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フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンの本年内の日本発売を予告

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フォルクスワーゲンが第3世代となる新型ティグアンの本年内の日本発売を予告

 フォルクスワーゲン ジャパンは新型ティグアンの予約注文の受付を本年9月より開始し、11月以降に出荷をスタートすると発表した。パワートレインには48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1.5 eTSIと、環境性能を向上させた2.0TDIを設定し、それぞれ標準グレードのアクティブ、上級仕様のエレガンス、スポーツモデルのRラインをラインアップする。

 今回の全面改良で第3世代に移行する人気SUVのティグアンは、最新世代のMQB evoアーキテクチャーを採用するとともに、力強さを増したエクステリアや新世代インターフェイスのインテリア、進化したパワートレイン、新機構を導入したシャシー、機能装備のアップデートなどを図って、ミドルクラスSUVとしての訴求力をいっそう高めたことが特徴である。

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 まずエクステリアは、基本骨格に最新世代のMQB evoプラットフォームを採用したうえで、フォルクスワーゲンの新しいデザインコンセプトを導入。エアロダイナミクスで全身を磨き上げて空気抵抗係数を従来の0.33から0.28に向上させるとともに、SUVらしい力強い存在感と洗練されたスタイルを高次元で融合させる。また、インテリジェントな先進機能も精力的に導入し、新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備。従来のIQ.LIGHTよりも細かい制御が可能となったことで、夜間や暗い場所での走行をより快適かつ安全にする。さらに、リアセクションには立体的なアレンジを施した新デザインのLEDコンビネーションランプなどを配備し、先進的で存在感あふれる後ろ姿に仕立てた。足もとにはグレードごとの個性を際立たせる新造形のアルミホイールを装着。Rラインには8.5J×20アルミホイール“Leeds”+255/40R20タイヤを、エレガンスには7.5J×18アルミホイール“Napoli”+235/55R18タイヤを、アクティブには7J×17アルミホイール“Bari”+215/65R17タイヤを組み込んでいる。ボディサイズは従来よりも25~30mm長く、25mm低く、それ以外はほぼ同寸の全長4540~4545×全幅1840~1860×全高1650mm/ホイールベース2675mmに設定。ボディカラーはピュアホワイト/オリックスホワイトマザーオブパールエフェクト/ディープブラックパールエフェクト/ドルフィングレーメタリック/パーシモンレッドメタリック/シプレッシーノグリーンメタリック/オイスターシルバーメタリック/ナイトシェードブルーメタリックという計8色を用意している。

 インテリアについては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、またセンターコンソールにはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したドライビング・エクスペリエンス・コントロールを配備する。シフト操作を司るドライブモードセレクターはステアリングコラム部右側に設置した。また、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計11個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージング、室内の開放感を高める電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)などを設定する。フロントシートについては、Rラインに専用ファブリック表皮のスポーツコンフォートシート、エレガンスにマイクロフリース表皮のスポーツコンフォートシート、アクティブにファブリック表皮の標準シートを装着。Rラインとエレガンスには3ポイント・空気圧式マッサージ機能を内蔵し、さらにオプションのレザーシートには10ポイント・空気圧式マッサージ機能やベンチレーション機能も組み込んだ。一方、リアシートにはスライド&リクライニング機能を配した分割可倒式シートを採用。ラゲッジ容量は従来より37リットル多い652リットルを確保している。

 パワートレインに関しては、ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps、最大トルク400Nm)を搭載。1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを、2.0TDIにはSCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。トランスミッションは2ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトは1.5 eTSIがFF、2.0TDIがフルタイム4WDシステム“4MOTION”を採用した。

 シャシー面では、アダプティブシャシーコントロール“DCC”を2バルブ独立制御式の“DCC Pro”へと進化させたことが訴求点。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現し、スポーツモードでは軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドを成し遂げる。また、DCC Proと電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する“ビークルダイナミクスマネージャー(Vehicle Dynamics Manager)”を初採用。走行状況に応じて4輪独立で可変制御することで、定評あるフォルクスワーゲンの正確なステアリングレスポンスをさらなる高次元へと昇華させた。

 先進安全運転支援システムの進化を図った点も見逃せない。最新のアダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)や緊急時停車支援システム“Emergency Assist”、同一車線内全車速運転支援システム“Travel Assist”、レーンチェンジアシストシステム“Side Assist Plus”などを全車に標準装備したほか、新たに搭載したメモリー機能によって駐車スペースの50m手前からの操作を記憶することができ、かつ最大5件までメモリー登録が可能な進化版の駐車支援システム“Park Assist Plus”を採用している。

 なお、車両価格などの詳細に関しては後日アナウンスする予定である。

文:カー・アンド・ドライバー 大貫直次郎
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