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【先代からどう進化?】新型レクサスLX発表 2つの贅沢仕様/パワートレイン刷新

掲載 更新 4
【先代からどう進化?】新型レクサスLX発表 2つの贅沢仕様/パワートレイン刷新

中東でお披露目 王者「LX」

日本時間の10月14日、午前1時30分にワールドプレミアがなされた新型レクサスLX。

【画像】王者の風格【レクサスLX 新型と先代を比較】 全124枚

いわずと知れたレクサスのフラッグシップSUVであり、新型モデルで通算4代目ということになる(日本では先代モデルの途中から販売がスタート)。

ワールドプレミアの場がサウジアラビア王国ならびにアラブ首長国連邦ということで、2022年初頭に発売がアナウンスされている日本仕様とは異なる点もあるかもしれないが、現時点で判明している先代モデルとの差異をチェックしていきたい。

まずはエクステリアだが、フロントピラーを車両後方へ引くキャブバックワードデザインとし、骨太なボディにはレクサス最大となる22インチタイヤを採用し、ダイナミックかつスマートな表現としている。

そして次世代レクサスのアイデンティティとなる新しいスピンドルグリルの表現として、7組のフローティングバーで立体形状を作り、フレームのないシームレスな構成となっている。これはデザインだけでなく、高い冷却性能も両立したものとのこと。

またヘッドライトもL字型のクリアランスランプを立体形状へと進化させ、インナーレンズを二重化してそれぞれに異なる段差を設けることで、奥行き感と見る角度による変化もプラスしている。

リアビューはすでに発表されている新型NXと同じく、リアのブランドマークはLマークからLEXUSロゴに刷新。テールランプはL字形譲渡一文字を組み合わせたものというのも一貫した次世代レクサスのデザインとなっている。

刷新されたパワートレイン

新型LXでも伝統のボディオンフレーム構造は維持しつつも、新規プラットフォームであるGA-Fプラットフォームを採用。

これは実質的な兄弟車であるランドクルーザー300で初採用されたものだが、当然ながら新型LXも同様のプラットフォームが採用されている。

このフレームは最新の溶接技術の活用などにより、従来型比+20%アップの高剛性を実現。

ボディはボンネット、ルーフ、全ドアパネルをアルミニウム化(ルーフのアルミニウム化はレクサス初)することで、従来型よりもおよそ200kgという大幅な軽量化を実現した。

そこに組み合わせられるパワートレインは、3.5L V6ツインターボのV35A-FTS型エンジン。

最高出力415ps/最大トルク66.3kg-mのスペックは、車名の「LX600」のとおり6LクラスのNAエンジンに匹敵するものとなっている。

オートマティックトランスミッションは発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを実現した10速ATを採用。

ギアステップのクロス化やギアレシオのワイドレンジ化によって、心地よい走りのリズムと高速燃費の向上、発進加速、オフロード性能の向上を同時に実現した。

足まわりにはフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンションを採用。

新規プラットフォームにあわせてサスペンションジオメトリやばね定数を最適化したほか、サスペンションストロークはリバウンド側が従来比+15mmと十分な長さを確保。

リアサスペンション形状は従来型と同じく、信頼性の高いトレーリングリンク車軸式サスペンションを継承しつつ、サスペンションアームやショックアブソーバーの配置と特性を作り込み車軸の動きをコントロールしやすくすることで車両安定性と乗り心地を両立するとともに、より優れた路面追従性を確保している。

旗艦SUVに相応しい装備

先代でも装備されていた路面状況に応じたオフロード走行支援を6つのモードから選択できる「マルチテレインセレクト」は新型でも継続して採用。

従来のブレーキ油圧に加え、駆動力、サスペンションを統合制御し、選択したモードに応じて最適化するように進化している。

また、動作範囲を従来はローレンジ(L4)のみだったところをハイレンジ(H4)にも拡張。

極低速走行から高速走行まで、どんな道でも上質な走行を実現してくれる機能へと進化している。

さらに各種センサーから走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧、駆動力、サスペンション制御を最適化する「AUTOモード」も初採用した。

使用環境に応じて車高を調整可能なAHC(アクティブハイトコントロールサスペンション)は、従来型よりも選択可能な車高ポジションを拡大。

ショックアブソーバーとガス/油圧併用のばね+金属ばねで車高を調整する機構は踏襲しつつ、従来型では前輪のみに装着していたばねレート切替装置を後輪にも装備することで、車高調整にかかる時間を短縮。

また、AHCは車高調整だけでなく、ピッチやロールといった車両姿勢変化にも対応し、ばねレートを随時最適化する機能も持ちあわせている。

そして先代でも好評だった車両周辺の状況をカメラでサポートする「マルチテレインモニター」は、新たに後退時に手前で撮影された過去の映像を剛性することで、車両を疑似的に透過し、後輪付近を表示する世界初採用の「バックアンダーフロアビュー」という機能もプラスされた。

レクサス初の装備としては、指紋認証スタートスイッチを全車に標準装備。

スタートスイッチ中央に指紋センサーを採用し、車両に登録された指紋情報と一致しなければエンジンが始動しない機構となっている。

後席重視「エグゼクティブ」

先代型では3列シートの8人乗りか、2列シートの5人乗りが選べるだけで、実質モノグレードだったLXだが、今回は新たに「エグゼクティブ」と「オフロード」の2つの仕様が設定された。

「エグゼクティブ」はその名のとおり後席空間の拡充と寛ぎに重点を置いたモデルで、後席が独立したキャプテンシートの4人乗りとなるもの。

この後部座席はNASAが提唱する中立姿勢を参考に助手席を前方に移動させつつ、最大48°のリクライニングと座面角度をコントロール。

また助手席後ろにはオットマンを備え、足先から頭まで体への負担が少ない姿勢を提供してくれる。

後部座席には専用の読書灯やリアシートディスプレイ、専用のオーディオシステムなどを標準装備。

天井にも専用のエアコン吹き出し口が備わり、そこからシャワー空調機能を実現。

さらに後席専用のセンターコンソールの足元にもエアコンの吹き出し口を追加し、温風エアカーテンを送風することもできる。

そして後席の機能や装備を週通管理するリアコントローパネルとその周辺は、使い勝手を最優先に配置や形状にいたるまでこだわったものとなっており、後席専用コンソール内部にはDC電源、USB、ヘッドホンジャックなどが備わる。

足元には小物入れやUSB&HDMIソケットが用意されていて、悪路でも快適な移動空間を提供してくれるのだ。

新たな提案「オフロード」

そして一方の「オフロード」は現段階では国内専用仕様であり、レクサスの新たなオフロードイメージを提案するもの。

より高いオフロード走破性を発揮するために、3つのデファレンシャルロック(フロント、センター、リア)を標準装備し、必要に応じて各デファレンシャルをロックすることで脱出性を高めている。それに加えて扁平率の高い18インチタイヤを装着し、悪路での路面追従性も高めた。

エクステリアもマットグレー塗装のホイールやブラック塗装のホイールアーチモール、ダークグレーメタリック塗装のフロントグリルなどの専用エクステリアによって、力強い走破性を主張する独自のデザインとなっている。

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みんなのコメント

4件
  • 新型ランクルと比較してのメカニズムの違いが一番知りたいところなんですが。
    内外装だけの違いじゃないでしょう。
  • 1枚目の写真は詐欺ですな。ノーマル仕様で左前輪あんな岩に乗り上げたらバンパー破損するわ。まぁ、そもそもLXで岩場走る奴なんかおらんけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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