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ISGと電動スーパーチャージャー M・ベンツS450 メルセデスが考える効率化

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ISGと電動スーパーチャージャー M・ベンツS450 メルセデスが考える効率化

もくじ

ー ISGって、なに?
ー 新開発 M256型直列6気筒エンジン
ー より進化した運転支援システム
ー S450 バリエーション/サイズは?

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ISGって、なに?

メルセデス・ベンツのSクラスは、いつの時代も世界の自動車の指標とされてきた。そのSクラスに最先端のテクノロジーを搭載したS450が加わった。日本での発表に際してM256型エンジンおよびガソリン・エンジン統括シニア・マネージャーを務めるラルフ・ヴェッラー氏が来場し、S450に採用された数々のメカニズムの説明が行われた。


今回発表されたメルセデス・ベンツS450のポイントは3つ。中でも注目されるのがISG (インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)の存在だ。「ISG」はエンジンとトランスミッションの間に配置されるモーター・ジェネレーターで、最高出力22ps、最大トルク25.5kg-mを発揮するもので、オルタネーターとスターターの機能も兼ねハイブリッド・システムと同じ機能を持つ。

モーターは従来のハイブリッド車と同様に回生ブレーキによる発電を行い、約1kWhの容量のリチウムイオン・バッテリーに充電される。エンジンが低回転時にはその電力を利用して動力補助として使用される。また電気システムが48V化されたことにより動力補助に十分な出力を得ることができ、60V以下の電圧としたことで専用の乗員保護機構は不要になるという利点もある。



新開発 M256型直列6気筒エンジン

ふたつ目のポイントはエンジンにある。現在メルセデス・ベンツはエンジンのモジュラー化を進めている。2ℓ直4ユニットを基本に、ふたつ組み合わせた4ℓV8ユニット、2気筒追加した3ℓ直6ユニットのM256型がS450に採用された。M256型は電化を前提に初めて設計されたパワーユニットで、エアコンやウォーターポンプなどの電動化により、エンジン前部のベルト駆動スペースが不要となりコンパクト化を達成。さらにはエンジン内部のフリクション低減化が押し進められ、その範囲は低粘度オイルの採用にまで及ぶ。


マニアックな目で見るとこの直6ユニットは、メルセデス・ベンツにとって1997年以来約20年ぶりの復活となり、今回はツインスクロール・ターボチャージャーと電動スーパーチャージャーを組み合わせ、最高出力367ps、最大トルク51.0kg-mを発揮する。環境性能も向上し先代のV6エンジンに較べCO2を約20%削減することに成功した。

電動スーパーチャージャー+ターボチャージャー

3つ目のポイントは電動スーパーチャージャー+ツインスクロール・ターボチャージャーの採用にある。排気を使うターボチャージャーが効き難い低回転域は、電動スーパーチャージャーで過給することにより、「ISG」によるアシストとあわせてあらゆる回転域で俊敏なレスポンスとパワーを実現している。



より進化した運転支援システム

S450にはレーダーセーフティ・パッケージに代表される最先端を行く「インテリジェンス・ドライブ」をさらに高めている。


主な機能を記すと、
 アクティブ・ディスタンスアシスト・ディストロニック(自動再発進機能付)
 アクティブ・ステアリング・アシスト
 渋滞時緊急ブレーキ機能
 アクティブ・レーンチェンジ・アシスト
 アクティブ・エマージェンシー・ストップアシスト
 緊急回避補助システム
 トラフィックサイン・アシスト
などに加え、夜間の視認性を高めるマルチビームLED(ウルトラハイビーム付)やリモートパーキング・アシストにより、常に安全な運転環境が提供される。



S450 バリエーション/サイズは?


メルセデス・ベンツらしい突き詰めたロジックで作られたS450には3つのタイプが用意された。標準ホイールベースのベースグレードのS450と、装備を充実させたS450エクスクルーシブ、後席スペースを拡大し全長が130mm長いS450ロングで価格は以下のとおり。デリバリーは本年4月頃、S450ロングは今年夏頃の納車を予定している。

S450:1147万円
S450エクスクルーシブ:1363万円
S450ロング:1473万円

車名メルセデス・ベンツS450
価格 1147万円
エンジン 直列6気筒2999cc ISG+スーパーチャージャー+ターボ
全長 5125mm
全幅 1899mm
全高 1493mm
ホイールベース 3035mm

トレッド(前) 1625mm

トレッド(後) 1635mm

車両重量 –
最高出力 367ps/5500-6100rpm
最大トルク 51.0kg-m/1600-4000rpm
公表燃費 未発表

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