■なぜ南アフリカで「ヴィッツ」が復活したの?
トヨタの南アフリカ法人のToyota South Africa Motors(以下、TSAM)は、「State of the Motor Industry (SOMI)」というイベントにて新型「ヴィッツ」を世界初公開しました。
なぜ南アフリカでヴィッツが復活したのでしょうか。
【画像】これが新型ヴィッツ!? 復活を遂げた斬新デザインにびっくり! その訳を見る!(85枚)
SOMIとは、TSAMが主催するイベントとなり、同社の今後の事業計画が明かされました。
さらには、トヨタブランドの「クラウン」、「アーバンクルーザー」、「ミライ」、レクサスブランドの「UX EV」など2023年に登場する予定の新型モデルもお披露目されています。
そのなかの1台が新型ヴィッツと名付けられたモデルです。
日本市場でのヴィッツといえば、2020年にグローバル車名の「ヤリス」に統一されたことでヴィッツの歴史は21年で幕を下ろしていました。
一方で今回南アフリカ市場で投入される新型ヴィッツは、トヨタが海外で展開するAセグメントコンパクトカー「アギア」の後継モデルとして投入されるといいます。
現在南アフリカ市場で売られているアギアは、全長3660mm×全幅1600mm×全高1520mm、ホイールベース2455mmという4mを切る小さなモデルです。
パワートレインは1リッタ直列3気筒ガソリンエンジンに4速ATもしくは5速MTを組み合わせスペックを誇ります。
そうしたなかで、今回のSOMIでお披露目された後継モデルの新型ヴィッツは、フロントフェイスに大きなサイズのヘッドライトや曲線が主張されるバンパー形状、丸形フォグライトなど全体的に丸みを帯びており。昨今のスタイリッシュなデザインではなく可愛らしい印象となりました。
TSAMは「新型ヴィッツは、すでにAセグメントで当社の存在を確立しているアギアの後を継ぎます。2023年の第2四半期にはショールームに導入される予定です」とコメントしています。
※ ※ ※
そうしたなかで、ヴィッツに馴染みのある日本のユーザーとしては約3年ぶりにその車名が復活したことになりますが、SNSなどではどのような反響があったのでしょうか。
「ヴィッツ復活!」、「おいヴィッツめっちゃ可愛いやんけ出てよ日本で」、「新型ヴィッツ!?死んだはずじゃ…」、「ヤリスよりコンパクトなら日本でもパッソの後継で売られるかも?」といった声が見受けられました。
またSNSのなかには日本で売られている「パッソ」に雰囲気が似ていることから「いや、これはパッソ」というコメントもありました。
今回のSOMIでは、その姿と車名が公開されたのに留まります。今後、発売のタイミングが近づいたら新たな情報が公開されると見られます。
なお、かつて日本でヴィッツの前モデルとして販売されていた「スターレット」は2020年9月1日に南アフリカで車名が復活しており、こちらは21年ぶりとなっていました。
このように日本でかつて売っていた車名が復活する背景として、以前から日本の中古車はさまざまな業者によってアフリカ市場へ輸出されており、品質の高さから現地で人気があったことから、現地のユーザーが親しみやすいという理由が背景にあるようです。
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