現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【コスパよすぎで新型がかすむ!?】旭川でも十分わかった…スバル フォレスターのBUY NOW度

ここから本文です

【コスパよすぎで新型がかすむ!?】旭川でも十分わかった…スバル フォレスターのBUY NOW度

掲載 14
【コスパよすぎで新型がかすむ!?】旭川でも十分わかった…スバル フォレスターのBUY NOW度

5代目となる現行型フォレスターが登場したのは2018年7月。以後、改良を重ねるごとに商品力を高め、円熟の域に達したスバルのミドルサイズSUVだ。すでに彼の地で披露された次期6代目の存在は無視できないが、現行型をカシコく手にするチャンスはとにかく今!らしい。

その理由と真価を探るべく向かったのは、2023年末の北海道。結論から言えば、確かに現行型は深雪のなかでも驚くほどよく走り、驚くほどコストパフォーマンスが高かった。でも今回一番驚かされたのは…試乗の舞台があまりに攻めすぎていた?ことかもしれない。

スバル、次世代ハイブリッドは新型フォレスターから!北米で世界初公開

●(左)今回のフライトの軌跡。稚内空港の上空で幾度も着陸を試みるも…断念。地上からも空港上空で旋回する飛行機の音が聞こえたとか。新千歳空港からは列車を乗り継ぎ、陸路で旭川入りした

■遠きにありて思うもの

「SUBARU AWD×日本最北&最寒取材会」と銘打った北海道試乗会。北海道には仕事柄 毎年のように行くが、最北の地・稚内は、いまだ訪れたことがなかった。

われわれのスケジュールは、羽田から稚内空港に直行。スバルSUVでスノードライブを楽しみながら南下し、1泊2日で旭川まで300km弱の行程だ。

日本海側のルートを採ると、留萌(るもい)から足を伸ばしたところに増毛(ましけ)という町がある。

「(映画)『駅 STATION』の舞台ですね。駅や食堂が観光用に保存されていますから、もし観ていなかったら観ておくといいですよ」

と、同行するカメラマン。確かにこうした知識があるかないかで、旅の味わいは全然違うものになる。

出発前夜、動画配信サービスに契約し、男と女の哀しい物語を堪能して準備はオッケー。あとは北の国らしく雪があることを祈るばかりだ。そして試乗会に合わせたかのように、日本列島の日本海側にはこの冬一番の寒波が流入するという。雪不足の心配もなさそうだ。

が、ちと降りすぎた。

NH571便は天候状況確認のため羽田を1時間遅れで出発したものの、大雪の影響で稚内空港に着陸できず、降り立ったのはハブ空港の新千歳。そこから羽田にとんぼ返りの展開も覚悟したが、スバル試乗会スタッフの尽力で翌朝、なんとか旭川周辺での試乗が可能になった。旭川には鉄道で移動。北海道でクルマ以外に乗ったのは今回が初めてで、これはこれでいい思い出になったのだ。

●翌朝、旭川市内で出くわした「?」な光景。繁華街の看板と電線との距離を確保するため、ぐにゃりと曲げられた電柱。正式な名称は「S型組立鋼管柱」。かつて、側溝整備道路改良工事の際に電柱を建て替える用地を道路側に確保できず、やむなく家屋側に建てたため、このようなカタチになったのだとか

●今回の試乗車は、Xブレイクをベースとした近畿地区スバルグループ限定の特別仕様車「フォレスター KS-01」。ちなみにKSは Kinki Subaruの略だ(価格:388万円)


■これ、絶対買い得なやつ

さて、われわれがおもに試乗したのは「フォレスター KS-01」。近畿地区スバルグループ限定の特別仕様車だ。タフさを際立たせたX-BREAKをベースに、パナソニックNAVIパック4点、北米ウィルダネス仕様のアルミホイール、ヨコハマ ジオランダーA/T G015ホワイトレター、カーゴステップパネル、リヤゲートプロテクターを装備。この人気アイテムがプラス58万円(税込み)で手に入るリーズナブルな価格を実現している。

●北米専用車である「アウトバック ウィルダネス」の17インチアルミホイールを特別装備(とても似合う)。タイヤは雪上試乗会用にスタッドレス(ヨコハマ アイスガード G075)を装着

