現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > トヨタ 新型「スープラ」400万円台で出る? 86ユーザーが手の届く範囲の価格に すでに北米は兄弟車BMWより超安い

ここから本文です

トヨタ 新型「スープラ」400万円台で出る? 86ユーザーが手の届く範囲の価格に すでに北米は兄弟車BMWより超安い

掲載 更新
トヨタ 新型「スープラ」400万円台で出る? 86ユーザーが手の届く範囲の価格に すでに北米は兄弟車BMWより超安い

■クルマ好きが待ち望んだ新型「スープラ」 兄弟車BMW「Z4」との違い

 80型と呼ばれる先代が生産を終了してから17年。多くのクルマ好きが待ち望んでいた新型「スープラ」が発表されました。ただし、現時点で公開されているのはこれまで偽装のためのラッピングが施されていたスタイルと、日本仕様のスペックの一部のみ。価格などの情報は、今年の春といわれている正式な国内発表まで待つしかありません。

トヨタ新型「スープラ」の素顔初公開! 伝統の直6エンジンはそのままに究極のスポーツカー誕生

 筆者(工藤貴宏)は、新型スープラのお披露目の場となった北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)の会場で、開発責任者の多田哲哉氏に話を伺うことができました。多田氏の言葉をヒントにしながら、新型スープラの気になるポイントを考察してみたいと思います。

 現時点で発表されているスペックを見ると、トランスミッションは全グレードが8速ATとなっています。このATユニットはZF社製で、BMWがZ4に採用するものとメカニズムは同じですが「制御は異なります。トヨタでスポーツATを開発している人間も加わって変速にかかる時間も短くし、気持ちのいい走りができるように仕上げた」と多田氏はいいます。

 企画段階ではDCT(デュアルクラッチトランスミッション)も検討したようですが、「DCTには経年劣化などいくつかのデメリットがあるし、ATを使う決定打となったのはDCTよりも重量が軽いこと。DCT以上走りが爽快で軽いのならば、ATのほうがいい」(多田氏)と理由を教えてくれました。採用されているATは8速ですが、従来の6速ATに比べてかなり軽く作られているという情報もあります。

 しかし、多くの人にとってもっと気になるのは、「MT(マニュアルトランスミッション)が用意されるのか?」ということではないでしょうか。これについて、現在のところ正式な情報は公開されておらず、少なくとも発売時にMTは用意されません。

 以前、スープラのプロトタイプを取材した際、多田氏が「MTも試乗した」とコメントしていることから、新型スープラにはMTの試作車両が作られていることは間違いありません。スープラに搭載するBMW製の6気筒3リッターツインターボエンジンは「B58」と呼ばれるものですが、このエンジンはBMW 2シリーズにMTとの組み合わせで搭載されています。つまり、スープラへの搭載にあたってもメカニズム的には問題ないはずです。

 今回、デトロイトショーでも念を押すように多田氏に尋ねたところ、「MTを求める声が多いのは知っています。ですが、ATが気持ちよく走りますからまずはATに乗ってみてください」というのみ。MT搭載については肯定も否定もしませんでした。

 また、多田氏は「デビューしてからもしっかりと進化させていく」と宣言しています。そのことも含めてか判断すると、当初はATのみですが、追ってMTも追加されると期待したいところです。

■どうなる? 新型「スープラ」日本仕様の価格

 もうひとつ気になるのは、価格です。

 現時点においては、日本仕様の価格は公表されていません。しかし、すでに価格は発表されたアメリカ仕様(6気筒モデルだけを設定)ではベースグレードが4万9990ドル(約545万円)からで、驚くことに同じエンジンを積む「Z4」のベースグレード(6万4695ドル)より150万円以上安い設定。これは驚きです。

 アメリカの販売価格は日本より安く設定されるのが通常で、日本ではそこに消費税が加算されての表記となるうえに6気筒モデルは装備が充実するので「RZ」は650万円以上の価格になると推測できます。なかなか手が届かないというのが正直なところです。

