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「世界一速いジムニーシエラの破壊力にターザン山田が悶絶寸前!?」250馬力のターボ仕様が吠える!

掲載 更新 45
「世界一速いジムニーシエラの破壊力にターザン山田が悶絶寸前!?」250馬力のターボ仕様が吠える!

カースタイル渾身の究極系シエラにターザン山田が挑む!

ストレートでも横転しそうになるパワーに悶絶

「世界一速いジムニーシエラの破壊力にターザン山田が悶絶寸前!?」250馬力のターボ仕様が吠える!

ジムニーをはじめとした4WDを専門に取り扱う“カースタイル”。4×4専門と言っても、柔軟な発想によって作られるカスタムモデルは、リフトアップあり、エンジンスワップした本格チューンドありと多岐に渡る。そんな発想力豊かなカースタイルが手がけた、超過激なジムニーシエラが今回の主役だ。

「世界一のジムニーシエラをどこよりも早く作りたかったんです」とは、カースタイルの岡田代表。

車高や車重、スピードなど、世界一を狙う上でのモノサシは沢山あるが、岡田代表が目指したのは、ずばり“馬力”だ。このシエラ、何とノーマル排気量(1.5L)のままで実測250psを発生させているのである。

このプロジェクトを成功させるために、岡田代表は自らアメリカのGPP(GREDDY PERFOMANCE PRODUCTS)と交渉。さらに日本のトラストも巻き込み、3社タッグという形でパワーチューニングを進めたそうだ。

「どうしてもSEMAショーに出展させたかったので、GPPのスミノ社長に直談判して協力を仰いだんです。そこからメイキングをスタートさせて…。ドタバタでしたが、去年(2019年)のSEMAにクルマを飾る事が出来ました」。

注目のエンジンは、腰下にCPキャリロの鍛造ピストンとコンロッドを投入し、燃料系もデッチワークスの550ccインジェクターやAEMのフューエルポンプ等で徹底的に増強。なお、これらのメイキングはGPPが担当している。

美しいサージタンクはGPPのワンオフ。大容量化しつつ、各ポートへの流路をファンネル形状にして吸入バランスを最適化したスペシャルメイドだ。

NAのままではパワーアップにも限界があるため、トラストのワンオフEXマニを介してアクチュエーター式のT517Zタービンをドッキング。2.0Lクラス向けのターボサイズをブチ込んでいる所に、岡田代表の強い意志が感じられる。

エンジンマネージメントはモーテックM130をベースにしたスペシャル。セッティングはAVOモーテックジャパンが担当している。

インタークーラーはトラストのタイプ41Fというコンパクトサイズで、フロントグリル裏にマウント。パイピング径はイン側もアウト側も50φで、タービンサイズに見合った冷却経路が用意されている。

エキゾースト環境は、ワンオフのフロントパイプからセンター2本出しテールが特徴的なカースタイルオリジナルのCST-WRエキゾーストマフラーに繋がるレイアウト。ジムニーらしからぬ、重低音の効いたターボサウンドが大迫力だ。

足回りはカースタイルオリジナルのビルシュタインダンパーでセットアップ。なお、LSDは装着されておらず、「ようやくパワーが決まったので、駆動系はコレからじっくり煮詰めていく予定です」と岡田代表。

ホイールにはボルクレーシングTE37Vをインストール。サイズは16インチの7Jでオフセットはマイナス5と、カースタイル専売のジムニー専用スペックとなる。タイヤは、トーヨーのオープンカントリーR/T(235/70-16)を組み合わせる。

室内を覆い尽くすロールケージは、サイトウロールケージの6点式+リヤクロスバー。ステアリングは純正エアバッグやスイッチ類が使用可能なトラストのオリジナル、シフトノブはGPPのオリジナルだ。

シートもブリッドの別注トラスト仕様を2脚奢り、ホールド性を高めるためにスパルコのレーシングハーネスもセット。ちなみに、ミッションはノーマルのままだ。

エクステリアはシエラオーナーの間で爆発的な人気を誇っている、カースタイルの70mmブリスターキットを軸に構築。 フロントセクションは2LEDゼロスタイルフロントバンパー、リヤも同じシリーズのゼロスタイルで武装する。

この激烈チューンドを袖ヶ浦フォレストレースウェイで試乗したターザン山田は「雨の中でコレはヤバイだろ! 殺す気か! …よし、助手席に乗れ、オレの味わった恐怖をキサマにも味わせてやる!」と、WEB OPTIONの取材スタッフに向かって吠えまくる。

続けて「笑っちゃうくらいパワーが出ていて、フルチューンGT-Rの方が楽に感じるほど。アクセル開けたら、ストレートでも横転しそうになるんだぞ。意味が分からないだろうけど、本当なんだよ(笑) 足回りや駆動系はコレから煮詰めていくそうだけど、煮詰めてから乗せろよウェブオプション!」。

百戦錬磨のターザン山田をも恐怖させる究極系シエラのパフォーマンス。本人の望み通り、足回りや駆動系の熟成が進んだ段階でもう一度試乗させてみようと強く思った次第だ。次回は峠あたりで…。

PHOTO:小林克好/SPECIAL THANKS:袖ヶ浦フォレストレースウェイ

●取材協力:カースタイル 京都府久世郡久御山町市田東大門11-1-2 TEL:0774-46-8272

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