現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > BMW M最安の高性能クーペ 新型M2、先代との違いは? 社長にインタビュー

ここから本文です

BMW M最安の高性能クーペ 新型M2、先代との違いは? 社長にインタビュー

掲載 8
BMW M最安の高性能クーペ 新型M2、先代との違いは? 社長にインタビュー

先代モデルから何が変わっているのか

第2世代となるBMW M2クーペが発表された。英国向けの価格は6万1495ポンド(約1000万円)から。

【画像】コンパクトな高性能2ドア・クーペ【新型BMW M2クーペを先代モデルやM240iと写真で比較】 全57枚

BMW M部門で最も安価に販売されるモデルであること、純粋な内燃機関を使用する最後の世代であること、マニュアル・トランスミッションを搭載するスポーツカーであること、先代モデルよりも飛躍的に改善された走行性能など、さまざまな理由から新型M2クーペは重要な意味を持っている。

BMW Mを率いるフランク・ファン・ミールCEOが証言するように、M2クーペはM部門設立当初の思想に最も忠実な現代版Mモデルである。彼はAUTOCAR英国編集部の取材に応じ、先代モデルとの違いや、ラインナップの中でどのような役割を担っているかを説明してくれた。

――先代M2のどこを変える必要があったのでしょうか?

「先代ではリアアクスルに遊びがあり、ドリフトを大いに楽しむことができましたが、サーキットでは最速ではなかったと思います。今回、変えたかったのはここです。フットワークは軽いまま、サーキットではさらに速くなり、リアアクスルの緩みも少なくなっています」

「セッティングを変えればこれまで通りドリフトもできますが、サーキットで本格的なレースモードにすると、より正確な走りを見せます。先代M2も正確でしたが、新型はある意味、華々しいとは言えないかもしれません。華やかだと遅くなりますから」

――マニュアル・トランスミッションを設定するかどうかで激しく議論したそうですが、このような議論はよくあることなのでしょうか?

「いいえ。BMWの中でもMは非常に高い評価を受けていますし、信頼も得ているので、何をするにも自由度が高いのです。しかし、プラットフォーム全体に存在しないトランスミッションを追加するとなると、少し長い話し合いが必要になりますね」

街中を走っているだけでも楽しい

――Mは今後も、この価格帯のクルマを販売できると思いますか?

「潜在的なお客様というのは、何らかの限界を持っているものです。例えば、価格の限界もそうですね。もちろん、どんどん高くすることはできますが、それではお客様やファンを大勢失うだけです。そのため、これからもこの価格帯のクルマを提供できるように努力します」

――Mは今でもラップタイムを気にする顧客が多いのでしょうか?

「クルマを買う理由は、キャラクターだと思います。すべてのお客様がクルマのキャラクターを大切にしていると思いますよ。そのうちの何人が本当にサーキットに通っているかというと、かなり多いでしょうね。米国では、自分のクルマでサーキットに行くお客様がとても多いことがわかっています。欧州でも、ファン同士が集まってサーキットに行ったり、当社主催のイベントに来たりしています。これは、クルマで何ができるのかを知っているからだと思います」

「それから、Mの正確さと俊敏さは、サーキットでしか感じられないものではないということが言えます。エンジンをかけ、シートベルトをすれば、まるでレーシングカーに乗り込むような感覚になります。『よし、これは真剣勝負だ、マシンと一体だぞ』という気持ちになるんです。そして、たとえ50km/hで走ったとしても、この正確さを感じることができるのです。都心で交差点を曲がるだけでも……ちょっと言葉では表現が難しいんですけどね。多くのクルマは、曲がるときはそのまま、ただ曲がるだけですよね。(Mの場合は)精密な作業で、街を走っているだけで楽しいはずです」

――量産車の開発では、やはりモータースポーツの経験から多くを学ぶのでしょうか?

「そうです、モータースポーツはクルマの精度を高める方法を教えてくれますから。モータースポーツでは、正確でなければ勝てません」

「そしてそれは、レーシングカーから量産車へと受け継がれていくものなのです。また、これはかつて、M3やM5を開発した背景でもあります。わたし達は、『レーシングカーかセダンかを決める必要はなく、1台で両方を手に入れることができる』と考えたのです」

こんな記事も読まれています

延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
延期となっていたスーパーフォーミュラ・ライツ第1大会もてぎが12月6~8日に開催へ
AUTOSPORT web
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
航続距離がすべてじゃない! ミニ・カントリーマン SE オール4へ試乗 「ゴーカート」感なSUV
AUTOCAR JAPAN
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
コーンズが18台限定のベントレー「CORNES 60th Edition」を発表! フライングBを日本に紹介して60年、純ICEモデル最後の特別な「GT/GTC/フライングスパー」とは
Auto Messe Web
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
メルセデス・マイバッハ、旗艦『Sクラス』に日本限定30台の特別仕様車“ナイト・エディション”を導入
AUTOSPORT web
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
BYD、国内第3弾の電気自動車『シール』を販売開始。“e-スポーツセダン”の確立を目指す
AUTOSPORT web
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
「22歳元アイドル」が家族にトヨタ「ミニバン」購入!? 元HKT48・田中美久、“親孝行”な姿に「かっこよすぎる」「マジでスゴい」と話題
くるまのニュース
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
RB20の縁石問題を解決するためフェルスタッペンがイモラでテスト。旧型マシンを“参考資料”に弱点を探る
AUTOSPORT web
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
小さいけど400馬力のスポーツセダン アウディ新型「RS3」 ニュル記録更新、8月発売へ
AUTOCAR JAPAN
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
ジープ新型「ラングラー」が大幅改良! エントリーモデルは799万円から。「サハラ」は31万円も値下げをした理由とは
Auto Messe Web
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
【全長以外は同じ?】 90とはどう違う ディフェンダー110 V8カルパチアンエディション
AUTOCAR JAPAN
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
早期スタートに終盤遅延。雨対策で6時間超のウエットタイヤ戦をトヨタのベルが制覇/NASCAR第18戦
AUTOSPORT web
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
“直6”×MT設定あり! 新型「“コンパクト”クーペ」公開! 後輪駆動“継続採用”でめちゃ楽しそうな「M2」独で登場
くるまのニュース
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
WRC最高峰デビューのセスク車が公開。母国ラトビアカラーのフォード・プーマ・ラリー1は初のノンハイブリッドに
AUTOSPORT web
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
イース・コーポレーションが露チェルノフケーブルのデジタルケーブル2アイテムを販売開始
レスポンス
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
車名の由来は「セクシー」&「エレガント」! 日野「セレガ」の最新モデルが最新技術のるつぼだった
WEB CARTOP
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
『バルセロナで速ければどこでも速い』はもう幻想? F1マシンの実力テストコースと言われた評価にドライバー疑問符
motorsport.com 日本版
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
40歳になっても大丈夫。フェラーリF1代表、来季加入のハミルトンに全幅の信頼「チャンピオン経験者のノウハウが、我々には重要」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

8件
  • 日常使いで一番楽しめる類いの車だと思うが、デザインが微妙。
  • > たとえ50km/hで走ったとしても、この正確さを感じることができるのです。都心で交差点を曲がるだけでも

    自分としては共感します。人それぞれですが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

308.01180.0万円

中古車を検索
M2 クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

308.01180.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村