インテリアも大幅にアップデート
BMWはパフォーマンスモデル「M5」セダンの最新世代を昨年発表したばかりだが、現行世代と大幅に異なる改良新型に着手、その最終デザインをプレビューしよう。5シリーズのトップモデルであるM5モデルの歴史は、「E28」ボディをベースにした第1世代セダンの生産が始まった1986年にまで遡る。それ以来、「5」の各世代にM5バージョンが導入され、最新のバージョンが昨年の夏にデビューした。
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Nikita Chuicko/KOLESA RUから提供された予想CGは、最新スパイショットと内部情報を元に制作されており、90%以上このデザインで発売されるとみていいだろう。フロントエンドには、今後発売されるノイエ・クラッセモデルのスタイルを採用、ヘッドライトと組み合わされた水平に細長い2つの「ノーズホール」を装備、次世代高性能EVのプロトタイプ、BMW『Vision Driving Experience(ヴィジョン・ドライビング・エクスペリエンス)』に近いデザインになるという。
バンパーも新しくなり、下部に大きな空気取り入れ口が残り、「ノーズホール」の真下にある水平のスロットで接続される。現行モデルとのもう一つの顕著な違いは、ボンネットコネクタがヘッドライトとグリルから「分離」されることだろう。
リアセクションに関しては、最新情報がなく、デザイン詳細は不明のため、現行型と同デザインをCGで再現しているが、最終的にはLEDテールライトやバンパーデザインが刷新されることは間違いない。
最新BMW M5は、前世代のモデルと同様にCLARプラットフォーム上に構築されている。その特徴は、最高出力585ps、最大トルク750Nmを発揮する4.4L V8ツインターボガソリンエンジンと、最高出力197ps、280Nmのハイブリッドパワートレインだろう。このシステムにより総合出力は727ps、最大トルクは1,000Nmを発揮する。また、8速オートマチックトランスミッションと、M xDrive全輪駆動が搭載されており、おそらく、これらすべては再設計されたモデルに採用されるだろう。
一方、インテリアでは大幅アップデートが期待され、「Panoramic iDrive」と「Operating System X」を採用すると予想される。どちらも今年初めのCESでプレビューされており、フロントウィンドウの下に、ピラー一面のディスプレイが搭載される予定だ。画面はヘッドアップディスプレイとして機能し、3つのセクションに分かれている。1つはデジタルインストルメントクラスターで、その他はウィジェットでカスタマイズできる。また、中央インフォテインメントシステムや、iDriveコントローラーに代わる、新しい多機能ステアリングホイールも期待できそうだ。M5改良新型のワールドプレミアは、2027年に計画されている。
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