現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > そもそも「ブレーキキャリパー」って何? 交換すると得られる「思わぬメリット」とは?

ここから本文です

そもそも「ブレーキキャリパー」って何? 交換すると得られる「思わぬメリット」とは?

掲載 41
そもそも「ブレーキキャリパー」って何? 交換すると得られる「思わぬメリット」とは?

足元に圧倒的な存在感をプラスする

 憧れのパーツともいえるビッグキャリパー。ワンランク上のストッピングパワーを生み出す強靭なブレーキシステムは、足もとに並々ならぬ存在感をもたらしてくれる。今回はその魅力に迫ってみよう。

ブレーキパッドの寿命は?交換費用や交換時期について解説!

初出:XaCAR 86&BRZ MAGAZINE Vol.28(一部加筆)

キャリパー交換にあたり知っておきたい注意点は?

 初代86&BRZのブレーキは、ストリートでは問題ないものの、サーキット走行では物足りなさを感じる場合もあり、86のGRやGRスポーツでは対向キャリパーが標準装着されている。後期になってブレンボがオプション装着できるようになった。

 実際に、いざスポーツ走行を堪能しようとなると標準の片押しキャリパーではタイムアップを狙うのには十分とはいえない。またホイールをインチアップすると純正キャリパーの小ささが余計に目立つ。そうした背景もあってか、ビッグキャリパー化に踏み切る86&BRZオーナーは確実に増えている。

 ブレーキシステムを大容量化するメリットはのちほど説明するとして、ここでは導入時の注意点に触れておこう。まずホイールとの干渉。どうせ入れるなら……と大きいキャリパーを選びたくなるが、インナーの逃げが大きいホイールでないと物理的に収まらないことがある。豊富な経験を持つショップを頼るのもいいし、自分でチェックしてみるのもアリ。ブレーキメーカーのHPでは採寸用の型紙などを公開している。それを利用すれば、今履いているホイールに収まるか否かを確認できる。

 今では純正ホイール対応を謳うキャリパーも増えている。冬場にはスタッドレスタイヤに履き替える人は、そうしたモデルを選ぶべきだろう。ブレーキは闇雲に強化すればいいものではない。タイヤとのマッチングを考慮すべきだし、前後バランスにも配慮する必要があることも知っておきたい。

高性能化はもちろんランニングコストも抑えられるメリットがある

 それでは具体的にブレーキシステムを大容量化するメリットを紹介していこう。

メリット1:高熱に対する余裕が生まれる

 パッドとローターに摩擦させることで、運動エネルギーを熱エネルギーに変換しているブレーキ。スポーツ走行時では高熱によりパッドが炭化したり、ブレーキラインにエアを噛み込んでしまうことがある。そこでキャリパーやローターを大きくすれば、高熱に対する余裕が生まれる。安定したブレーキが可能になるのはそのためだ。

メリット2:ブレーキの剛性感が高くなる

 片押しタイプの純正に対し、対向キャリパーはパッドを挟み込むように両側から押し付けるタイプ。均一にローターに押し当てることができるためパッドが片減りしにくいし、ブレーキもコントロールしやすくなる。またキャリパーそのものの剛性が高いため、カッチリとしたペダルタッチに生まれ変わるのも大きなメリットと言える。

メリット3:足元のドレスアップに効果絶大

 ホイールをインチアップすると、どうしても純正キャリパーの小ささが際立ってしまう。ビッグキャリパー化によりこれを解消できるのもうれしいポイントで、走りのムードが一気に高まる。最近ではサイズが大きいだけでなく、カラフルなキャリパーカラーを選べるモデルも増えてきた。そのドレスアップ効果は決して侮れない。

メリット4:ブレーキパッドの選択肢が広がる

 ローター径を拡大すると制動力が高まる。その理由はローターの外周をキャリパーが掴むため、少ない力で大きな摩擦力が得られるから。つまりパッドの摩擦力に依存せずに済むようになる。サーキット向けのパッドはダストや異音も大きい傾向にあるが、ビッグキャリパーならパッドの効きを落としても対応できることもあるのだ。

メリット5:ランニングコストが抑えられる

 純正ブレーキでサーキット走行をしていると、パッドやローターがすぐに摩耗してしまうことがある。交換サイクルが早まるためランニングコストが高く付きがちだ。対してビッグキャリパーは初期投資こそ必要になるが、パッドやローターが長く使えるため、結果として安く済むケースも。ガンガン走りたいなら検討する価値は十分にある。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
AUTOSPORT web
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
motorsport.com 日本版
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
スズキ「ジムニー」の“スライドドア仕様”を初公開!? アウトドア最強の「本格オフロード」モデル実車登場! めちゃゴツ顔の「エブニイ SPIEGEL」に反響続々!
くるまのニュース
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
「昔あったなぁ」装備 「燃料コック」操作したことありますか?
バイクのニュース
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
フェラーリ代表、選手権争いに向け「自分たちの潜在能力に自信を持っている」ラスベガスでは好結果を残せると確信
AUTOSPORT web
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
アルファロメオ、日本初導入となる『ジュリア』左ハンドル車のカスタマイズプログラムを実施
AUTOSPORT web
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
【1970年代国産GTカーに思いを馳せて】光岡自動車からM55の市販バージョンが登場!
AUTOCAR JAPAN
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
BMWの次世代EV「ノイエ・クラッセ」、SUV版のテスト車両を生産開始
レスポンス
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
排気量アップで140馬力!? 軽枠超えのコペンが本気すぎ
ベストカーWeb
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
[2000年]代[軽スポーツ]に注目!? 流通量豊富なスズキ[アルトターボRS]に中古で乗る!!
ベストカーWeb
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
旧車ベンツW111型「220SE」をデイリーに楽しむ!「羽根ベン」と呼ばれる理由は当時の米国の流行に乗ったデザインにありました
Auto Messe Web
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
交換のたびに「ちょっと余る」エンジンオイル! コツコツためて使っても問題ない?
WEB CARTOP
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
【F1メカ解説】レッドブルがラスベガスで見せた”荒療治”。大きすぎた空気抵抗に対処すべく、サーキットでリヤウイングを削る苦肉の策
motorsport.com 日本版
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
ライダーを重視した先進装備を多数搭載。新型『トライアンフ・タイガースポーツ660』発表
AUTOSPORT web
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
F1メディア委員会、故意のフェイクニュースの監視と取り締まりを検討
AUTOSPORT web
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
アルパイン2025年モデル発表 車種専用モデルさらに拡充 ナビもディスプレイオーディオも充実
AUTOCAR JAPAN
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!?  衝撃の激レア英国車デビュー!
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!? 衝撃の激レア英国車デビュー!
乗りものニュース
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
くるまのニュース

みんなのコメント

41件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索
BRZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村