■ちょっと大きい「ワゴンR」の正体は?
スズキは2024年5月22日から24日まで、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展 2024 YOKOHAMA(以下、人テク展)」に、「ワゴンR CBG車」を展示しました。
ガソリンとは異なる“新エネルギー”をメインに使用する同車について、SNSなどでは一体どのような評価が見られるのでしょうか。
【画像】「えっ…!」 これが大きな新型「ワゴンR」です(72枚)
人テク展は、自動車メーカーや車体・部品メーカーなど、クルマに関わる数多くのサプライヤーも参加する最新技術の展覧会。
ここでスズキは今回、同社が実施している環境活動や社会問題を解決する取り組みを紹介するとともに、インドで行っているCBG事業の一環として、ワゴンR CBG車の実車を出展しました。
「CBG」とは「圧縮バイオメタンガス(Compressed Biomethane Gas)」のこと。
インドで神聖な動物とされ数多く生息している牛の“フン”を発酵させることで発生したメタンガスを利用し、クルマを走行させることが可能になるため、CBGは自動車用燃料として現在も使用されている「圧縮天然ガス(CNG)」に代替する新エネルギーとして注目されているのです。
そして展示されたワゴンR CBG車の場合、牛10頭が1日に排出するフンから取り出したCBGを用いることで、現地の日常生活1日分に相当する移動距離を走ることが可能とのこと。
このCBG車のベースとなっているワゴンRは海外専売モデルで、日本の軽自動車規格を超えたワイドボディと1リッターエンジン、5速MTを組み合わせたもの。
CBG仕様となっても出力は維持され、ガソリン仕様と比較して9割ほどのパワーを発揮することができるといいます。
さらに、このCBGを製造する際に発生する副産物は農業用の有機肥料生産として活用できるため、スズキのCBG事業は自動車産業を超え、農業分野においても役にも立っているということです。
※ ※ ※
今回展示されたワゴンR CBG車についてSNSでは、「動物のフンがエネルギーになってクルマが走るって凄い!」「ある意味永久機関ってコト!?」「これが本当のエコカーだね」など、予想外の燃料について驚くコメントが多く見られるほか、「副産物が農業の役に立つなら環境にも良いことづくめ、スズキやるじゃん」と、称賛する声がありました。
また、「牛じゃなくて豚のフンだと走らないの?」「人間のが使えたら…複雑な気持ちになるか」といった、牛以外の動物でも燃料が生成できないかと考える人も。
そのほか、ベースとなった海外仕様ワゴンRに興味を持ったというコメントも見られ、「この新技術よりもシンプルで安そうなベース車が欲しい」「最新モデルにもしっかりMTを用意しているのが良いね」「800ccのエンジン搭載ってのが羨ましいな。日本の軽自動車枠も拡大して排気量を増やしてください」など、近年重量が増加するとともに高価格化する日本の軽自動車の規格について見直しを提案する様子も見られました。
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みんなのコメント
折角開発された人工石油は税収減を嫌う国が否定的。政治屋は賄賂に目が眩み中国製太陽光パネルを熱烈プッシュ。
いくらスズキが可能性をみせてくれたところでインフラとして広まらなければ意味のない技術で、国が嫌がれば広まらない。