車種別・最新情報 [2024.07.29 UP]
トヨタ・クラウンクロスオーバー「ここがピカイチ!」
事前プランニングでドライブ旅が劇的に変わる!最新ハイブリッド車で伊豆半島めぐり
今回は新車購入に際して「コレを選べば間違いない!」とオススメできるモデルを“鉄板モデル”としてセレクト。いずれも弱点が少なく平均点の高いモデルが揃う車種について、平均点を超える“ピカイチ”な部分にフォーカスしてその魅力を紹介していこう。
●文:渡辺陽一郎
TOYOTA クラウン クロスオーバー〈SUV〉
●価格:435万~640万円
●発表年月:'22年7月(未実施)
【2.5ℓハイブリッド FF/4WD】【2.4ℓターボハイブリッド FF/4WD】
守備範囲の広い新世代クラウン
クラウンの1か月平均登録台数は、'90年は約1万7300台だったが、'21年は約1800台だから10%少々まで減った。廃止する方法もあったが、トヨタの基幹車種だから存続させたい。そこでクラウンを国内中心のセダンから、海外でも販売できるSUVに刷新させ、その上でセダンも残した。ボディは合計4種類になる。
その先駆けが'22年に発売されたクラウン クロスオーバーだ。「セダンからSUVへ」というクラウンの発展方向を示す意味もあり、デザインはSUVでも、居住空間の後ろ側に独立したトランクスペースを備えるセダンボディとした。そのために全高は1540mmだから、全長の4930mmと全幅の1840mmが許容されれば、立体駐車場も使いやすい。
パワーユニットはすべてハイブリッドで、直列4気筒2.5ℓと、2.4ℓターボがある。後者はエンジン性能だけでも4.5ℓの自然吸気に相当するから、モーター駆動も加わって走りは相当に力強い。セダンボディでも車内は広く、身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先には握りコブシ2つ半の余裕がある。3~4名で乗車して長距離を移動する用途に適する。
《ココがピカイチ》SUVに発展しても先進技術により走りは高水準
クラウン クロスオーバーは、さまざまなメカニズムを採用した。まずパワーユニットは、2種類のハイブリッドで、ノーマルガソリンエンジンは選べない。全幅は先代クラウンが1800mmに収まったのに対して、クラウン クロスオーバーは1840mmだから、後輪操舵を採用して走行安定性と併せて小回りの利きも向上させた。その効果で最小回転半径は5.4mだ。開発者は「仮に後輪操舵がないと5.8mに達した」という。駆動方式も4WDのみで、後輪駆動だった先代型のセダンと比べても、走行安定性や運転の楽しさは見劣りしない。
システム出力349PSを誇る2.4ℓターボハイブリッド(写真)も選べる。4輪操舵システムが走行安定性と日常的な取り回しの向上に寄与。
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