ダイハツとトヨタの新型コンパクトSUV、ロッキーとライズが東京モーターショー後の11月5日に発表されはや一ヶ月。ライズについては取扱店によって温度があるようだという話もあったものの、5日付けのリリースでは約32,000台という(!)受注数が明らかになった(ロッキーはいまのところ未発表)。売れ行きわかってきたところで、あらためて気になってきたという人もいるだろう。
しかし、いざ見てみようかな…と思い立とうにも、ダイハツとトヨタ、2メーカー両方のディーラーに足を運ぶのもなかなか骨が折れる。
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そこで今回は、ロッキーを軸に、外観からグレード・カラー展開に至るまでライズとの比較を行ってみた。どこが同じで、どこが違うのか?
ギャラリーではそれぞれのなるべく同じ向きの写真を並べて載せてみたりしているので、参考にしてもらえれば幸いだ。
■ロッキー&ライズここがポイント
・ダイハツによる完全新設計DNGAコンセプトによる「Aプラットフォーム」を採用
・5ナンバーサイズのコンパクトSUV
・エンジンは直3、1Lターボを搭載
・CVTはダイハツが開発したワイドギアレシオのD-CVT
■ダイハツ ロッキー(G・2WD)主要諸元
・全長×全幅×全高:3995×1695×1620mm
・ホイールベース:2525mm
・最低地上高:185mm
・車両重量:980kg
・エンジン:直列3気筒DOHCターボ、996cc
・最高出力:98ps/6000rpm
・最大トルク:14.3kgm/2400-4000rpm
・トランスミッション:D-CVT
・サスペンション:ストラット/トーションビーム
・タイヤサイズ:195/60R17
・JC08モード燃費:22.8km/L
・WLTCモード燃費:18.6km/L
・価格:200万2000円
●【画像ギャラリー】 似てるようで実は違う!? ダイハツ ロッキー&トヨタ ライズの画像を比較しながらチェック!!!
※本稿は2019年11月のものです
文:ベストカー編集部/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年12月10日号
■どちらもエンジンは直3 1Lターボのみ FFと4WDを展開
東京モーターショーのダイハツブースにさり気なく展示されていた「小型SUV」こそが、11月5日に発表されたロッキーだったのだが、ダイハツブースで見た瞬間、「おっ、カッコいいじゃん!」と色めき立ちました。
上がダイハツロッキーで下がトヨタライズ。両車はフロントマスクに大きな違いがあるが、リアスタイルやインテリアはエンブレム以外の違いはない。ロッキーの「コンパーノレッド」、ライズの「ターコイズブルーマイカメタリック」はそれぞれの専用色
この時点ではロッキーという車名は伏せられていたものの、ステージ上ではなくフロアに置かれ、室内に乗り込むこともできるなど、「ほぼ市販車扱い」。
当然ドアを開けて室内のチェックをしたわけだが、ホイールベースが2525mmと車型のわりに長いこともあり、後席足元スペースに不満はなく、これなら大人4人が余裕でドライブできるだろうと確信。
新開発DNGAプラットフォームのホイールベースは2525mm。後席に実際座ってみたが、足元スペースは充分な広さがあり、また頭上スペースにも余裕があるためロングドライブでも窮屈さを感じることはないだろう
ボディサイズは全長3995mm、全幅1695mm、全高1620mm。5ナンバーサイズにキッチリ収まるコンパクトSUVだ。
スタイルはRAV4をそのままギュッとコンパクトにしたような雰囲気。サイズ的にはC-HRよりもコンパクトだが、フラットなルーフラインということもあり、後席居住性は前述のとおり不満を感じることはない。
インパネは上級グレードではLEDのデジタル速度計と液晶画面を組み合わせたアクティブマルチインフォメーションメーターを採用する
右端のデジタル表示速度計はLED。中央から左が液晶画面となっており、グラフィカルにタコメーターなどを切り替えて表示可能
トヨタからは「ライズ」の名称で同型モデルが登場したが、ブーン/パッソ、トール/タンク&ルーミーなどと同じくダイハツが開発、生産をするトヨタ側から見ればOEMということになる。
基本的には「同じクルマ」だが、ロッキーとライズでフロントマスクにちょっとしたデザインの違いがある。
センターに大きなグリルがあるのがダイハツロッキーで、左右ヘッドライト間はグリルレスでバンパー側に大径型グリルが口を開けるのがトヨタライズだ。リアスタイルやインテリアデザインに違いはない。
リアスタイルはロッキー/ライズで大きな違いはない。一部のボディカラーにはブラックルーフとなる2トーンカラーが設定される
エンジンはダイハツの直列3気筒1Lターボ(98ps/14.3kgm)で組み合わされるトランスミッションはダイハツが独自に開発したワイドレンジギア比を持つD-CVTのみ。
FFと4WD(電制カップリング式ダイナミックトルクコントロール4WD)を設定する。
プラットフォームは新開発DNGAプラットフォーム。軽自動車用としてはタントで初採用されたDNGAプラットフォームだが、同時並行して開発されたコンパクトカークラス用を今回のロッキー/ライズで初採用。
ボディ構造は新開発プラットフォームとの一体開発で、補強材を最小限にしながら高剛性を実現
フロアを前後に貫く構造材(赤い部分)がポイントとなるDNGAプラットフォーム
基本的な骨格構造の考え方はタント用と同じだが、もちろんコンパクトカーサイズに合わせた最適化が図られている。
無駄を廃した骨格構造とすることで、高い剛性と軽量化の両立を実現しているのが特徴的。
■荷室はボード位置で3段階に設定可能
荷室左右幅は1000mm、荷室奥行きは755mm。フロアのボードはこの位置が標準状態で高さは740mm
フロアのデッキボードを一段低い位置に設置すると荷室高は865mmとなり大きな荷物も積載可能
さらにデッキボードを外すと深い床下収納と一体化して荷室高1105mmとなり背の高いものも積載可
■グレード展開・独自色などの違いも
ロッキーとライズでグレード構成に若干の違いがあり、ロッキーには2トーンカラーやフルファブリック&ソフトレザー調シートなどの豪華装備が標準装備となった「プレミアム」が設定される。
中間グレードはロッキー「G」とライズ「Z」が、ロッキー「X」とライズ「G」が装備内容的にほぼ同じだが、両車には微妙な装備の差があり、完全に相対するグレードというものはなく、全般的な価格帯としてはトヨタライズのほうが安くなっている。
ロッキーの「コンパーノレッド」、ライズの「ターコイズブルーマイカメタリック」はそれぞれの専用色だが、それ以外に共通色7色が設定される
各専用色、シルバー、ホワイトにはルーフをブラックとした2トーンカラーが設定
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