プロショップとプレスを対象にエクスペル初となるイベントを開催
2017年9月5日に東京で自動車用ペイントプロテクションフィルムを取り扱うエクスペル・ジャパン主催によるイベント『エクスペル・ジャパンツアー2017』が開催された。ペイントプロテクションフィルム(以下PPF)は、透明度の高いポリウレタン製フィルムでクルマのボディ表面を覆い、塗装面をスクラッチや飛び石・泥跳ねによるキズ、そして酸性雨や虫・樹液の付着による劣化などから保護するソリューションとして近年大きな注目を浴びている。中でも米国のエクスペルはフィルム素材の研究開発から生産・販売そして施工に至るまでを一貫して行っている業界のリーディングカンパニーである。
ボッシュ カーサービス 国産・輸入車・中古車も診断 世界統一マークに込めた想いを取材
本イベントでは『プロテクションフィルムの現在と未来』と題し、本国よりインターナショナル・マネージャー、ルーク・ルード氏が来日、急速に成長を続けるPPFマーケットの世界的な潮流と今後のビジョンを語り、参加した多数の国内プロショップのスタッフやプレス関係者と意見の交換を行った。
ペイントプロテクションフィルムの旗手、エクスペルの世界展開と日本での今後
1997年にPPFメーカーとして起業したエクスペルは、『DAP(デザインアクセスプログラム)』と呼ばれる車種別データのオンライン共有や、独自の施工技術の確立と育成、スクラッチキズに対する自己修復機能を持つPPF『アルティメット』、そしてマットな質感の『ステルス』の開発など数々のイノベーションを成し遂げてきた。国外のカナダ、メキシコ、オランダ、英国にも拠点を置き、現在は日本を含めた世界50カ国にサービスを展開、2016年の売り上げは実に55億円に達するという。
PPFをボディ全体に施工した場合、中型セダンで1台あたり約25~30万円のコストとなるが、今や米国では新車の10台に1台にPPFが施工されている。それはフェラーリやランボルギーニ、マセラティなどといったハイクラスカーだけにとどまらず、フォードF-150などのピックアップトラックやプリウスといった車種での人気も高い。一方、日本でのPPFの現状はというと、ハイクラスカーやスポーツモデル、輸入車への施工が主流であるが、純正用品としてディーラーやインポーターへの納入という他国に見られない展開も積極的に展開されており、着実な普及が進んでいるという。
最後に今後の展開としてはより保護性能が高く、より透明で、より耐久性のあるPPFの登場が予告され、更なる普及が加速するだろうという予測が為されたが、それと共に施工技術者の育成と技能の熟達も今後の課題とされた。
最新PPFの施工を実演、テクニックやコツに関する指導も
ディスカッションの後には米国エクスペルのシニア・インストラクターであるアレックス・バレンシア氏とエクスペル・ジャパンのスタッフによるデモンストレーションとワークショップも実施された。
アレックス氏は会場に準備されたBMW X1のボンネット、フロントフェンダー、バンパーを実に鮮やかな手さばきでエクスペルPPF『アルティメット』を使用して覆っていった。フィルムは15,000車種以上の適合を持つDAPにより、ボディ形状に合わせてカット済みとなっており、複雑な三次元曲面を描くバンパーのダクト部など施工の難易度が高い形状でも、アルティメットの追従性の良さと相まって、非常に良好な施工性を見せていた。
デモンストレーションの間、参加したプロショップのスタッフは熱心にその様子を撮影したり、施工技術に関する指導を受けていた。施工が完了したPPFは目をこらしてみても何かが貼ってあることがわからないほどにボディに溶け込んでいた。見た目の印象としてはボディのクリア層がよりリッチになったような感じだが、一度施工してしまえば以降は簡易的な洗車のみで約10年間に渡ってボディを保護し続け、美しさを維持してくれるとなれば、満足度も非常に高いのではないだろうか。
日本での施工事情に合わせた周辺機材も提案
また、会場にはより安全で効率的な作業環境を作るための周辺機材も多数展示された。出張施工時などにも有効なブロック状のユニットで構成されたスロープ『レースランプ』や、持ち運びできる簡易カーリフト『クイックジャッキ』などは、日本におけるPPF施工の事情を熟知するエクスペル・ジャパンならではの提案で、現場の作業者にとってもぜひ欲しいアイテムではなかろうか。
今回のイベントでは米国の開発者と日本の施工者が実際にディスカッションを行う初の機会となったわけだが、その中で欧米と日本での事情の違いなども明らかになった。その上で日本のユーザーやプロショップが求めるものが米国エクスペルにしっかりと伝わったことも確信できた。これはプロショップにとっても、愛車を美しく保ちたいユーザーにとっても、嬉しい一歩であろう。
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