ハイエース/キャラバンのトランポ能力をアップ〈ダートフリーク ホイールチョックキット〉
絶版車から現行車までカテゴリーや車種を問わずサーキット走行を楽しめるイベント「アストライド」には、オーナーのこだわりが詰め込まれた数多くのマシンがエントリー。その参加車両の中でもかなり希少な輸入車やクラッシクレーサーをピックアップする。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:モトサイクレットサワダ
ドゥカティ500SLパンタ:900TT1とパンタレーシングの長所を掛け合わせた、シンプルさとバランスの良さを狙ったマシン
ドゥカティ500SLパンタは、特徴的なデスモドロミックの駆動方式をベベルギアからコグドベルトに変更した新世代の中間排気量モデルとして’79年に登場。いわゆるパンタ系として人気が出たのは750F1以降で、初期の500SLや650SLの市販モデルは決して大ヒットしたとはいえなかった。
そんな500SLをベースに、愛知県のバイクショップ・モトサイクレットサワダがベベル時代の900TT1とパンタレーシングのイメージを融合して製作したのがこのマシン。エンジンは基本的にノーマルで、フレーム強度とのバランスを考えてフロントフォークやスイングアームをはじめ、足まわりパーツはノーマル部品を一点ずつ丁寧に組み立てることに専念。
対して外装は、タンクシートをイタリア製NCRタイプ、アッパーカウルは500SL用純正カウルから型を取ったワンオフ品を組み合わせて、純正のイメージを一新。ブルーを基調としたカラーリングも印象的。オーヴァーレーシングプロジェクツの佐藤健正会長の手によるワンオフの手曲げメガホンマフラーと相まって、抜群に軽快でスタイリッシュな仕上がりとなっている。書類も揃っている車両なので、公道用カフェレレーサーとしてもオシャレに違いない。
―― 【DUCATI 500SL PANTAH】ライダー:S.ASAKURA
―― 丸いヘッドライトと埋め込みタイプのウインカーが付く純正カウルから型を取り製作したレーシングカウル。
―― ベリア製タコメーターの奥にはNCRと同型のオイルクーラーを配置。
―― 純正フレームとのバランスを考慮して、フォーク/ホイール/ブレーキはノーマルパーツを使用。
―― NCRタイプのタンクシートによって一気にレーシングパンタ風に変貌。
―― エンジンは軽量フライホイール・ウオタニSPIIを装着。オーヴァーレーシングプロジェクツ佐藤会長製作のマフラーは左右2本出し仕様。
―― クランクケースに寄せられたエキゾーストパイプとスリムなメガホンマフラーが印象的。
ホンダCBR400F:バイクブーム時代のF3レーサーを彷彿させる姿を。当時物パーツを多用して新たに製作
’80年代のバイクブームと並行して爆発的に盛り上がったのが、SS400/TT-F3レースブーム。各バイクメーカーはこぞってF3レースを念頭に置いた市販車をリリースし、鈴鹿8時間耐久ロードレース前日の4時間耐久ロードレースの戦績をアピール。
’83年に発売されたホンダCBR400Fもそうした”F3の申し子”的な1台。当時のホンダはV4と直4エンジンの2本立てで車両開発を行っており、’82年にはVF400Fが発売されていた。そんな時代のCBR400Fに惚れ込んでいるのが、モトサイクレットサワダでメカニックを務める鈴木大介氏。
市販モデルのCBR400Fをベースに、コツコツと部品を集めて’20年から製作を開始したこのマシンは、モリワキCBR400Fキット仕様のアッパーカウルとシートカウルを装着し、RS850R(V4エンジン搭載の市販レーサー)をアレンジしたトリコロールでカラーリングした懐かしすぎるF3スタイル。
重視したのは当時の雰囲気で、NSコムスターやバッテンキャリパーは性能云々とは別にマストアイテムとして装着。アストライド直前に完成し、これから熟成するところだが、あくまで’83年当時から外れない範囲でチューニングを続けるそうだ。
―― 【HONDA CBR400F】ライダー:D.SUZUKI
―― インナーチューブを大きく突き出したフロントフォークにはBEET製イニシャルアジャスターを装着。
―― ピストンはモリワキ製1本リング、点火はASウオタニ、4-2-1マフラーはオーヴァーレーシングプロジェクツ佐藤会長の手曲げで、クランクケースすれすれの集合部やサイレンサーサイズもこだわった。HRCロゴ入りジェネレーターカバーは3Dプリンターで製作した。
―― バックステップは当時モノのモリワキF3キットパーツ。
―― スパルタンなシングルシートカウル。
―― F16/R18のNSコムスタがこだわりで、フロントはSTD、リアはHRCの4.00-18ワイドリムを加工。 [写真タップで拡大]
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みんなのコメント
米倉さん1人だといつまで経っても納車されないわ。