ヤマハのファビオ・クアルタラロは、MotoGPオーストリアGPのスプリントで、バイクの発する熱に苦しめられたようだ。
クアルタラロは予選Q1を突破できず、15番手からスプリントレースをスタート。レースではいくつかポジションを上げたものの、わずか14周でトップから18秒離されての12位でフィニッシュした。
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しかしクアルタラロにとってより困難だったのは、予想外の暑さだった。レッドブルリンクは標高700メートル以上の山間部にあるサーキットだが、今回のスプリントは気温30度。さらにクアルタラロはバイクの発する熱に苦しめられ、レース終了後も汗をタオルで拭きながらメディアの前に現れた。
「僕にとって大変だったのは、バイクの熱さだった。昨日と同じように、足がとても熱かった」と彼は左足の甲を触りながら語った。
「いくつか問題があったんだ。レース中は燃えるように暑かったし、明日も同じ暑さかどうかわからない。気温が同じなら、長いレースを完走できるとは思えない。あの熱の中で走るのはとても難しかった」
熱の問題を別にしても、苦戦が続いているヤマハ。周回数が2倍になる日曜日の決勝レースを前に、クァルタラロは「僕たちにとっては同じことだ」と諦めを見せた。
「スタートが問題なんだ。グリップを活かして速く走らなければならないのに、オーバーテイクされてしまう。残念ながらできることはないんだ」
「僕たちにできるのは、最初の3コーナーでできるだけ良いポジションにいようとすることだけだ。そこではタイムの面でパフォーマンスはないんだけどね」
後方からのレースを強いられることも多くなっているクアルタラロ。レースペースは悪くないとしながらも、苦しい現状を次のように語った。
「残念なことに、かなり後ろからスタートするクセがついてしまったんだ!」
「この手のポジションには少し慣れてきたし、経験も少しはある。でも、それが正しい経験だとは思わない」
「午前中のペースを見れば、それほど悪くはなかった。それはいつも同じだと思う。一人で走ると、自分の長所はブレーキングだとわかる。ターン1、ターン2、ターン3、ターン4、ターン9……すごくハードにブレーキをかけているんだ」
「でも前に人がいると複雑なんだ。スプリントではいつもそうだけど、最初の3周はタイムトライアルと同じようにみんながアタックして後ろの選手とのギャップを広げようとするから、グリップが余っていないんだ」
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