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6月の販売台数はSUVトップ! 新型トヨタRAV4はなぜ売れるのか?

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6月の販売台数はSUVトップ! 新型トヨタRAV4はなぜ売れるのか?

 本格SUVへ生まれ変わったことも人気の要因に

 新型RAV4が売れている。発売直後の2019年6月の販売台数はいきなり7822台、全乗用車販売台数ランキングで11位につけているほど。これはランキングのなかで、SUVのトップに位置しているのだ。ちなみに、ホンダ・ヴェゼルは6143台で14位、トヨタC-HRは4342台で19位。かつて売れていた、RAV4のガチライバルでもある日産エクストレイルは2720台の28位に沈んでいる。

【試乗】トヨタ新型RAV4は本格アウトドア派にもオススメ! なんと3つもある4WDシステムを試した

 5代目となるRAV4が、それほどまでに人気があるのはなぜか? ひとつは、かつての大ヒット作でありながら、代を重ねるうちに北米メインのSUVとなり大型化。日本ではハリアーと競合しかねず、4代目は日本に導入されず、ファンがやきもきしていたこともあるだろう。よって、待望の新型上陸! ともなったのだ。

 新型はデザインもいいが、TVCFやカタログからもわかるように、初代の都市型クロスオーバーから、荒野をイメージさせる本格SUVに生まれ変わったことも、SUVブームのなかで“ホンモノ”らしさのアピールに直結しているはずだ。

 それもそのはず、新型RAV4はトヨタ最新のTNGA(トヨタ・ニューグローバル・アーキテクチャー)を採用した、トヨタでもっとも新しいSUVである。パワーユニットも世界最高の熱効率が自慢のダイナミックフォースエンジンである新2リッターガソリン+ダイレクトシフトCVT(4WD=WLTCモード15.2km/L)、および最新の2.5リッターガソリンエンジン+モーター(4WD=WLTCモード20.6km/L)のハイブリッドを用意。しかも4WDを3種類そろえ、選びやすい。

 新型RAV4のキャラクターをより色濃く反映しているのは、2リッターガソリンのアドベンチャーグレード。組み合わされる4WDシステムは世界初、新型RAV4のために開発された「ダイナミックトルクベクタリングコントロール」で、後輪左右のトルクを別々に制御(0~100)するトルクベクタリングコントロールと、4WDを必要としない場面で後輪への動力伝達を切り離し、燃費を向上させるディスコネクト機構を備えたものだ。

 その作動はメーター中央のマルチインフォメーションディスプレイに表示され、4輪の制御を視覚でも確認できるから楽しくも心強い。また、2種類の4WDが用意されたガソリン車には、オンロード用のエコ、ノーマル、スポーツモードのほか、オフロード専用としてMUD&SAND、ROCK&DIRTのモードもボタンひとつで選べる。悪路走破性のひとつの目安となる最低地上高も200mmと本格的で、ヒルスタートアシスト(全車)はもちろん、ダウンヒルコントロール(アドベンチャー/G Zパッケージ)も完備。こうしたスペックは、クロスオーバーSUVに物足りなさを感じているSUVファンに刺さること必至なのである。

 安全装備が充実している点も見逃せないポイント

 加えて、クラス最大級のラゲッジスペース、トヨタ最新の渋滞追従型ACCを含む「トヨタセーフティセンス」やサイド&カーテン&ニーエアバッグまで全車に標準装備する先進安全支援機能、安全装備の充実度、さらには、Tコネクトナビゲーションによる通信機能(3年間通信料無料)=ナビの設定やスポット紹介などが通信で可能になる「オペレーターサービス」も搭載。エアバッグが展開するような場面で、乗員が専門オペレーターの呼びかけに応じないと救急、消防への取り次ぎを行ってくれる「ヘルプネット」まで用意されているのだから完璧だ。「ヘルプネット」はあおり運転被害にあったときにも役に立つ緊急時通信サービスとして、これから普及していく先進機能である。

 もちろん、オン・オフを問わない走行性能も素晴らしい。本格的なクロスカントリーにして、軽快感ある走りを山道で楽しめる乗用車感覚の操縦性、安定感たっぷりのフットワーク、車内の静かさ、抜群の悪路走破性能、そしてクロスカントリーSUVとして圧巻の燃費性能(HVなら20km/Lも可能)もあり、まさに全方向死角なしの商品力を持っている。

 ガソリン車で約260万円~、ハイブリッドで320万円~、最強のオフロード性能を誇るアドベンチャーグレードで約313万円という、比較的買いやすい価格も魅力。つまり、現在の爆発的SUVブームのなかで、売れない理由はない、とも言えるのが新型RAV4なのである。

 お薦めグレードは、新型RAV4の開発コンセプトにもっとも合致している、価格と内容のベストバランス、本格的なクロスカントリー性能で圧倒するガソリンのアドベンチャーグレードだろう。悪路はあまり走らないが、RAV4が好き、というならハイブリッドである。アドベンチャーグレードをイチオシするのは、新型RAV4のカッコ良さを最大限に引き出す、ルーフを塗り分けた2トーンが選べるグレードだからでもある。

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