アニメに出てくるようなクルマが1000万円!
アメリカ・アメリア島で行われる、20周年のRMオークション。見所はポルシェ964をコレクションしていたオーナーから12台も放出されること。どのモデルも丁寧に保管され、素晴らしいコンディションを保っているクルマばかりだ。では、トータル107台が出品される今回の注目車両3台をお届けしよう。
【RMオークション】フェラーリ・ラ・フェラーリ アペルタが10億9121万7600円で落札
1)1991年 ランボルギーニLM002 落札予想価格2135万9200円から2669万9000円
日本でも2018年2月初頭にランボルギーニの新型SUV「ウルス」がデビューしたばかりだが、その前身となる『LM002』。日本ではタミヤのラジコンカー「チータ」との名前で発売され、そちらの方が馴染み深いかもしれない。
新車価格は約1200万ほどだった「LM002」は生産台数328台と少ない。室内には革と木を贅沢に使用し、ステレオと空調が標準装備された。出品されるモデルは、25年経っているにも関わらず、1269kmとナラシを終えたばかりのようなほぼド新車の個体だ。
現在市場に出ているモデルは3500万円から5100万円と驚くプライスが付いている中で、予想落札価格内で購入できた人は幸せの扉を開けられるのかもしれない。
2)1983年 フェラーリ512BBi 落札予想価格:2402万9100円から2936万8900円
スーパーカーブームを過ごした方には少し懐かしいクルマを紹介しよう。ブームの絶頂期に登場した512BBは、1976年のパリ・サロンでデビューを果たしカウンタックLP400Sと肩を並べて人気だった。
出品されモデルは後期型のインジェクションモデルで、アメリカ仕様となっている。オリジナル塗装(新車からのまま)を維持し、ヨーロッパ仕様のバンパーが装着されている。さらに空調、FM/AMラジオ、パワーウインドウを装備し、当時としては豪華な装備だ。
走行距離は1万581kmと走っていないが、室内は年式相当のヤレがある。ほんの5年ほど前は日本でも1200万円ほどで中古販売されていたが、現在は一番安いモデルでも2800万から4600万円の値が付いている。
3)1957年 インター175Aベルリーヌ 予想落札価格:856万9600円から1071万2000円
アニメに出てきそうなこちらの不思議なクルマは、フランスの航空機メーカー「SNCAN」が製作した1台。このクルマは飛行機のコックピットを模したデザインにスクーターのエンジンを搭載し、前後2人乗りのタンデムシートを採用した。これは、ドイツのメッサーシュミットと同じ概念でデビューを果たし、世界的に「バブルカー」として愛され続けてるジャンルだ。
外観は3つのタイヤに軽量ボディと175ccの2ストロークエンジンを載せ、3速MTを採用する。1953年にフランス・パリオートサロンでデビューしたインター175Aは3つのボディスタイルで登場したが、コンバーチブルモデルなどは採用されず写真のモデルが市販車となった。
ハンドルも細長く(テーパー型)、いかにも航空機メーカーが作ったと思えるデザインとなっている。1953年から56年までの約3年間で300台を生産したと言われるが、現在は30台ほどしか現存していないという。最近レストアを終えて、今回出品されることになった。
価格は2017年パリサロンのときも1000万円ほどで落札されていることからも、今回の相場は一般的と言えそうだ。
ちなみに、最高落札価格が予想されるモデルは2億3160万円から2億6318万2500円の1966年式フェラーリ275GTBだ。(価格は全て1ドル=105.273 円 3月2日現在)
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