アルピーヌF1、マクラーレンにリザーブドライバーのピアストリを“貸し出す”ことに合意

　BWTアルピーヌF1チームは3月12日、リザーブドライバーのオスカー・ピアストリを必要に応じてマクラーレンF1チームへ貸し出すことに合意したと発表した。

　マクラーレンでは、レギュラードライバーのダニエル・リカルドが新型コロナウイルスに感染し、3月10日～12日にバーレーンで行われた第2回目のプレシーズンテストを欠席した。テストはランド・ノリスがひとりで担当し、リカルドは地元の規則通りに隔離生活を続けているが、来週の開幕戦バーレーンGPには出場する見込みだという。

　マクラーレンは、メルセデスとドライバーのレンタルに関する契約を結んでおり、ストフェル・バンドーンやニック・デ・フリースがその対象になっている。また元F1ドライバーのポール・ディ・レスタも代役を務めることが可能だが、マクラーレンは万が一の事態に備えて選択肢を増やしたようだ。

　アルピーヌはピアストリのレンタルについて、以下のような声明を発表した。

「若い才能に最大限のレースの機会を提供するという精神のもとで、我々は、もしドライバーがレースに出場できない場合、マクラーレンF1チームがBWTアルピーヌF1チームのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリを招集することに合意した」

　2020年にアルピーヌ・アカデミーに加入したピアストリはこの年にFIA F3で、2021年にはFIA F2でそれぞれタイトルを獲得した。しかし2022年のF1のシートに空きがなかったため、ピアストリは今季アルピーヌでリザーブドライバーを務め、2023年のシート獲得を目指している。