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レクサスISの歴代シリーズを歴史や違いとともに徹底解説!!【プロ徹底解説】

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レクサスISの歴代シリーズを歴史や違いとともに徹底解説!!【プロ徹底解説】

レクサスブランドが日本市場に導入された2005年に初代レクサスISが登場しました。2005年~2013年まで販売された初代モデルは4ドアセダンに加えて、電動開閉式のコンバーチブルやハイパフォーマンスモデルのIS Fを設定しました。そして2013年に登場し、すでに9年が経過した2代目レクサスISは、2度のマイナチェンジを重ねて進化しています。ここではレクサスISの歴史を徹底解説します。

初代のレクサスIS

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トヨタのプレミアムブランドであるレクサス。満を持して日本市場に2005年8月に導入されました。翌9月にレクサスブランドのセダンラインナップの中でスポーティな走りを楽しめるレクサスISが発表されました。
レクサスISは、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズ、アウディA4と強力なライバルがひしめく欧州Dセグメントに属するスポーティセダン。クラウンと共通のシャシーを採用しながら、全長とホイールベースを短くすることで、ボディをコンパクトにするだけでなく、機動性も向上し、切れ味鋭い走行性能が特長となっています。
デビュー当初、搭載されていたエンジンは、3.5L&2.5LV型6気筒エンジンの2種類。駆動方式はFR(後輪駆動)を中心にIS250に4WD車を用意していました。セダンは2010年にマイナーチェンジを実施し、内外装の変更を行いました。
また前年に追加されたバージョンFはこの時F SPORTに変更され、専用の内外装を始め専用サスペンションなどを搭載し、走りを鍛えたグレードとして人気となります。

初代レクサスISのセダンは2013年まで販売されますが、2007年にはハイパフォーマンスモデルのIS F。2009年には4人乗りのオープンモデル、IS Cが追加されるなど多彩なバリエーションを誇りました。
2007年10月に登場したIS F。そのFは徹底的な走りの鍛え込みを行ったホームサーキットの富士スピードウェイの頭文字である“F”が由来です。そして、ドライバーの意思にしっかりと応え、クルマを自在に操ることができるという、クルマの根源的な魅力である「運転する楽しさ」を極限まで追求したモデルに仕上げられています。
搭載するパワートレインは、最高出力423ps、最大トルク505Nmを発生する5L V型8気筒自然吸気エンジン+8速AT。駆動方式はFR(後輪駆動)でした。IS Fは2011年の一部改良で、優れた操縦安定性・走行安定性を発揮する新ショックアブソーンバーの採用に加えて、コイルスプリングやバウンドストッパーなどサスペンションチューニングの最適化を実施。
そして、2013年の一部改良でフロントのフォグランプをLEDタイプへの変更をはじめ、カーボン製リアスポイラーの採用。また、スポーツシート全席のヘッドレストに“F”ロゴを立体的に表現したエンボス加工を施しています。

そして2009年には4人乗りオープンカーのIS Cが登場。全長4635mm、全幅1795mmとボディサイズに変更はありませんが、オープン化に合わせてドアが4枚から2枚へと変更されているほか、乗車定員も4人となっています。採用しているルーフはアルミ合金製の電動開閉式メタルトップへと変更されています。
開閉時間は20秒と短く、3分割されコンパクトに収納されるためルーフをオープンにしたときでもラゲージスペースが確保されています。デビュー当初は2.5L車のみでしたが、2010年8月に3.5Lエンジンを追加、さらに2012年8月にレクサススポーツの称号であるFを継承したスポーティグレードのF SPORTが追加されています。

2代目のレクサスIS

レクサスISは2013年5月に初のフルモデルチェンジを行い、2代目となる現行モデルへと進化しました。外観では新世代レクサスのアイコンとなっているスピンドルグリルをフロントマスクに採用。そしてISのDNAとも言える「気持ちの良い走り」と「スポーティなデザイン」をさらに飛躍させているのが特徴です。
全長4,665mm、全幅1,810mmというサイズのISのボディには、従来のスポット溶接より溶接打点間のピッチを細かくすることができる新工法「レーザースクリューウェルディング」や、ボディを面で結合し、たわみを抑える「構造用接着剤」など、新技術を積極的に投入してボディ剛性を高め、優れた操縦性・走行安定性を実現しています。
さらに新型リアサスペンションそして3.5L車には8速スポーツダイレクトシフトを採用し、意のままに操ることができる操縦性・走行安定性を実現しました。現行型ISに搭載しているパワートレインは従来の3.5L、2.5L共にV6DOHCを搭載したIS350、IS250に加えて、2.5L直4エンジンと電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルIS300hを追加。
スタンダードモデル、ラグジュアリー仕様のバージョンL。さらにスポーティバージョンのF SPORTを各モデルに設定します。組み合わされるトランスミッションは3.5L車が8速AT、2.5L車が6速AT、ハイブリッド車がCVT。駆動方式はFRが中心でIS250に4WD車を設定しています。

