現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】ポルシェ カイエン Sは、重厚感を全身でアピールする稀代のプレミアムカーだ

ここから本文です

【試乗】ポルシェ カイエン Sは、重厚感を全身でアピールする稀代のプレミアムカーだ

掲載 更新
【試乗】ポルシェ カイエン Sは、重厚感を全身でアピールする稀代のプレミアムカーだ

2017年12月15日に予約受付が開始された新型カイエンの日本仕様がついに日本に上陸した。時に大胆に、時に緻密かつ繊細に進化を続けるのがポルシェの流儀。今回はカイエンSの走りを味わってみた。(Motor Magazine 2018年12月号より)

伝統を継承しつつ進化を続ける本格派

新型BMW3シリーズ現地取材で判明した真実!

もし911カレラを手に入れたとしたら、家族で出かけるときにはもう1台欲しくなるかもしれない。そこで登場するのがカイエンだ。奥さんだけでなく、子供も一緒に泊まりがけとなったら、ラゲッジルームも必要。奥さんや子供に人気があるのは室内が広く、アイポイントが高い=景色のよく見えるSUVだ。

さらに運転する本人もまた十二分に楽しめるクルマというチョイスならば、ポルシェファンならずともカイエンSが筆頭候補になるのも納得できる。

前席はもちろんだが、後席に座っても、バケット風のシートでスポーツカー感覚を味わえる点も「公平」でいい。低い位置に寝そべるように座る911からカイエンSに乗り換えると、そのゆったりしたドライビングスタイルの雰囲気はまさに正反対。だが、意外にも乗り換えてもすぐに違和感を覚えることなく運転できるから不思議だ。

背筋をきちんと伸ばして座り込む態勢は腰に負担がかからず、ドライビングポジションがアップライトになっても身体に優しい印象がある。前席のセンターコンソールにグリップがあるが、これはオフロードに行って大きく揺すられるようなケースで、つかまるためのものだ。

3代目へと進化した新型カイエンの大きなポイントはボディの軽量化

スチールとアルミニウムのハイブリッドボディ構造になったことで135kgも減量を果たした。鉛バッテリーからリチウムイオンポリマースターターバッテリーに変更することで10kg軽量化、他の部分には増量せざるを得ないところがあるにもかかわらず、先代に比べて65kg、2002年デビューの初代に比べると225kgも軽くなっているという。

こうした軽量化は、燃費の面でも即効性がある。単純なkm/Lでの燃料代だけの話ではなく、航続距離が長くなれば長距離ドライブの途中で給油のために止まるわずらわしさが減るからだ。

8速ATのギアレシオは1速と8速を比較するとかなりワイド。8速100km/h走行時のエンジン回転数は1400rpmに過ぎない。7速でも1800rpmだから、アダプティブクルーズコントロールを使って高速道路を走れば、楽に燃費を稼ぐことができるだろう。

新しいカイエンは電子化もかなり進んだ。センターコンソールにスイッチがズラリと並んでいた先代と異なり、フラットなパネルをタッチして操作する。8速ATのセレクトレバーも電子シフトになった。

ただし、ほとんどのシフト操作でロック解除ボタンを押しながら動かす点は、少し慣れを必要とするかもしれない。

ポルシェオーナーにとって、こういう操作のひとつひとつがポルシェのモデルすべてで同じだとありがたい。アクセルペダルも911はオルガンタイプだが、カイエンは吊り下げ式で、マカンと同じになった。こうした変化はポルシェ流ではない。慣れてくると気にならないのかもしれないが、これまでのものと共通化してもらいたいと思うのは、ちょっとワガママだろうか。(文:こもだきよし)

ポルシェ カイエンS 主要諸元

●全長×全幅×全高=4918×1983×1696mm ●ホイールベース=2895mm ●車両重量=2170kg ●エンジン=V6DOHCツインターボ ●排気量=2894cc ●最高出力=440ps/5700-6600rpm ●最大トルク=550Nm/1800-5500rpm●トランスミッション=8速AT ●駆動方式=4WD ●車両価格=1288万円

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1230.01605.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01850.0万円

中古車を検索
カイエンの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1230.01605.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

48.01850.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村