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【ヒットの法則14】BMW 130iにはMモデルのような走りのオーラがあった

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【ヒットの法則14】BMW 130iにはMモデルのような走りのオーラがあった

2004年に登場したばかりのBMW1シリーズに、2005年、早くも新グレードが追加されている。好調な販売にさらに弾みをつけるべく、またBMWらしいスポーツモデルを要望するファンの声に応えて発表された130iがそのモデルだが、当時は「Mモデルの代替」という側面もあったようだ。フォトデビューと同時に紹介された速報で、同時の模様を振り返ってみよう。(以下の紹介記事は、Motor Magazine 2005年4月号より)

高精度な直列6気筒エンジンを1シリーズに搭載
ドイツ国内市場におけるBMW1シリーズの販売台数が明らかになった。今年2005年1月単月に3300台が登録されている。これはおそらく、ディーラー向けのデモカーなども含まれているのだろうが、台数からいえばドイツの自動車市場全体で16位にあたるポジションである。

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さて、BMWはさらに販売を伸ばそうと、2月に入ってこの1シリーズに直列6気筒エンジンを搭載する130iを9月から発売することを発表した。この直列6気筒エンジンは、330i、正確には昨年2004年にすでに630Ciで導入されている軽量ハイテックパワープラントで、マグネシウム・アルミ合金のブロックを持ち、ダブルVANOS、そしてバルブトロニックなども装備する。

最高出力は258ps、最大トルク300Nmと、出力は他モデルと同一だが、軽量コンパクトな1シリーズに搭載されるので、パフォーマンスは当然素晴らしいものになる。6速マニュアル車による0→100km/hの所要加速時間は、わずか6.2秒に過ぎないという。また、最高速度は他のBMWモデルのように250km/hの自主規制値に達することになる。

まだ限られた内容の公式発表なので細かな装備品の詳細は不明だが、プレスフォトによれば、タイヤは17インチで、ボディ前後のスポイラー形状は改良され、より大きなダウンフォースを得られるようになっている。またリアエンドからはツインマフラーカッターが覗いている。一方インテリアではスポーツシート、そして、スケールアップされたスピードメーターなど、130iの専用インストルメントパネルが新しい雰囲気を出している。

ところで、この130iの登場でやや微妙な状況に陥ったと思われるのが、BMWのスペシャル工房、M社で計画されていると予想されるスポーツシリーズのM1、あるいはM2である。

もっともレポーターが昨年行ったインタビューで、M社の社長ウルリッヒ・ブルーンケ氏は「今後、M社の開発スピードは早まるが、合理性、レンタビリティ(収益性)に見合わないMモデルは作らない」と語っていた。つまり1シリーズのターゲットユーザーにとって、M仕様は高すぎる可能性があるのだ。さらに開発担当重役のドクター、プロフェッサー・ゲッシェルによれば、少なくとも2シリーズや4シリーズといった偶数バリエーションはなさそうである。

それでも、M3にV8エンジンが搭載されることがほぼ公然の秘密になっている現在、現行のM3(E46)に搭載されている343psの3.2L 直列6気筒エンジンの去就は気になるところである。また、プロトタイプの存在が確認されている1シリーズの2ドアモデルの役割、搭載エンジンなども気になるところだ。

こうした状況証拠からの結論を言えば、少なくとも最新のE90型3シリーズベースのM3が発表される2006年までは、少なくとも1&3シリーズの最速モデルはこの130iということになるのだろう。(文:木村好宏/Motor Magazine 2005年4月号より)

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[ アルバム : BMW 130i(2005年) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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