■ホンダ「ヴェゼル」に新たな『ツーリング(ターボ仕様)』が追加
ホンダは、ステップワゴンやジェイド、シビック、そしてCR-V。たくさんのターボエンジン搭載車をラインナップしていますが、そこへ新たに加わったのが「ヴェゼル」のターボモデルとなります。
SUVはブームじゃない? ホンダ「ヴェゼル」で見えてきた市場ニーズの変化とは
「ヴェゼル・ツーリング」と呼ばれるこのモデルは、1.5リッターのターボエンジンを組み合わせるものの単純に動力性能を高めただけでなく、剛性を高めた専用ボディや専用のスペンションを採用。つまり、さらに走りの性能を上げた乗り味に仕立てているというわけです。
興味深いのは、他のターボエンジン搭載車との違い、冒頭に挙げた車種はすべて2リッターや2.4リッターなど排気量の大きな自然吸気エンジンに代わるユニットとして排気量を抑えた1.5リッターのターボエンジンを積んでいます。
しかしヴェゼルは、標準タイプとして1.5リッターの自然吸気エンジンを用意しているうえで、さらに高出力のターボエンジンをラインナップに追加したのが特徴。立ち位置が少し違うのです。
ヴェゼル以外の1.5リッターターボエンジン搭載車は、車体サイズが大きくていわゆる『ダウンサイジングターボ』に相当するのに対し、コンパクトボディのヴェゼルにとってターボは標準車よりもパフォーマンスを高める仕様と位置付けられています。
そのため、ヴェゼルのターボ仕様は単に高出力のエンジンを積むのにとどまらず、部品追加や板厚アップなどで剛性を高めたボディや、パフォーマンスタンパーの追加などで見直したサスペンション、などさまざま部分に手を加えています。
そして、アジャイルハンドリングアシストと呼ぶコーナリング時に内輪へわずかなブレーキをかけて旋回性を高めるシステムなどもヴェゼルとして唯一搭載。走りのレベルを上げました。
実はそれらは、これまで先行して欧州仕様に採用されていたもの。ミシュラン製の「プライマシー」というタイヤも含め、「ヴェゼル・ツーリング」には従来の日本仕様と異なる欧州仕様と同じ味つけが施されているというわけです。
■選択肢が広がった「ヴェゼル」
この「ヴェゼル・ツーリング」はなぜ、日本でも販売することになったのでしょうか。開発責任者の中村さんは、「日本でSUVを買う人のなかにも、上質さや走りのよさを求める人が増えてきたから」といいます。
また、「ヴェゼルの日本での販売はハイブリッド車が7割で、ターボの『ツーリング』が追加されたからといってそれほど多く売れるとは考えていません。しかし、ヴェゼルを選んでいただく際の選択肢を増やすのが狙い」と説明。
より車体も大きく価格も高いSUVからコンパクトなヴェゼルに買い替える“ダウンサイジング”の層も狙い「自信をもってお勧めできるように動力性能と走行性能を高め、静粛性も引き上げている」のだそうです。
実際に試乗した「ヴェゼル・ツーリング」は、力強い走りが印象的。車体がコンパクトかつ車両重量も1360kgと軽いので、最高出力172馬力/最大トルク220Nmのエンジンはグイグイと車体を加速させます。
高速道路の合流などでも気が付けばあっという間に速度が上がっているという状態で、高速巡行時では安定感、峠道では背の高さを感じないほどしっかりと旋回する感覚が好印象でした。
さらには『ツーリング』専用としてより綿密にチューニングされた遮音対策により静粛性も向上し、ワンランク車格が上がったような乗り味をしっかりと確認できます。
今回、『ツーリング』の登場により、ヴェゼルは「ハイブリッド」「ガソリン自然吸気」そして「ガソリンターボ」と3タイプのパワートレインが選べる体制が整いました。
開発責任者の中村さんは選ぶ目安として「燃費なら『ハイブリッド』、価格や軽快感なら『ガソリン自然吸気』、そして走りの質感や静粛性なら『ガソリンターボ』」といいます。 【了】
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