なかでも注目なのが、ウィルダネスのホイールだ。足元をこれに替えるだけで、外観全体がグッとたくましくワイルドに変貌する。試乗車はスタッドレスタイヤに履き替えていたが、ホワイトレター入りのジオランダー(これもウイルダネスと同じ)ならさらに特別感を増すこと請け合いだ。

旭川は日本海側のような大雪ではなかったが、大型車が行き交う幹線道路も雪でしっかり踏み固められている。圧雪、わだち、アイスバーン。路面状況が刻々と変化する雪道で本格SUVほど心強いものはない。

●低重心のボクサーエンジンとシンメトリカルAWD。その素性のよさを味わうのに、雪上は格好の舞台

フォレスターは最低地上高がクラストップレベルの220mm。スバル伝統のアクティブトルクスプリットAWDは、つねに4輪で路面を踏みしめるフルタイム4WDならではの安定感に満ちている。路面状況に応じて駆動力やブレーキを最適制御するXモードで、悪路走行も鬼に金棒だ。

車両パッケージもフォレスターの大きな魅力。手ごろなミドルサイズのボディは車内が意外なほど広く、堆雪で狭くなった道路や駐車場でも十分に扱いやすい。ステアリングヒーターと4座のシートヒーターは標準装備で、後席もポッカポカ。雪に覆われた風景をウインドー越しに眺めながら、じつに快適なスノードライブを味わえるのだ。

●手元のダイヤル操作で走行シーンに応じた最適な駆動力が得られるXモード。ノーマルのほか、スノー・ダート、ディープスノー・マッドの2モードを設定。下り坂で一定の速度を維持するヒルディセントコントロールも備わる。パワートレーンは最高出力107kW(145馬力)、最大トルク188Nm(19.2kgm)を発揮する2L DOHC直噴エンジンとモーター組み合わせたeボクサー

●高めの視点だけでなく、ドアミラー位置の工夫やピラー形状の最適化などによる優れた視界性能もフォレスターの魅力

●Xブレイクのシート表皮は、水分が浸透しにくいポリウレタン素材。表面には滑りにくさと汚れの拭き取りやすさを兼備した、ヘキサゴン柄のディンプル加工が施される。シートヒーターは後席左右にも、USB出力電源も前席/後席に2つずつ備わる

●スクエアで積載性に優れる荷室(容量はVDA法で520L)。2023年8月の一部改良では、Xブレイクとアドバンスにパワーリヤゲートを標準化し、後退時ブレーキアシストの設定を変更。障害物を検知した際の警報を早めることで安全性をより高めた


■何より頼もしい本格四駆

市街を離れ、幹線から脇道のカントリー路に入ると、ほとんど汚されていないバージンスノーが待っていた。SIドライブをSモードに切り換え、アクセルオン。eボクサーがモーターアシストとともに心地よく吹き上がり、フルタイム4WDが雪道とは思えない抜群の駆動力を発揮する。そして、つかの間のスポーティドライビングを楽しむ。

●ジェットコースターのようにアップダウンを繰り返す雪道でも安定感ある走りを見せた

同じセグメントのなかでも求めやすく、どんな場面でも使い勝手がよく頼もしいオールマイティSUV。5代目フォレスターは魅力健在にして、今が円熟の時だ。

2023年11月のロサンゼルスオートショーでは、ついに6代目となる新型が世界初公開された。将来導入されるだろう日本仕様は、やはりハイブリッドのeボクサー搭載が濃厚。現行型からの価格アップは必至だ。新型を待つのもいいが、現行型なら今が断然買いどきなのである。

というわけで、圧縮したタイムスケジュールで慌ただしく取材を終え、旭川空港から帰路についたのだが、やっぱり行ってみたかった日本最北の地。いつかリベンジなるか!?

