販化される際には数字に置き換えられることだろう。さらにAUTOCARでは、同社がエントリー・レベルの「ピーブルズカー」も開発中であるという情報を得ている。
ID 3 1stが搭載する航続距離420kmのバッテリーは、ID 3に用意される3種類のバッテリー容量で中間のサイズだ。フォルクスワーゲンでは、このバッテリー容量が最も人気の高い仕様になると予想している。3万ユーロのエントリー・レベル仕様は航続距離330km。そして最も大きなバッテリー容量では航続距離が550kmとなる。これらのバッテリー容量は、それぞれ45kWh、58kWh、77kWhになると思われる。
ID 3にはビルトインの急速充電機能が搭載され、最大100~125kWでDC充電できる。フォルクスワーゲンによれば、100kWで30分間充電すれば260kmの距離を走行できるという。
ファースト・エディションは3つの仕様から選択可能
ID 3 1stのドイツにおける販売価格は4万ユーロ(約490万円)から。事前予約には1000ユーロ(約12万3000円)の申込金が必要だ。英国での価格はまだ発表されていない。ID 3 1stの予約は3万台で締め切られるが、ディーラーで実際に注文を確定するまでは手数料無料でキャンセルすることが可能だ。事前予約は欧州の29の市場で行われる。各国の割り当て台数は明らかにされていないが、フォルクスワーゲンはノルウェー、ドイツ、オランダ、フランス、英国、オーストリアを「最も重要な欧州の市場」として挙げている。
事前予約した顧客は、9月のフランクフルト・モーターショーで発表された後、ID 3 1stに用意される3つのモデルから1つを選んで注文を確定することになる。ドイツでは2020年4月に注文が拘束力のあるものになる。それ以前であればキャンセルでき、予約金は全額が返金される。
ID 3 1stは4つのボディカラーから選べ、大径ホイールが全車標準装備される。3つのモデルで最も安価な「ID 3 1st」でも、ボイスコントロールやナビゲーション・システムといった「充実した装備」が与えられる。中間グレードの「ID 3 1st Plus」では、運転支援システムの「IQ. Light」、2トーン カラーのエクステリアとインテリアが追加される。そして最上級の「ID 3 1ST Max」には、大型パノラマ・ガラスルーフ、AR(拡張現実)テクノロジーを採用したヘッドアップ ディスプレイといった装備が含まれる。しかし、英国で販売されるのはID 3 1st Plusのみとなる予定だ。
外寸はゴルフ並み、車内は中型車並み
また、フォルクスワーゲンによれば、ID 3 1stを事前予約した顧客には1年分の電気(最大2000kWh)が無料となるサービスが提供されるという。オーナーはフォルクスワーゲンの充電アプリ「We Charge」に対応した欧州の充電ステーションに加え、フォルクスワーゲンが資本参加しているIONITYの急速充電ネットワークを利用することができる。さらにフォルクスワーゲンはテスコと提携し、2020年までにテスコのスーパーマーケットに600台の急速充電設備を設置するという。
ID 3のサイズは全長410mm×全幅1800mm×全高1530mm。7代目の現行型ゴルフと比べると、155mm長く、9mm幅広く、77mm背が高い。しかし、電動パワートレインを採用しているため、車内は外寸の差以上に広くなるだろう。シュタックマンは「外から見ると、ID 3の大きさはゴルフと変わりません。しかし車内に入ると、ミディアムサイズのクルマと同じくらい広々としています」と語っている。
ID 3の生産はドイツのツウィッカウにあるフォルクスワーゲンの工場で、今年の終わり頃から始まる予定だ。同社は2020年に10万台以上、その後は年平均11万台の販売を目指している。これは次の10年間に1000万台以上の電気自動車を世界で販売するというフォルクスワーゲンの目標の一環である。
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