シトロエンのAMI(アミ)といえば、多くのクルマ好きは1961年に誕生した「アミ6」を思い出すだろう。ファニーな顔つきのアミ6はその後、アミ8、アミスーパーヘと進化し、1976年にその生産を終えた。
それから44年、アミの名が欧州で、それも新たなモビリティEVとして復活したという。残念ながら法規の関係で日本導入は難しいという話だが、今回はこのアミをたっぷりとご紹介したい。
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【画像ギャラリー】実に44年ぶり…!!! 生まれ変わったアミを「アミ6」の画像も交えてギャラリーでチェック!!!
※本稿は2020年4月のものです/文:ベストカー編集部/写真:Citroen/初出:『ベストカー』 2020年5月26日号
■AMI44年ぶりの復活はふたり乗りEV!
驚くなかれ、今度のアミは全長2410×全幅1390×全高1520mmという超コンパクトなボディを持つふたり乗りEVだ。
見るからにコンパクト、MiEVやトヨタの新型モビリティと並べてみてみたい
シトロエンはこの新しい「アミ」を、現在の都市部における交通や環境問題に対する革新的な回答としている。
バスや地下鉄といった公共交通機関のみならず、自転車やスクーターなどに代わる移動手段として開発したとのことだ。
ウィンドウ形状、ホイール形状。とにかくシャレた感じを与える外観がいい
なるほど、フランスでは交通安全検定に合格すれば、14歳からこのクルマを運転できるというし、最短1分単位のカーシェアにも利用できるというから(1分間の利用料金は0.26ユーロ=約30.7円)、若者にとっても非常に便利で、リーズナブルに使える足となるだろう。
下半分は前後対称なんじゃないかと思える、シトロエンらしい独創的デザインのボディに積まれるモーターの出力は8.2馬力。
サイドビュー。上半分を隠したらどちらが前かわからない(そしてかわいい)
バッテリーには5.5kWhの容量を持つリチウムイオンが採用され、最高速度=45km/h(フランスの法規上の上限)、最大航続可能距離=45kmという性能が与えられている。
車内には専用のスマートフォン置き場があり、スマホと連携させればバッテリーの状態や航続距離など、クルマに関する情報にいつでもアクセス可能となる。
いわばスマホが車両のメインディスプレイとなるわけだ。
シンプルながらシトロエンらしいポップな印象でまとめられたコックピット
フランス本国では3月末から受注を開始、6月から納車が始まると言われている。
フランスで新車としてこのクルマを購入するのに必要なお金は6000ユーロ~(日本円で70万8000円~)。今後、スペインやイタリア、ベルギー、ドイツなどでも購入できるようになるという。
フロア下にレイアウトされるリチウムイオンバッテリーへの充電は220Vソケットで、約3時間で終了する。1充電あたりの航続距離70kmは都市部ユーザーの1日の平均移動距離を上回るという
日本の超小型車規格にも合致しそうな気がするが、プジョー・シトロエン・ジャポンによれば、日本の法規に適合させるのは難しく、導入予定はないという。残念!
運転席側と助手席側で、ドアの開く方向が逆というのがユニーク。大きなサンルーフもいい感じだ
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