ジョージ・ラッセルは、メルセデスF1がここ3シーズンで「最も自信を持っている」と語った。
ラッセルはカナダGPでキャリア2回目のポールポジションを獲得し、今季初の表彰台を獲得。2週間後のスペインGPでも決勝グリッド2列目を確保した。
■ハミルトン、今季最高の予選もメルセデスの弱点は顕在「限界まで攻めようとすると、クルマが嫌がるんだ」
チームメイトのルイス・ハミルトンはスペインGPの予選で、マクラーレンのランド・ノリス、レッドブルのマックス・フェルスタッペンから0.3秒差の3番手につけた。ラッセルはハミルトンからわずか0.002秒差の4番手だった。
メルセデスは2022年シーズンに現行のグラウンドエフェクトカーのレギュレーションが導入されて以降、3年連続でトラブル続きのシーズン開幕に。この2年間は何度も夜明けを迎えたように見えたが、浮き沈みを繰り返した。
2024年シーズンも、メルセデスにとって難しい船出となった。しかし様々なタイプのサーキットで進歩を確認したことで、ラッセルは2022年のレギュレーション変更以降、パフォーマンスに最も自信を持てるようになったという。
スペインGPの舞台であるカタルニア・サーキットでもメルセデスが速さを見せたことで、進歩が幻に終わるという懸念が消えたのではないかと尋ねられたラッセルは、次のように答えた。
「まあ、100%は分からないよ。でも、この3年間、自分たちがマシンに投入してきたモノの中で、最も自信に満ちあふれているのは確かだ」
「これは当然のことで、僕らは全員経験を積んでいる。このレギュレーションに入って3年になったんだ」
「そしてこういった時代において、良いレーシングカーには何が必要か、誰もが分かっていると思う。今のところ、トップ4チームがいかに拮抗しているかを見ても証明されていると思う」
「おそらく、これからのレースでは、わずかな差がグリッドポジションに大きな違いをもたらすはずだ。でもそれがF1のあるべき姿なんだ」
マイアミGP以降、メルセデスは段階的にアップデートを連投し、パフォーマンスを着実にあげてきた。
メルセデスはミリア・ロマーニャGPで予定されていた大型アップデートを前倒してマイアミGPに投入。カナダGPからモナコGPにかけては新コンセプトのフロントウイングを持ち込んだ。
カナダGPやスペインGPで見られたように、0.01秒が大きな差を生む現在のグリッド争いの中で、アップデートが力になっていると、ラッセルはファクトリーのスタッフを称えた。
「チームが成し遂げたことを誇りに思いながら、僕はここに立っている」とラッセルは続ける。
「予定より1~2レース早くアップデートを完了させて状況を好転させるために、非常に多くの作業が行なわれた」
「(アップデートを投入して)3戦になる。モナコでは予選3番手から0.02秒差だった。表彰台にだって登れたはずだ」
「見てもらった通り、カナダは素晴らしかったし、ここでは2列目に入れた。ランドとマックスとは良い戦いができるだろうし、フェラーリとも拮抗していると思う」
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