レクサスISは、2015年7月に一部改良を実施し、FR車としてレクサス初のターボエンジン搭載モデルIS200tそして、積雪寒冷地域の需要に応え手配ブリッド社のIS300hにAWD仕様を追加設定しました。
IS200tは、2L直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載。ツインスクロールターボチャージャーと可変角を拡大したDual VVT-iWを組み合わせるとともに、最適な燃焼効率を実現するD-4STを採用することで、低回転域から強大なトルクを発生させ、滑らかな加速フィーリングを実現しています。
組み合わされるトランスミッションには8-Speed SPDSを搭載し、本格的なスポーツドライビングを提供。また、フロントにはパフォーマンスダンパーを標準装備し、ハンドリング特性をシャープにすることで、高い操縦安定性を確保しています。
また一部改良として、IS350にはIS200tと同様にフロントにパフォーマンスダンパーを標準装備しました。このタイミングでIS250はAWD車のみとなっています。

2016年10月にレクサスISはマイナーチェンジを行いました。外観ではフロントまわりは、グリル下部がより大きく広がり、低重心でスポーティな印象を与える造形となったスピンドルグリルから始まるセンター部の立体と大きく張り出した台形状のバンパーコーナーの立体が明快なコントラストを生み出し、踏ん張り感のある力強い造形を表現しています。
またリアコンビネーションランプは、多灯LEDに変更するとともに、内部に大胆な造形のL 字を層状に重ねたデザインとすることで、きらびやかさと奥行感を表現しました。インテリアでは、センターディスプレイを10.3インチに拡大。
ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく鮮明に表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置し、利便性・操作性を向上させています。またヒーターコントロールパネルとオーディオパネルを質感の高いヘアライン調に変更し、大型化した二―パッドで両端から挟み込む構成とすることにより車格感を向上。

さらにパームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感を向上させています。内外装の変更に加えてサスペンションのチューニングやCUSTOMIZE モード搭載のドライブモードセレクトを設定。CUSTOMIZE モード選択時には、パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択することで、よりドライバーの嗜好に応じた走行モードを実現するなど「運転の愉しさ」の熟成を進めています。
また、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を標準設定し安全性を向上させています。このタイミングでIS250は廃止となります。そして2017年10月には2Lターボエンジンを搭載しているIS200tの名称がIS300へと変更されました。

2020年11月にレクサスISは2度目のマイナーチェンジを行います。デザイン面でワイド& ローなプロポーションにこだわったほか、高精度なプレス技術によってシャープな造形を実現し、アグレッシブな意匠となりました。
そして、Toyota Technical Center Shimoyama をはじめとする世界各地で走り込み、走りの性能を鍛え上げました。減速、操舵、加速がシームレスに繋がる気持ち良さなど、ドライバーの意図に忠実でリニアな応答を追求し、日常の走行シーンにおいても気持ちの良い走り実現しています。
同時に進化したLexus Safety System +などを装備し、クルマを熟成させています。ワイド&ロー化されたボディは全長と全幅が+30mm、全高は+5mm従来モデルより拡大されています。
ボディの骨格では、サイドラジエーターサポートの補強、フロントサイドメンバーのスポット打点追加、C ピラーからルーフサイドにかけての構造最適化などによりボディ剛性を高めることで、ハンドル操作に対するレスポンスなど運動性能も高めるとともに、ノイズや振動を徹底的に排除し乗り心地を向上させています。

搭載されているパワートレインも、2.5L ハイブリッドモデルはアクセル開度に対するエンジンとモーターの駆動力制御を変更。
2L ターボモデルではドライバーのアクセル開度などから走行環境を判定し、シーンに応じて適切なギヤ段を設定するアダプティブ制御を採用し、よりドライバーのアクセル操作や意図に対してリニアなレスポンスを実現させています。
さらに、ショックアブソーバーのオイル流路に非着座式のバルブを設け、微小な動きに対しても流路抵抗による減衰力を発生させる「スウィングバルブショックアブソーバー」を採用しました。アブソーバーのストローク速度が極めて低い場合でも減衰力を発揮することで、応答性が良く上質な乗り心地を実現しています。

そして2022年8月に最高出力481ps、最大トルク535Nmを発生する5L V型8気筒エンジンを搭載したIS500“F SPORT Performance”を導入しました。
IS350F SPORT をベースに AVSやEPSにチューニングを施し、フロントに加えリアにも「パフォーマンスダンパー」を追加することで、さまざまなドライビングシーンに応じた優れた乗り心地と操縦安定性を実現。
加えて、ブレーキにはフロントに356mm、リアに323mmの大径ブレーキーローターを採用することで、制動力を向上させているのが特徴です。

初代レクサスISは主力の4ドアセダンに加えて、メタルトップを採用した4人乗りオープンカーを用意していました。2013年に登場した2代目の現行モデルはセダン離れが顕著となりはじめたタイミングで登場したこともあり、バリエーションは固定化されていました。
しかし初代モデルに設定されたハイパフォーマンスモデル IS FのDNAを受け継いだIS500“F SPORT Performance”は登場し、再び,レクサスISにスポットライトが当たり始めています。

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