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N-BOXの1/10以下はあたりまえ!? 売れていない軽自動車5選

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N-BOXの1/10以下はあたりまえ!? 売れていない軽自動車5選

■軽自動車といえども売れないモデルも多数あり

 いまや日本の自動車市場でもっとも売れているクルマは軽自動車です。販売台数トップはホンダ「N-BOX」ですが、2018年には約24万台も販売しました。

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 一方で、あまり売れていない軽自動車も、当然あります。そこで、2018年のデータから販売台数が低迷している軽自動車を5台ピックアップして紹介します。

 なお、商用車、他メーカーから供給されているOEM車、2018年中にフルモデルチェンジしたクルマは除外しています。

●ホンダ「S660」

 軽自動車で唯一のミッドシップ・オープン2シーター「S660」は2015年に販売されました。2018年の販売台数は3003台です。

 64馬力を発揮する3気筒ターボエンジンをリアミッドシップに搭載。運動性能を向上させるため、軽自動車初となるハンドリング支援システム「アジャイルハンドリングアシスト」を採用しています。

 また、ブレーキも四輪ディスクとするなど、走る、曲がる、止まる、すべての性能を高めています。

 S660の価格は、ベーシックグレードの「β」が198万720円(消費税込、以下同様)、ハイグレードの「α」が218万5920円で、どちらも同価格で6MTとCVTが選べます。

 また、内外装とサスペンション、ブレーキがハイクオリティな特別仕様車「S660 モデューロX」が285万120円となっています。

 S660の販売台数が少ないのは、2シーターで趣味車として乗る方が圧倒的に多いことと、この高額な価格なので、ある意味仕方ないでしょう。

●ダイハツ「アトレーワゴン」

 ダイハツ「アトレーワゴン」は商用車の「ハイゼットカーゴ」をベースにした1BOXタイプの軽ワゴンです。現行モデルは2005年に発売された5代目となります。2018年の販売台数は6628台です。

 アトレーはエンジンを前席下に搭載し、リアタイヤを駆動するFR車となっています。この手法は古くから軽トラックやバンに採用されていますが、現在、乗用車では少数派になってしまいました。

 ハイゼットカーゴをベースにしていますが、内外装の質感はアトレーワゴン専用になっています。とくに内装は素材の表面処理を変えて、高級感を演出しています。

 発売後、何度か改良されており、2017年のマイナーチェンジでは、フロントフェイスの刷新と、衝突回避支援ブレーキ機能を含めた先進安全装備「スマートアシストIII」を全車標準装備しました。

 見た目の印象も安全性もアップしているにもかかわらずアトレーワゴンが売れていないのは、やはり1BOXバンと同じスタイルであることが最大の要因だと思われます。

 しかし、バンベースであることは避けられないので、ダイハツとしては、マイナーチェンジでバンと差別化を図るということが、精一杯の対応だったのではないでしょうか。

●ホンダ「N-ONE」

 ホンダの軽自動車なかでも、「N-BOX」の爆発的ヒットの影に隠れてしまっているのが「N-ONE」です。

 2012年に発売ですから、もう7年目に突入しましたが、フルモデルチェンジの気配はいまのところありません。2018年の販売台数は1万6353台です。

 スタイルはトールワゴンタイプで、ホンダ初の軽乗用車「N360」をオマージュしたクラシカルな印象のデザインを採用し、発売当初は大いに話題となりました。

 価格は120万960円からとN-BOXと比べると安価に設定されていますが、N-ONEがスズキ「アルト」やダイハツ「ミライース」に追いつけない決定的な問題があります。それは先進安全装備の内容です。

 最新の「ホンダセンシング」は搭載されず、古いタイプの低速域衝突軽減ブレーキが搭載されています。

 いまや軽自動車といえども先進安全装備は進化していますので、早急にアップデートする必要があるということです。

■売れない理由があまり見当たらない「ウェイク」

●スズキ「エブリイワゴン」

 スズキ「エブリイワゴン」もダイハツ「アトレーワゴン」と同じく、1BOXバンをベースとした軽ワゴンです。現行モデルは2015年に発売され、2018年の販売台数は1万7507台となっています。

 エブリイワゴンはターボエンジンを前席下に搭載してリアタイヤを駆動するFR車です。トランスミッションは4ATのみで、全グレードで2WDと4WDが選べます。

 ボディは標準ルーフとハイルーフがあり、1BOXバンベースならではの広い荷室と室内空間が魅力のクルマです。

 しかし、そのスタイルは差別化されているとはいえ、やはり1BOXバンの面影は払拭できません。さらに先進安全装備も一世代前のもので、衝突軽減ブレーキは歩行者、自転車の検知能力は低く、対クルマの作動速度域も約30km/h未満です。

 室内の広さというアドバンテージがあり、パワースライドドアや後席の乗り降りに便利な「電動オートステップ」も用意され、使い勝手はまったく問題ないものの、まだまだ足りないモノがあるということでしょう。

●ダイハツ「ウェイク」

 アウトドアは定番のレジャーとなり、車中泊しながら時間に縛られない旅に出るというクルマの使い方も、密かなブームとなっています。

 そうしたニーズに応えるため、2014年に広大な室内空間を実現したハイトワゴン、ダイハツ「ウェイク」が発売されました。2018年の販売台数は2万8637台です。

 同社のハイトワゴン「タント」をベースに室内高1455mmを実現し、4人分のキャンプ道具を積んで、4人でキャンプに出かけることも可能なほどの室内空間と収納スペースを誇ります。

 また、2人だけならシートアレンジを「フルフラットモード」にして、足を伸ばして眠れる車中泊もできます。

 さらに、先進安全装備も最新の「スマートアシストIII」を装備(グレードにより標準装備)するなど、安全性も使い勝手も高いワゴンとなっています。

 しかし、販売は低迷していて、多くのユーザーはここまでの室内高は必要としていないのでしょうか。また、タントのベーシックグレードが122万400円なのに対し、ウェイクは135万円で、普段の足として購入する層にはウェイクは割高なのかもしれません。

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