2019年にデビューすると噂されているトヨタの新型スープラ(A90型)。国内でのテストはもちろん、ニュルブルクリンクのレースにも出場するなど、正式デビューに向けて着々と準備が進んでいる様子だ。ニュルブルクリンクで撮影したスープラのエンジンルーム写真とパリモーターショーで撮影したZ4のエンジンルームをじっくり見比べてみよう。
まずは、パリモーターショーで展示されていたBMW Z4のエンジンルームの写真から。エンジンは、B58型直列6気筒DOHCターボエンジンである。カバーが被せられているからエンジンがどう搭載されているかわからないが、カバーを外すとこうなる。
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こちらは、同じB58型を搭載するBMW 640iグランツーリスモのエンジンルームだ。カバーは外してある。画像からもわかるとおり、RWD車に搭載する際には大きく右に傾けている。Z4と同じくB58型は右吸気/左排気のレイアウト。ターボチャージャーは3気筒ごとに排気管をまとめるツインスクロール式を1基搭載する。
エンジン単体では、こちら。
B58型
排気量:2998cc
ボア×ストローク:82.0×94.6mm
圧縮比:11.0
最高出力:340ps(250kW)/5000-6500rpm
最大トルク:500Nm/1600-4500rpm
さて、では新型スープラ(A90型)のエンジンルームのスクープ写真を眺めてみよう。
こちらではわかりにくいので、別カットを。
エンジンの傾き具合、直噴のコモンレール、イグニッションコイルの配置と形状。ドンピシャでB58型である。エアクリーナーの形状も同じだ。
と、ここまではBMW製B58型3.0ℓ直列6気筒エンジンをスープラが積むということなので、想定内。
さらに、細かいところを見ていこう。
では、細かいところも見ていこう。
見ていただければおわかりのように、バルクヘッドの形状はまったく同じ。ボンネットフードのヒンジも、それを支えるダンパーの形状も同じ。ワイパーも同一部品だと思われる。
ボディ構造のキモの部分であるフロントのサスペンションタワーもまったく同一だ。おそらくアルミ合金の鋳造で、軽量でありながら高い強度を実現するためにリブがたててある。この形状も同じ。
エアの取り入れ口の形状もまったく同じ。
Z4では補強のためのバーがサスタワーから前方に伸びているが、これは補強のためというよりラジエーターサポートを吊るための構造だと思われる。つまりボディ剛性アップには特に貢献しないと推測される。Z4ではサスタワーから前方に伸びたバーの受けにあたる部分をA90スープラではレース仕様ゆえ、ボンネットピンの受けに使っている。
ちなみに、こちらはBMW640iグランツーリスモもサスタワー。こちらもアルミ合金の鋳造で仕上がりも美しい。
B58型直6ターボエンジンは、矢印の位置に水冷インタークーラーを搭載する。表面の形状は640iとは違うが、搭載位置は同じだ。
こうしてエンジンルームの写真から推測してみたが、新型スープラとBMW Z4は、少なくともボディ前半、エンジンコンパートメントはまったく同じと言っていい。もちろん、いわゆるプラットフォームも共有するから当然と言えば当然なのだが、想像以上に部品の共通化、搭載位置の共通化が徹底されている印象だ。
生産は、BMW Z4、トヨタ・スープラともにマグナ・シュタイアーのグラーツ工場(オーストリア)が担当する。おそらく同じ生産ラインを流れることになるのだろうから、新型スープラとZ4は、兄弟車というより双子車と言う方が、より正確なのかもしれない。
とはいえ、クルマの正確を決めるのはサスペンション形式よりもセッティング。エンジンやトランスミッションの型式よりも制御ソフトウェアの組み立て方にある。オープンボディのZ4に対して、クーペボディのスープラの方がボディ剛性が高いのは容易に想像できる。その走り味も大きく違うと期待できる。
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