 ところで、6気筒と4気筒をラインナップするBMW 4シリーズの日本でのプライスリストを見ると、6気筒に対して4気筒のベーシックエンジンの価格は約250万円安い設定です。その法則を当てはめると、日本においては4気筒エンジンのベーシックグレード「SZ」であれば、400万円台もあながち的外れな予想価格とはいえません。

 多田氏は「『高いんでしょ?』とよく尋ねられますが、86に乗っていた人が手の届く範囲の価格にする」と答えています。

 はたして「手の届く範囲の価格」がどのくらいなのか、貯金をしながら日本発売まであと数ヶ月待ちましょう。

■新型「スープラ」(日本仕様)主要諸元

■RZ・排気量(L):2998・エンジンレイアウト:直列6気筒・過給:ツインスクロールターボ・トランスミッション:8速スポーツAT・駆動レイアウト:FR・乗員定員(人):2・最高出力(kW[PS]/rpm):250[340]/5000-6500・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):500[51.0]/1600-4500・0-100km/h(秒):4.3・車両重量(kg):1520(社内測定値)・全長(mm):4380(社内測定値)・全幅(mm):1865(社内測定値)・全高(mm):1295(社内測定値)・ホイールベース(mm):2470・タイヤ:フロント255/35R19/リア275/35R19

■SZ-R・排気量(L):1998・エンジンレイアウト:直列4気筒・過給:ツインスクロールターボ・トランスミッション:8速スポーツAT・駆動レイアウト:FR・乗員定員(人):2・最高出力(kW[PS]/rpm):190[258]/5000-6500・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):400[40.8]/1550-4400・0-100km/h(秒):5.2・車両重量(kg):1450(社内測定値)・全長(mm):4380(社内測定値)・全幅(mm):1865(社内測定値)・全高(mm):1290(社内測定値)・ホイールベース(mm):2470・タイヤ:フロント255/40R18/リア275/40R18

■SZ・排気量(L):1998・エンジンレイアウト:直列4気筒・過給:ツインスクロールターボ・トランスミッション:8速スポーツAT・駆動レイアウト:FR・乗員定員(人):2・最高出力(kW[PS]/rpm):145[197]/4500-6500・最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm):320[32.6]/1450-4200・0-100km/h(秒):6.5・車両重量(kg):1410(社内測定値)・全長(mm):4380(社内測定値)・全幅(mm):1865(社内測定値)・全高(mm):1290(社内測定値)・ホイールベース(mm):2470・タイヤ:フロント225/50R17/リア255/45R17

