7年連続で軽ナンバーワンの人気
今や国内新車販売の約4割を占める軽自動車。特にスペース効率を極限まで高めたスーパーハイトワゴンは、軽乗用車カテゴリーで断然高い人気を誇る。その中でも絶対王者と言えるのが「ホンダ N-BOX」で、2021年度は19万台以上を販売し、登録車を含めても堂々の首位を獲得。軽だけに限れば7年連続のナンバーワンと、圧倒的な実績を積み重ねている。
ラインナップは大きくノーマルのN-BOXと内外装をドレスアップした「N-BOX カスタム」に分かれ、後者はこだわり派やプラスαのデザインや装備を求めるユーザーに人気。そこで、今回は中身とルックスを兼ね備えたこのN-BOX カスタムについて、ライバルとの比較やおすすめグレードを見ていきたい。
ホンダ「N-BOX」 2021年12月の一部改良で運転支援システムがさらに進化。ライバルにどう差をつけた?
現行N-BOXは2017年にデビューした2代目モデルで、昨年12月には初代登場から10周年となることを機に、ライバルに続いて電子制御パーキングブレーキの採用や、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)に渋滞追従機能を追加するなどさらなる機能向上を図った。
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最大のライバル、タントカスタムとの違い
ライバルの筆頭に挙げられるのは「ダイハツ タントカスタム」。スタート価格はN-BOX カスタムの約179万円に対し、タント カスタムは約172万円と7万円ほどN-BOX カスタムの方が高い。ボディサイズは全長、全幅こそ3395mm×1475mmと両者全く同じながら、全高(FF車)はN-BOX カスタムの1790mm(2WD車)に対し、タントカスタムは1755mm(2WD車)とN-BOX カスタムの方が高さ方向に余裕がある。
この差もあって、室内寸法は長さで+60mm、高さで+30mm、N-BOX カスタムが勝っている。そのほかにもN-BOX カスタムではアダプティブクルーズコントロールや8スピーカーが全車に標準装備となるなど、7万円の差を補って余りある充実度となっており、そうした機能の充実ぶりもN-BOX カスタムの人気に貢献していると見ることができる。
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N-BOXカスタムを買うならどのグレードか
では、N-BOXカスタムのベストバイグレードを決めていこう。悩みどころのひとつは、エンジンをノンターボ(58PS/65Nm)にするか、ターボ付き(64PS/104Nm)にするか。この点、ノンターボとターボ付きの価格差は約20万円で、価格帯を考えると安くはないが、N-BOXのターボエンジンはトルクが自然吸気に比べおよそ7割増しと、スタート時の力強さにかなり差があるうえ、燃費(WLTCモード)は20.2km/Lと自然吸気の21.3km/Lに比べそれほど見劣りせず、かなり魅力的な内容に仕上がっている。しかも、ターボ車では本革巻きステアリングが標準装備されるなど、エンジン以外の装備差もあり、ワンランク上の走りや機能を求めるなら、ターボエンジン搭載車を選びたい。
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前席ベンチシートと助手席ロングスライドのどちらを取るか
では、ターボ車の中で、シートはベンチシートと助手席が独立式となるスーパースライドシートのどちらにすべきか。ここでターボ車だとベンチシートは「L」(約199万円)、スーパースライドシートは「EX」(約204万円)で、その価格差は約5万円。ここは好みによるが、子育て世代には前後席間の移動が楽になるスーパースライドシートが高ポイントとなる。この装備に魅力を感じるなら、EXグレードがおすすめだ。
なお、N-BOXカスタムには全グレードに4WD車も設定されており、雪国にお住いの方やスキーなどにも出掛けならプラス約13万円で4WD仕様をチョイスできる。
軽スーパーハイトワゴンの本命として、高い人気を保ち続けているN-BOX/N-BOX カスタム。今後、購入を検討している向きは参考になれば幸いだ。
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