■フォレスター KS-01 価格:388万円(ベースグレード:Xブレイク)

●近畿地区スバルグループ(大阪、京都、滋賀、兵庫)限定100台の特別仕様車。パナソニックNAVIパック4点(8インチビルトインナビ、ドライブレコーダー、リヤビューカメラ、ETC2.0車載器キットほか)、カーゴステップパネル樹脂、リヤゲートプロテクター、そしてウィルダネス仕様のホイールに冬用タイヤとしても使える、スノーフレークマーク付きのヨコハマ ジオランダーA/T G015 ホワイトレタータイヤを特別装備。これに標準タイヤとホイールも付いてくる(実質2セット)。ちなみにベースグレードは、eボクサー車であれば変更可能だ。2024年3月25日までの期間限定

●試乗車はオプションのTHULE(スーリー)製キャリアバスケット(Thule Canyon 859XT)を装着。こちらもKS-01の購入特典として20%OFF(12万9800円→10万3840円)で購入できるのだ

■フォレスター OUTDOOR Gear Tune 特別装備合計価格:121万円(車両本体を含まず)

●こちらは千葉スバル オリジナルのラギッド仕様。足まわりはKS-01と同じくウィルダネス仕様のホイールにホワイトレターのジオランダー(35万4200円)の組み合わせとし、ルーフにはFRONT RUNNER(フロントランナー)製のルーフキャリアとDARCHE(ダーチ)製のサイドオーニング(37万4000円)を装着。ボンネットとルーフ、リヤゲートにはマットブラックのラッピング(38万5000円)、そしてフロント・リヤバンパー、サイドガーニッシュにチッピング塗装(36万3000円)を施した。以上の合計147万6200円が121万円(26万6200円OFF)に。対象グレードは、Xブレイクと特別仕様車のXエディション

●ルーフキャリアに直接インストールできるDARCHEのサイドオーニング(ECLIPSE180)。丈夫さと、ひとりでも簡単に展開できることが売りだ

●こちらはeボクサーを搭載するスタンダードグレードのツーリング(価格:306万9000円~)にウィルダネス仕様のホイールを装着した参考例。近畿地区や千葉のほか、全国のスバル販売店でも同様の施策を実施しているので、気になる人はぜひ近くの販売店へ

〈文=戸田治宏 写真=山内潤也〉

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
くるまのニュース
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
F1ラスベガスGP決勝速報|フェルスタッペンがドライバーズタイトル4連覇! 優勝は盤石ラッセルでメルセデス1-2。角田は9位入賞
motorsport.com 日本版
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
[F40]だって夢じゃねぇ! [中古車]バブルが崩壊したらあなたは何を買う
ベストカーWeb
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
突如裏切る日本の路面。「あちこちでスライド」「一体どこでパンクしたのか」/ラリージャパン デイ2コメント
AUTOSPORT web
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
フェルスタッペンが2024年チャンピオンに輝く。これで4連覇! 優勝はラッセルでメルセデス1-2。角田も耐えのレースを凌ぎ9位入賞|F1ラスベガスGP決勝
motorsport.com 日本版
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
勝田貴元、3度目のWRCラリージャパンは総合4位。トヨタのメーカータイトルに安堵も「来年は表彰台の一番上で」
motorsport.com 日本版
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
災害時&過疎地の新ヒーロー? 「移動ATM車」をご存じか
Merkmal
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]メルセデスベンツ GLC(根本俊哉さん)by イングラフ 後編
レスポンス
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
東北道「浦和ICの大改造」ついに“最後のランプ”建設へ 並行ランプを通行止め 側道利用者は注意!
乗りものニュース
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
トヨタWRCマニュファクチャラーズ王者に豊田章男会が破顔「苦労して獲ったタイトル」ライバルのヌービル初王者にも祝意
motorsport.com 日本版
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
波乱だらけのラリージャパン! ニッポンの勝田が意地をみせSS連続ステージ優勝で総合4位につける
WEB CARTOP
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
最新「サファリ」がスゴイ! 「ハリアー」と兄弟車で登場! 「3列7人乗り」&英国風の“超精悍顔”がカッコイイ! 便利機能モリモリのタタ「最上級SUV」とは?
くるまのニュース
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web

みんなのコメント

14件
  • tom********
    次のフルハイブリッドはとにかく期待大
    今より駆動力のパンチありそうだし、燃費も最近のクルマに少し近づくと思う
    あとテールランプのカニの爪みたいなのを変更して欲しいね!
    走行性能はスバルだから今も昔も間違いない!
  • もるちやん
    スバルのAWDは本当に安心して走行出来る国産車で有ります、シンメトリカルAWDのおかげです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

346.5390.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0452.1万円

中古車を検索
フォレスターの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

346.5390.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

15.0452.1万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村