クルマのサブスク、そのパイオニアによる新サービス
愛車の購入方法のひとつとして関心が高まっている、クルマのサブスクリプションサービス。そのパイオニアといえるのが、トヨタが2019年よりスタートさせた『KINTO(キント)』だ。
クルマに月額定額払いで乗れるコストの明朗さから、徐々にユーザーを拡大している。そのKINTOの新たなサービスが、”進化するクルマ”を謳う『KINTO Unlimited』。一体どのようなサービスなのだろうか。
KINTOのサブスクは、契約期間、月々の定額払いでクルマを所有できるサービスだ。料金にはメンテンナンス代や税金、任意保険など、クルマの所有コストのすべてが含まれる。
そして、手厚い任意保険は全年齢をカバーし、もしも事故で車両の破損が生じても、1事故あたり、5万円の負担で済む。現在は、様々なトヨタ車やレクサス車に加え、スバル車も選べるようになった。さらにKINTOで使われていた車両から上質な車両を厳選した、『KINTO ONE中古車』も提供される。
2023年1月よりスタートした『KINTO Unlimited』はサブスクに、”進化=アップグレード”と”見守り=コネクテッド”というふたつの付加価値を与えたものだ。ユーザーの利便性が高まるだけでなく、クルマの市場価値をできるだけ高く維持することを狙う。
そのため、価値の向上分を先にサブスクの料金に反映させ、価格設定を抑えたのも新しい施策だ。第1弾の新型プリウス専用グレード『U』では、従来型の同等グレードと比較し、3年間契約の場合で、月額6710円安い4万9940円とした。”進化する機能”を備えながら、より価格も安くなるという驚きのシステムだ。
"進化"と"見守り"というふたつの付加価値
“進化する機能”とは言い換えると、後付けができないメーカーオプションのような車載装備を、購入後に追加できるようにしたことだ。
プリウスUでは、高度運転支援機能『トヨタチームメイト』や、先進運転支援機能『トヨタセーフティセンス』の機能拡張など安全機能に加え、ディスプレイオーディオを大画面の12.3インチへアップデートしたり、スマホをクルマのキーとして使える『デジタルキー』などの快適機能が後付け可能となっている。
ソフト面ではOTA(オーバー・ジ・エア)によるソフトウェアの更新で、『トヨタセーフティセンス』を最新の状態に進化させていく、トヨタ初の試みとなっている。
“見守り機能”では、コネクテッドサービス『Tコネクト』を活用。ドライバーの運転データを収集、分析することで、安全運転と燃費向上に繋がるアドバイスを行うアプリ『コネクテッドトライブトレーナー』と、消耗品の劣化により最適な工場入庫を提案する『コネクテッドカーケア』がある。
これらデータの将来的な活用にも取り組んでいる。そのひとつが、ブロックチェーン技術を用いた安全運転の証明書の発行だ。現在は実証実験の段階だが、その証明書を持つ優良運転の顧客が、KINTOを含めたモビリティサービスをお得に利用できる仕組みを検討しているという。
また、メンテナンス記録や修復歴の有無、修理内容などの車両情報とも結びつけることで、『KINTO ONE中古車』の価値を高めることにも取り組みたいとしている。これらは更なるKINTO(新車)の価格低減に繋がる可能性もあり、KINTO利用者全体のメリットが高まると期待される。
KINTOの保有台数が増えたことで、事業の黒字化も目前に
さらにKINTO Unlimitedアプリ内の機能として、ARを活用した『これなにガイド』にも取り組んでいる。
これはスマホカメラを利用したアプリで、車内の知りたい車載機能にカメラをかざすと、ボタン類の機能説明が表示されるもの。取説を取り出し探す必要がないのも、便利なところだ。
KINTO Unlimitedはプリウスに加え、今年よりコンパクトハッチ『ヤリス』とコンパクトSUV『ヤリス・クロス』が仲間入り。現状では、KINTO契約者の中で、KINTO UnlimitedのプリウスUが、20%超えるシェアを持つというから、お手頃で進化するクルマの人気の高さが伺える。
ただ課題もある。購入後にハードのアップデートを受けたプリウスUは、全体の2%に過ぎないことだ。そこでKINTOは11月30日まで、KINTO Unlimitedの新規契約者に、ハードのアップデート費用を最大8万円分補助するキャンペーンを実施している。まずは欲しい機能を追加する仕組みを体験してもらい、その後の利用拡大につなげたいとしている。
事業開始からKINTOの累計契約数は12.5万件となり、KINTOの保有台数が増えたことで、事業の黒字化も目前に迫る。当初は、クルマのサブスクが受け入れられるかに疑問視する声も聞かれたが、生活に合わせた短期所有や所有コストの明朗さ、若者でも高い任意保険代の負担が不要なことなどのメリットが理解され、ユーザーの拡大に繋がっている。
もちろん他社もクルマのサブスクに取り組むが、KINTO Unlimitedのような”進化するクルマ”は他にはない。これはKINTOがトヨタの子会社である強みが最大限活かされた結果と言える。
実際に、新車の開発段階から、KINTO向けの商品開発としてメンバーに加わることも増えているというから、今までにない愛車所有の提案にも期待が膨らむばかりだ。
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みんなのコメント
いと思うのは当然だが
今は古くなる前に常に新しい車に乗れる、と言うメリット考えたらいいかもな。
ミニバンだって必要な時期だけ借りれば良い。
保険等級が初期のままで数年後後悔するクソシステム
若者を狙い撃ち🤭