元スポンサーのロシア企業『ウラルカリ』と和解にこぎつけたハースF1は、今週末のF1第15戦イタリアGPに向けてモンツァにマシンと機材を輸送する許可を得た。
ウラルカリは、ロシアのウクライナ侵攻を受けてハースとの契約が早期に終了した後、2022年シーズンに向けて支払われた1300万ドル(約18億8100万円)という高額のスポンサー料の一部を回収しようとしていた。しかし、ハースの支払い手続きの遅延により、ウラルカリはハースの資産を差し押さえるためにオランダの裁判所と法的手続きを開始することを余儀なくされた。その結果、チームは日曜日のザントフォールトでのレースに参加した後、一時的にオランダを離れることができなくなった。
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しかしオランダGP後の月曜日にウラルカリは、未払金約900万ドル(約13億円)の支払いが行われ、両者の和解条件の一部でもあった2021年のニキータ・マゼピンのF1マシンも受領したことを認めた。
同社は月曜日に発表した声明で、「ウラルカリは、スイスの仲裁裁判所の判決を受け、ハースが支払うべき金額(利息と手数料を含む)を全額受領したことを認める」と述べた。
「また、スポンサー契約の条件にもとづいて、我々に返却されるべきレースカーも回収した。そのため、ウラルカリはオランダ当局に、暫定措置として留め置かれているハースの資産を解放する意志があることを通知しており、ハースは自由にそれらをオランダから持ち出すことができる」
ハース側は、先週の金曜日に支払いを行ったと主張したが、週末のために確認が遅れていた。電信送金は、ロシア企業に対する制裁措置に違反することを避けるために中東の口座に向けて行われたと考えられており、現在ウラルカリによって確認されている。
法的な行き詰まりがようやく解決されたため、ハースのトラックはオランダを離れ、すぐにモンツァに向かうことを許可された。チームは、「ウラルカリが先週の金曜日に送金された資金の受領を確認したため、我々のトラックはオランダを出発してすぐにイタリアに向かう許可を得た」と述べた。
土壇場でのドラマにもかかわらず、この遅延が次戦イタリアGPに向けたハースの準備に影響を与えることはないと見込まれている。
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みんなのコメント
全ての責任は誰かれ構わず
スポンサードを求めたハースにあると思う