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ハチロクファン必見!歴代86乗り比べ&ドリフト体験が楽しめる冬の特別イベント開催
ハチロクファン必見!歴代86乗り比べ&ドリフト体験が楽しめる冬の特別イベント開催
グーネット
モノコックボディのチャイルドシート「コンフォルテ・レーシング」発売!ブリッドとナカバヤシが共同開発、5万5000円
モノコックボディのチャイルドシート「コンフォルテ・レーシング」発売!ブリッドとナカバヤシが共同開発、5万5000円
レスポンス
【MotoGP】バイバイ、レプソル・ホンダ。総計15回タイトル&183勝の輝かしい30年間を写真で振り返る
【MotoGP】バイバイ、レプソル・ホンダ。総計15回タイトル&183勝の輝かしい30年間を写真で振り返る
motorsport.com 日本版
5速MT×ターボ搭載! ダイハツ「ミライース GRスポーツ コンセプトカー」初公開へ! 東京オートサロン2025に出展
5速MT×ターボ搭載! ダイハツ「ミライース GRスポーツ コンセプトカー」初公開へ! 東京オートサロン2025に出展
くるまのニュース
ランチア『イプシロン』新型、EVやハイブリッドなどフルラインアップ出展へ…ブリュッセルモーターショー2025
ランチア『イプシロン』新型、EVやハイブリッドなどフルラインアップ出展へ…ブリュッセルモーターショー2025
レスポンス
高速道路でまさかのパンク! 発煙筒と三角表示板で後続車に知らせたあとは、レスキューを待つのは車内? それとも車外? 正しい対処法とは
高速道路でまさかのパンク! 発煙筒と三角表示板で後続車に知らせたあとは、レスキューを待つのは車内? それとも車外? 正しい対処法とは
Auto Messe Web
横浜ゴム 新タイヤ「アドバンV61」プレミアムSUV用に世界展開 高い走行性能と低燃費両立
横浜ゴム 新タイヤ「アドバンV61」プレミアムSUV用に世界展開 高い走行性能と低燃費両立
グーネット
30秒で簡単取付!欧州発、ジャッキアップ不要のタイヤチェーンで寒波対策!【動画あり】
30秒で簡単取付!欧州発、ジャッキアップ不要のタイヤチェーンで寒波対策!【動画あり】
グーネット
運転席に巨大スワロフスキー、コンチネンタルが「エモーショナルコックピット」CES 2025で世界初公開へ
運転席に巨大スワロフスキー、コンチネンタルが「エモーショナルコックピット」CES 2025で世界初公開へ
レスポンス
銀ぴかボディのレトロフューチャー感がたまらん! NASAが宇宙飛行士送迎専用車として使った「アストロバン」の中身が驚くほど「これでいいの?」だった
銀ぴかボディのレトロフューチャー感がたまらん! NASAが宇宙飛行士送迎専用車として使った「アストロバン」の中身が驚くほど「これでいいの?」だった
WEB CARTOP
ダイハツ、モータースポーツと地域貢献をテーマにTAS2025へ出展。ミライースGRスポーツ・コンセプトなどを展示
ダイハツ、モータースポーツと地域貢献をテーマにTAS2025へ出展。ミライースGRスポーツ・コンセプトなどを展示
AUTOSPORT web
繰り返せば「出禁」をくらうかも! けっこうみられる自動車ディーラーでのNG行為5つ
繰り返せば「出禁」をくらうかも! けっこうみられる自動車ディーラーでのNG行為5つ
WEB CARTOP
角田裕毅が魅せたF1サンパウロ予選3番手。前戦クラッシュがなければあり得なかった? 悔しさバネに成長と振り返る
角田裕毅が魅せたF1サンパウロ予選3番手。前戦クラッシュがなければあり得なかった? 悔しさバネに成長と振り返る
motorsport.com 日本版
〈鈴木修氏を悼む〉トヨタ・豊田章男会長がコメント「憧れのおやじさん、ありがとう」
〈鈴木修氏を悼む〉トヨタ・豊田章男会長がコメント「憧れのおやじさん、ありがとう」
日刊自動車新聞
爆速のトヨタ「GRヤリス」を高性能化! トムスが新作「カスタム仕様」を実車公開! 新提案の「クラウンスポーツ」や「ランクル250」も東京オートサロン2025に出展!
爆速のトヨタ「GRヤリス」を高性能化! トムスが新作「カスタム仕様」を実車公開! 新提案の「クラウンスポーツ」や「ランクル250」も東京オートサロン2025に出展!
くるまのニュース
ダイハツ『コペン』のリミッターを賢くカット! HKSから「VAC II」が販売開始
ダイハツ『コペン』のリミッターを賢くカット! HKSから「VAC II」が販売開始
レスポンス
トヨタ/GRが東京オートサロン2025出展概要を発表。ニュルブルクリンクにフィーチャーした各マシンやイベントを用意
トヨタ/GRが東京オートサロン2025出展概要を発表。ニュルブルクリンクにフィーチャーした各マシンやイベントを用意
AUTOSPORT web
確かにトヨタの技術を使っているが……スバルの独自性たっぷりだった! 待望のクロストレックS:HEVに搭載されるストロングハイブリッドシステムを詳しく解説!!
確かにトヨタの技術を使っているが……スバルの独自性たっぷりだった! 待望のクロストレックS:HEVに搭載されるストロングハイブリッドシステムを詳しく解説!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

166.01450.0万円

中古車を検索
スープラの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

499.5789.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

166.01450.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村